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「民泊」も「カジノ」も必要なのだろうか? [どう受け止めたらいいのか]

「知識人」という方々のよくあるお話の一つに「〇〇国では。。。。」というのがあります。
「外国ではこんな制度があってとても便利」的なお話をなさることが多いようです。


この「〇〇国では」というのが曲者です。
国際的な比較をすることは有意義だと思いますが、「都合のいいところ」だけをピックアップされ、日本の国情に合わせた納まり具合は伏せたままということも見え隠れします。
※国情:歴史、地理的な位置、政治体制、経済状況、国民感情等の状況のこと


さて、最近気になるのが「民泊」と「カジノ」です。
本当に必要なのでしょうか?

1.「民泊」について

①ネーミングがあまりにも「情緒的」な気がします。

②観光庁のサイトでは、「住宅宿泊事業法」ということで、
住宅宿泊事業の届出制度や住宅宿泊管理業・住宅宿泊仲介業の登録制度など一定のルールを定め、健全な民泊サービスの普及を図ります。
とあります。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/juutaku-shukuhaku.html

・ここ数年、インターネットを通じて空き室を短期で貸したい人と宿泊を希望する旅行者とをマッチングするビジネスが世界各国で展開されており、急速に増加しています。
・近年急増する訪日外国人観光客の多様な宿泊ニーズへの対応や、少子高齢化社会を背景に増加している空き家の有効活用といった地域活性化の観点から、いわゆる民泊に対する期待が高まっています。
というような事情も国土交通省の民泊ポータルサイト「minpaku」では説明されています。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/overview/minpaku/index.html

③英語では「Vacation Rental」というのだとか。
それがなぜ「民泊」と訳されてしまったのでしょう。
どんな訳でもいいのですがもう少しほのぼのした運営ぶりが伝わってきてもいいはずです。
ニュース番組を見ている限りでは「生活者に迷惑の掛かるご商売」という側面も否定できません。

私も国内をよく旅し、そういう時には「安くて素泊まりできるところがほしいな」としきりに思いますが、少し違和感のあるものとなって伝わってしまうのが残念です。


2.「カジノ」について

①今国会で審議されているは特定複合観光施設区域整備法案(「カジノ解禁実施法案」)だとか。
官邸のサイトを見ると
「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(平成28年法律第115号)に基づき、
特定複合観光施設区域の整備の推進を総合的かつ集中的に行うため、平成29年3月24日、内閣に、総理を本部長とし、全国務大臣を構成員とする特定複合観光施設区域整備推進本部が設置されました。
とあります。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ir_promotion/
どれを指すのかよくわかりませんが「IR法」とか「カジノ法」と呼ばれる法律群の中の一つのようです。

②「ギャンブル依存症」等の問題で反対なさる方も多いようですが、そもそも「カジノ」が必要なのでしょうか?


「民泊」も「カジノ」も共通項は「観光という言葉。
そして経済波及効果」とか「雇用促進」という修飾語が付きます。

昨日も書きましたが、今の世の中及びこれからは「人手不足」時代だとか。
そこに「雇用促進」という言葉がどうマッチしていくのでしょう

必要性の薄いサービス業に「雇用」(「労働力」)を取られてしまいます。
「管理するお役所」にも人手を取られてしまいます。
●この二つは「治安」とも密接な関係がある様子であり、「公安」「警察」という人材も必要になってしまいます。

現下の日本の国情を考えると「今必要なの?」「代替策はあるんじゃないの?」などと思わず考えてしまいます。

今の日本、どうも「ワンフレーズ」政治、「言葉の遊び」政治が蔓延しています。
もう少し立ち止まって議論してもいいと思います。


奇しくも昨日(18.6.16)には「大量移民を日本に送れば「君はすぐ退陣」 トランプ氏、G7で安倍首相に暴言 米紙報道」(産経ニュース他)というニュースが報じられています。
https://www.sankei.com/world/news/180616/wor1806160021-n1.html
トランプ米大統領のほうが「日本の弱み」をよく勉強されているように私には思えてなりません。


さらに言えば、
世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団」(テレビ朝日 2018年6月16日18:56~20:54)「ニッポン視察団!外国人がワザワザ買いに来る「日本の良品」SP」という番組では、
買い物目的で訪れた外国人の「この街にコレを買いにきました!」日本で買いたいものベスト16
1位 【北海道】ウイスキー
2位 【上野・アメ横】お菓子
3位 【原宿】くつ下
4位 【上野・アメ横】海苔
5位 【京都】あぶらとり紙
6位 【京都】七味唐辛子
7位 【原宿】古着
8位 【京都】木版画
9位 【銀座】箸
10位 【天王洲】絵の具
11位 【町田】カー用品
12位 【日暮里】布
13位 【新潟】錦鯉
14位 【浅草】革財布
15位 【名古屋】ハンカチ
16位 【浅草】傘
日本の『ものづくり』が注目されていたのも興味深いことでした。


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