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経営トップの講演会講師は転落のシグナル [裏づけのない経営学]


企業が業績不振(倒産)への道を走り始めるシグナルの一つに「経営トップが講演会の講師をやり始める」ということがあるようです。


たしかにビジネスマンなら「業績順調な企業の経営者の話を聞いてみたい」ということはあります。
しかし、そんなには「講師」になっていただける人は少ないのが実情です。

経営に夢中の現役経営者は
他人様にお話しするようなレベルにない
そんな暇はない
とお考えの方がとても多いようです。


ところが世の中にはそれなりに企業経営者の「講師」はいらっしゃいます。
私も何人かのお話を聞きました。
特徴は、
それは先代創業者がやったことであなたは当事者ではないでしょ
それは途中経過でしょ
そのやり方は定着していないでしょ
と思うような人がとても多く、かつその後業況が今一つ、中には「解任」「倒産」というお方もいらっしゃいました。


企業経営者のお話を聞くのなら
創業経営者、中興の祖的な人で今は第一線から身を引いている会長職あるいは後継に経営を任せているような方
の話は面白くかつ有意義です。


つまり「成功を仕組みとして定着させた人」なら「なるほど!」とか「へー!」の連続の話を聞くことができます。


逆に「自分が作り出したことではない」「歴史や伝統や皆さんの協力の上に今がある」お話はやはり中味が薄いというのが実情です。
それどころか「本来経営に没頭しなければいけない時期」に人前で自慢話をするほどの余裕はないはずです。
かくして「経営が疎かになり経営の屋台骨が傾いていく」ということに。。。。


新型コロナ対応として「〇〇知事は素晴らしい」的なマスコミ報道がよくありましたが、
●結果が定着していない
●仕組化されていない
●知事一人で成し遂げたことではない
にもかかわらず「知事一人が素晴らしい」かのような伝え方にはうんざりです。


あなたの企業は大丈夫ですか?
自慢や評価は他人や時間がしてくれるものです。
私が自慢癖を評価しないのはこういうところにもあります。


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