ある有力国会議員の後援会長のこと [素敵な企業、素敵な経営者]
企業金融の現場では国会議員や知事などの後援会長と近しくさせていただいたことがあります。
政治・行政に関心がおありの方ならどなたでもご存じの自民党の大物議員の後援会長氏(故人)もそのお一人でした。
彼は創業経営者で、地元超一流、業界での発言力も相応のものがありました。
事業もいわゆる「利権」とは程遠く、経営ぶりも手堅く、財務状況を見ても「上場してもおかしくない」ような企業でした。
多くの公職にもついていらっしゃった彼は私に、「自分は晴れがましいことは嫌いだ。でも地元のためあるいは業界の発展のために受けている」と事情を詳しくお話ししていただきました。
どれも「なるほど~」というようなお話でした。
そのせいかその「国会議員」先生も地元ではピリピリなさっていました。
少なくとも「後援会長の傘の下」では。。。。
そんな彼ですから、選挙期間中は「白内障の手術」だとか「人間ドック」などとおっしゃりながら平気で入院などをなさっていました。
そして寄る年波に合わせながら「公職」の後継者も作り譲って行かれました。
「政治家」を見る時、「後援会長はどんな人だろうか?」ということまで思い浮かべると、その政治家氏の「人となり」や「立ち位置」もよく見えてきたりするものです。
マスコミはそういうことまでは伝えないのが残念ですが。。。。