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「加計」問題のやり取りや報道ぶりを見て思うこと [少し政治的な話を。。。。]


行政を行う上では「適正手続き」に則るというのが大原則です。

今回の「森友」「加計」についてはこの行政の意思決定手続きが不明朗なままです。
※「森友」は不法行為があるらしいですが。。。


「加計」については、

1.「岩盤規制」の撤廃と安倍総理は再三口にされるようですが、「文部省省令」「文部省内部規則(内規)」「通達」などを変更すればできることなのになぜこんなに大事になっているのか不思議です。

 また、「石破4条件」(私は出来が悪いと思っていますが)も「閣議了解」のはずです。総理大臣が閣議で変更を指示すれば済んだはずです

 力のある安倍総理なら「岩盤規制の撤廃」などと派手なことを言わず、「国民ニーズ」の構造変化に伴う各省庁の行政のやり方の見直しをやりながらいわゆる「規制緩和」的なことをやればいいはずです

 この調子でオーソドックスな「行政手続き」を軽んじていたらいわゆる「なんでもありになってしまいます。


 前川元文部事務次官が「歪められた」とおっしゃっているのもこの手続き論のことではないかと思います。

※ちなみに判例では「高度な政治判断」(統治行為)という考え方もありますが、今回はそこまでの話ではないと思います。


2.問題の所在

①獣医不足の実態はどうか?
②既存の獣医学部・獣医学科の定員増をもって対応できないものなのか?
という議論がなされていません。

 一民間企業が自己資金で行うならいざ知らず、「多額の税金」が投入されかつこれからも「多額の税金」が投入されることを考えるともっと「そもそも論」を議論するべきだったと思います。

「石破4条件」の出来が悪いと申し上げたのは、

獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討ということで、
現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、
ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野に おける具体的な需要が明らかになり
③かつ、既存の大学・学部 では対応が困難な場合には、
近年の獣医師の需要の動向も考慮 しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
というもので、既存の「獣医学部」に対しても「今後のあり方」を縛ってしまう懸念すらありそうです。


3.「加計」学園が新設される愛媛県今治市は歓迎ムードのようですが、税金を使って「誰も住んでいない山の中に若者が常時1,000人程度が住むようになる」のですからその気持ちもわからないではないです

 国立大学の獣医関連学部(学科)の定員は30~40人程度ですが、ここを50~80人くらいに増員するニーズはなかったのか?と不思議でなりません。

 「狂牛病」や「鳥インフルエンザ」の時、宮崎・鹿児島大学の獣医学部の果たした(または果たさなかった)役割なども検証する必要があります。


野党もマスコミもこういう点を整理しながら対峙していく必要があったにも関わらずなんとなく残尿感のあるものになってしまうようですね。


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