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「聞く」よりも「問いかける」 [裏づけのない経営学]

岸田首相が就任してからと言うもの「聞く力」と言う言葉が躍っているようです。
特に行政や企業のトップあるいは上位職になったことがない人を中心におかしな議論が展開されています。

時に「聞き上手」という考え方とも混同されて語られることが多いのかもしれません。


もしあなたの上司、奥様、ご主人ひいては職場のトップが聞いてばかりだといかがでしょうか?
イライラしませんか?
「決めてくれよ」「あんたの考えはどうなのよ」「そんな意見に無批判に迎合していいの」と言いたくなりませんか。

これこそ勘違いの現場そのものです。
「多数意見」の尊重でいいのか
「真実」を求めなくてもいいのか
と言うこともよくあるものです。


じっと話を聞いてくれるだけなら「イヌ」「ネコ」「ぬいぐるみ」「お地蔵様」もできてしまいます。
つまり上になるものは、
腹案(答えの想定)
質問の切り出し
ベターなゴール
を持っていなければいけません。
そのうえで
「問いかける」[→]「自分の想定とのすり合わせ」[→]「自説の浸透」
と言うプロセスで多くの人を引っ張っていくということなのではないでしょうか。


悩みを相談したい人にとって「聞いてくれるだけでいい」人が求められているのでしょうか?
その程度なら悩みを抱えて自殺する人はいなくなるはずです。
「自分の悩み」の解決策を具体的に提案してくれ「実行に移す気にさせる人」こそ必要なのです。
「ああせい、こうせい」だけなら必ずしも優秀な友人とは言えないでしょう。
奇しくも「統一協会」問題が教えてくれています。


「問いかける」ことで「自説を確認」し「あるべき方向にすり合わせていく」
意思決定に必要なプロセスではないでしょう。

岸田首相が「検討する」とよく使うのは「自説を皆さんの意見とすり合わせる」時間帯を持つということでしょう。

トップたるもの「拙速は禁じ手」です。
「短い時間」でベスト・ベターの方向性を打ち出すことは望まれますが

こういうことこそいわゆるリーダーが持つべき資質でしょう。


過去の総理大臣や企業トップあるいはあなたの上司が「よく話を聞いてくれた」人だったとしたら今の世の中やあなたの人生はもっともっと「いいもの」になっていたでしょう。

「安倍菅の9年」と比べる人がいます。
もし安倍首相や菅官房長官そして菅首相が「聞く力」が十分で素晴らしい宰相、国政のトップだったとしたら今の日本の状況は生まれていなかったでしょう。


安倍贔屓の人たちは「こんなこと言えない」から「岸田首相批判に話をすり替えている」だけのような気がします。
そこには論理的な説明や解説があるような気がしません。

来年のあなた「問う力」を発揮してください。
もしトップとかリーダーとか管理職と言うお立場なら。

今夜は大晦日。
除夜の鐘はこの一年のあなたに問うているのです。
「あなたはいい方向に引っ張ってきたか」
と。
明日は新年。
神頼みは「新し年がいい方向に行きますように」と自説の成功をお願いすることです。
さてあなたのお考えはそもそも「いい方向」に向いているのでしょうか?
「犯罪が成功しますように」とお祈りなさる方は少ないはずです。
「自説を問いかけ」「自説を修正し」「自分をベター・ベストなゴールに導く」最初のきっかけが新年なのです。


そういえば安倍派の後継がなかなか決まりません。
組織の絆的なものが「選挙つながり」がメインだっただけに「ポリシー」や「哲学」に共鳴できる中身がないからでしょう。
特に「統一教会」とのつながりが色濃い安倍派にとっては「選挙をどうするのか」と言うことも最大テーマの一つでしょう。
今、衆院解散されたら一番困るのも安倍派でしょう。

今のどの政治家にもリーダー性に魅力を感じないのは「日本をどうするのかという中身がない」からでしょう。


ちなみに今のマスメディア(マスコミ)やSNSを見ていると、
岸田首相の政策課題提起に「対案がなく」「感情的に批判」している人たちがたくさんいるという残念なコトが見え隠れします。
現場のリーダーになったことがない人(部下にもなったことがない人)たちのコメントはなんと中身が薄っぺらいことでしょう。


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