SSブログ

「人それぞれ」と言って議論から逃げるな [みんなうすうす気づいている]

いつごろからよく使われるようになったのかよくわからない「言葉」というものがあります。

たとえば「人それぞれ」。


主張や意見を言いたがる人の中にも、問い質したりすると「人それぞれだから」と言って話をはぐらかす方もあります
「人それぞれ」の多用がご自身に跳ね返ってしまい、「それはあなたの意見でしょ」とか「あなたの意見も人それぞれですよ」と返されてしまいます


最近はSNSの発達により、「あれがいい」「こんな話がある」「私はこう思う」とご自身のご意見を表明する機会が増えました。

しかしながら、そういう話に反論したり、質問すると逃げてしまう方も増えました。
こんなに自己主張ができる機会が増えたのに「逃げてはだめでしょ」と思う昨今です。

私が知る限りでは、数年前までは「人それぞれ」という言葉は使われていなかったような気がします。

「いろいろな意見や考え方がある」という風におっしゃる方でも形容詞的にお使いになることはあっても、ご自分の考え方や結論の方向を明示あるいは暗示されたものです。


先日のことですが、あるご商売を立ち上げた方に「こういう使い方とか売り方があるのではないか」的なお話をしたところ、「あなたは何をなさっているのですか?」と聞かれ名刺を頂戴しました。

私は、「ただのおせっかいのもの好きですよ」と申し上げながら、「身近な方ともっと議論なさったらいかがでしょう。その商品はいいものだと思いますが、どう使うのかが浮かんできませんよ。私ならこんな風に使いたいけど。。。」と申し上げておきました。


お客様が「人それぞれ」と言われ逃げ出されないといいのですが。。。

何気に使う「人それぞれ」ですが、その向こうには必ず具体的なお考えがあるはずです。




nice!(3)  コメント(0)