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「兄弟経営」の仲間われ [裏づけのない経営学]


「仲間割れ」
「企業経営」にはこういう側面があるんだなとつくづく考えさせられることがあります。
それは、「親」の後(あと)をご兄弟姉妹が継いだ企業によくみられるようです。


ご兄弟経営でも、
・兄弟姉妹のうちの誰かが創業し、その経営を手伝っているケース
・ご兄弟姉妹間の年齢が離れているケース
はそういうことが少ないようですが、「親」の後を継いだ場合はなぜか起きやすいようです。

・兄弟姉妹間の経営力が拮抗している場合
・兄弟姉妹間の仕事の力量の差を理由に報酬差や肩書差が大きい場合
にはありがちなようです。


「事業承継」というのは古くて新しい問題ですが、ご兄弟姉妹間の収まりの悪さに起因する「企業力の減退」というのは確かにあるようです。

中小企業にありがちなテーマですが、新聞などで報じられる限りでは「大企業」でもそれなりにあるようです。


・親御さんが生存中であれば、親がどちらを応援するのか
・信頼していた番頭さんがどちらにつくのか
こういうことも「引き金」になっているようです。


もめる原因は「報酬」平たく言えば「お金」のようです。
兄弟姉妹のうちの誰かが創業し、他の者が手伝っているという場合はもめないようですが、「一緒に創業した」「親の後を継いだ」場合には「仲間割れ」が起きやすいようです。

「長男だから」「一族だから」では解決しません。

対策はと言えば、
・「名」を取るか「実」を取るかを明確にすること
・「役割」の評価を共有しておくこと
・「報酬」の公平化~「報酬差」を少なくすること(能力差を主張すると反発が生まれやすいようです)
・「任期」の明確化~いわゆる「No1」に恋々としていると反発が生まれやすいようです
・「分社」化と「ホールディングカンパニー」化~誰だって「どうせなら社長になりたい」ものです
・「次の後継」のルール化
・「経営」と「資本」の分離
ということかもしれません。

ただ、「経営状態」の共有という点も見のがせません。


仲間われ」は企業力を衰退させる一因です。
「経営者」の都合で「従業員」の方の人生まで損なうことがあってはなりません

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