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NHKラジオ「西日本豪雨 今、知りたいこと 伝えたいこと」という番組の違和感 [どう受け止めたらいいのか]

昨日の午後からはNHKラジオで「西日本豪雨 今、知りたいこと 伝えたいこと」という番組がありました。
https://www.nhk.or.jp/radiosp/bousai/

私はたまたま車の中で断片的に聞いたので評価が適切かどうかはよくわかりませんが、この番組は、

「誰のため」
「何のため」
「今報じなければいけないことは何なのか」
などと言うことがよくわからない番組でした。

ここ10年。自治体や企業では「災害対応マニュアル」ができているはずです。
おそらくマニュアルが実情や個別ケースに即していない部分が多くまた浸透していないことも多いと思います。

個別の質問にお答えされるのもいいのですが、まだ災害が終息していない段階では、自治体や警察や消防や自衛隊がルールに基づいて活動なさっている最中のはずです。
また当事者の皆さんはこのラジオを聞くような余裕もないと思います。

大学の先生や防災の専門家の方がコメンテーターとして出演なさっていましたが、本来なら「行政」などが統一的に指示しなければいけない事項も多いはずです。


被害には温度差もあると思います。
番組の中でも「現在進行形」だとも言っていました。

「お得な物知り情報」が確かに多かったようですが、現場では個々の被災者の皆さんが「無事に安堵」し「避難の最中」であり「片づけにいっぱいいっぱい」の状況あるいは「恐怖体験が抜けきれない状況」ではないかと思います。

この情報を知らなければいけない人がこのラジオを聞く余裕があるのか?
個々の被災者の皆さんが個別に取組むには適切ではないことも多い
「混乱に拍車」をかけなければいいが
と思ってしまいました。


「車の渋滞」の話が出ていました。
本来なら車に乗らなくてもいいような人が「車に乗る」「駐車する」こともあるのではないかと思います。


国・自治体・自治組織を挙げて対応しなければいけない話題を平日の昼間にラジオをゆっくり聞くことのできる人は少ないはずです。
「災害対応マニュアルではこうなっている」と念を押すレベルでいいようなこともありました。

なお、
猛暑日の避難所での過ごし方
ボランティア支援の必要カ所と留意事項
等はとてもいい情報だと思います。


しかし、大雨が予想された7月5日(木)のNHKテレビのお昼のニュースは「W杯日本代表チームの帰国記者会見」を時間を延長してまで長々と伝えていました。

今回の大雨報道はピントが微妙にずれているような気がしてなりません。
このラジオ番組にも今回の被災対応が一段落してから整理してもいいような情報が多数ありました。


そういえば今回の災害の当初「東京のマスコミの受け止め方」の軽さのようなものが指摘されていたことを思いだしました。
この番組を作っていらっしゃる皆さんには達成感がいっぱいなのかもしれませんが、こういう国家の一大事の時は、必要な情報をコンパクトに繰り返すことも必要ではないかと思います。

昨日(18.7.13)、小池都知事は定例記者会見で「東京都における防災対策の総点検について」を表明されたのは流石だと思いました。


また、マスコミ各社が開いた「義援金」の口座名が長すぎると思うのは私だけでしょうか?

聴取者の方から「お気持ちはありがたくいただくが千羽鶴は不要」という投稿がありました。

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