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どうして「人手不足」になったのですか? [どう受け止めたらいいのか]

たしかに「人手不足」という話を聞くようになりました。

ただ、「どうしてなのですか?」と聞いてみても明確な答がわかりません。


マスコミが伝えるように、
「景気が良くなってフル操業するほど仕事が多いから」
ということなのかもしれません。


ところがいろいろな人とお話をしてみると、例えばお店の店員さんとか工事現場で作業をなさっている方あるいは警備員さんとか。。。

共通しているのは、

①マスコミが伝えるほど「景気がいいわけではない」

②若い人が定着しない

③募集をかけても人が来ないようだ

ということがあります。


あるお店の店員さんに聞いたら、

①自分の「やりたい仕事」と「実際の仕事のギャップに気づきやめていく人が多い」

②自分は「派遣なので、タイミングが合えば変わりたい」

③ちなみに売り上げが伸びているわけではないしお客さんも少ない

※この店員さんは「派遣」で4畳半一間暮らしだとか。


ある住宅建設現場で交通整理をしていた警備員の方に聞いたら

①工事現場を見ている限りでは、「ちょっと乱暴な言葉を使うとやめていく」

②近隣の人が現場の仕事の様子を見て「パワハラが行われていると警察に通報されることもある」

③かつては女性の警備員もいたが、「職人さんと合わないケースもあり女性には不向きかもしれない」

④ここの職人さんは癖はあるが仕事ぶりは安心してみていられる

※この警備の方は現場のお仕事の手伝いもなさっていました。現場の段取りなどもよくご存じでした。


この現場の職人さんたちに聞いたら、

①とりあえず人は足りている

②ただ「高齢者ばかり」だよ

と。。。



アベノミクスが上手くいっていることを強調するためかもしれない「有効求人倍率が高く」「失業率が低い」という報道を聞くたびに思うのは、

なぜ人手不足なのか?」

辞めては就職する人が増えている(人手が回転している)のでは?」

と思ってしまいます。


「働き方改革」とか「女性活躍社会」という総論よりも、「人口減社会」「団塊の世代のリタイア」「新卒就職者の高退職率」に向けてバランスの取れた対策や処方箋が必要ではないかと思ってしまいます。


みんなが大学に行くことが必要なのか?

サービス業シフトでいいのか?

企業は坐して待っているのか?

働かせ方の工夫が必要ではないのか?

等々、複雑な思いが沸き起こってきます。

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