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「日馬富士の引退」に思うこと [どう受け止めたらいいのか]

昨日(17.11.29)、渦中の人大相撲:日馬富士が引退届を日本相撲協会に提出しました。

引退の記者会見を見ていて、

〇あーぁ。もったいない。

〇残念だなぁ。

〇結局こうなってしまうんだよな。

と考える私もいます。



まぁ、受け止め方はいろいろあるのでしょうが、マスコミがあまり触れない点について少し書き留めておきましょう。

1.事件があったのは10月25日の深夜午前2時頃のことで、「白鵬」「日馬富士」「鶴竜」と3横綱が揃っていたことの不思議。

●大相撲が興行なのか?スポーツなのか?よくわかりませんが、翌日は巡業相撲があるというのにこの時間まで深酒をしていることはこの角界では一般的なのでしょうか?

●貴ノ岩の母校:鳥取城北高校の懇親会になぜ3横綱が出席していたのか?
ありがちなこととはいえ、アマスポーツといわゆる「たにまち」づきあいの境界線が曖昧なように思えてしまいます。

●巡業の地で、土地勘もない人たちが深夜にこのように飲み歩くことも、私のように酒を飲まないものから見れば違和感があります。


2.貴乃花親方が「協会」に報告せず、また口を開こうとしないことを解き明かす人がない不思議。

●今、日本では、「著名企業」という組織の不正問題が話題になっています。
こういう企業の中の役員の皆さんは、本当に知らなかったのでしょうか?「役員会」などでおかしいんじゃないのか?と異を唱えることができたのでしょうか?

そういうことも思い遣ってください。
「改革を目指す」なら時には極端も必要かもしれません。

●「事実」に対するアプローチの仕方はあるとは思いますが、日本の著名企業の不正事案が行くところまでいかないと表沙汰にならなかったように、「問題意識にストレートに向き合うタイプ」の貴乃花親方にはこうするしかなかったのではないでしょうか?

●貴乃花親方に対して、「美学」を押し通すだけではなく「大人の対応」を期待するあるいは「貴乃花は頑固だから」と呆れる向きもあるかもしれませんが、おそらくあの傷口を見れば「事態の大きさ」に驚いたのでしょうし、またそれを求めるにはあまりにも彼が若かったということでしょう。


3.警察の取り調べ中にもかかわらず「被害者」(貴ノ岩、貴乃花親方)の話を聞きたがる不思議。

●「刑事事件」として捜査中であり、並行的に話をするには難しさがあるのではないでしょうか?

●「警察の捜査の結論が出てから」と考える方が自然です。


4.テレビのワイドショーなどのコメンテーターと出演されている方に偏りがあること。

●杉山邦博氏(1930年生まれの87歳。NHKのアナウンサー出身。東京相撲記者クラブ会友)
●銅谷志朗氏(1944年生まれの73歳。テレビ朝日「大相撲ダイジェスト」のキャスター。東京相撲記者クラブ会友)
●山崎 正 氏(1944年生まれの73歳。テレビ朝日「大相撲ダイジェスト」のキャスター。東京相撲記者クラブ会友)

この御三方は「相撲取りのこと」「取組みのこと」「相撲の歴史」などには詳しいが、今の大相撲経営に苦言を呈してきたタイプではなく、もし「大相撲経営に改革が必要」だとすれば時計の針を戻すような発言が多いような気がします。


5.今回の当事者は「モンゴル力士」ばかりでした。そのためどうやら「モンゴルでも大きな話題になっている」ようです。海外への伝わり方を考えるのならもう少し論理的に説明していくことが必要です。

●モンゴル人力士OBとしてよく登場する「朝青龍」と「旭鷲山」は、巷間伝えられているところでは不仲な様子です。

●モンゴル:ザイサンの丘にある「戦勝記念碑」の壁画には、どういう経緯なのか握手をする足元で「日章旗が踏みにじられて」います。親日の国のはずですが、誤解を生みやすい環境にあるかもしれません。

●「横綱の品格」というような言葉遣いが伝わるかどうか。。。。

RIMG0071(ザイサンの丘).JPGRIMG0073(ザイサンの丘).JPG


(参考)
2枚の診断書は当然~このところの「大相撲」報道は何かを変えるのだろうか?(2017-11-21)
http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2017-11-20-1

も併せてご笑読ください。

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