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「花見百姓」と地方創生 [一人合点の「いい加減な話」]

先日「阿弥陀堂めぐり」という映画を見ました。

自民党総裁選挙の候補者の方が、「地方重視」とか「地方創生」とおっしゃるたびに辟易していたものですから、なんとなく新鮮な思いで「地方」とか「田舎」とか「政治が関与すること」について考えてしまいました。

「地方重視」とか「地方創生」の意味する舞台はどこなのか?

と。。。。
「限界集落のような寒村」なのか「地方都市」なのかという視点がぼやけているような気がますますしてきました。


映画の中で一番印象に残った言葉は「花見百姓」。
説明は省きますがなんとなく伝わるものがありませんか?

とかく「子育てにいい」「森や緑に恵まれている」「空気がキレイ」等々の評価をなさる都会の方あるいはその地域の行政トップはたくさんいらっしゃいます。
そこにはカタカナ語とか住民の生活になじまないキャッチフレーズが並んでいることもあります。
まさしく「花見百姓」です。


この映画は、寒村の人の心のぬくもりを丁寧に伝えてくれます。
結果的にはおばぁちゃんたちへのインタビューのようなシーンが田舎暮らしを伝えてくれます。
心温まるいい映画でした。
私はそれなりに興奮してしまいました。


ただ、政治家の語る「田舎」はこの映画が物語るシーンのようなものであってはいけません。
やはり、田舎でハッピーに暮らす「仕事」のこと、つまり「産業の充実」を語らなければいけません

今の政治家やマスコミの「地方創生論」にもの足りないのは、「田舎暮らしの人情」と言った情緒的な部分ではなく、「経済的なゆとり」「産業の振興」策について現実的な話が見えてこないことです。


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