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「休日」の増加は「働き方格差」を生むばかり [みんなうすうす気づいている]


今年のGWは天皇の退位・即位もあり10連休になるそうな。
そしてこういうふうにたくさん休日の連なることを「プラチナウィーク」と呼ぶそうな。

私は銀行員だったこともあり、当時は「休日が増える」のは大歓迎でした。

なにせ、

●休日でも貸出金利息はもらえる(休んでいてもお金は稼いでくれる)
●12月31日(大晦日)まで働き、1月4日から出勤というのが当たり前
●決済や手形期日の関係で現場にいないといけないことも多かった
●それなりに高給であった
●お客様企業から本当に頼りにされていた
~特に年末年始にはお客様がご挨拶にお見えになっていました。担当先の来訪が多いことで仕事ぶりや仕事能力がわかるとまで言われていました。

こともあり「仕方がない」という空気感でした。

※この年末年始の出勤体制は「大晦日は融資関連のお客さんが少ない」「ATMなどの機械が発達した」「時代が少し柔らかくなった」こともあり、次第に31日か4日のどちらかに交代で休暇を取るのも一般化してきました。

ところで現在はどうでしょう。
●流石に「休日」が多すぎます。
●銀行員と言えども「連続休暇を取らないと要領が悪いとみなされる」ほか、「金融庁からもご指導をいただく」状況になりました。
●また「あんたがいないとうちの会社は潰れる」などと言う企業はまずなくなりました。


ところで私の知る若者君。それなりに大手の企業に勤務していますが、働きぶりはブラックそのもの。この年末年始も31日まで出勤し、1月1日も出勤、2日は休んで3日からまた出勤という状況のようでした。
客商売なので休めないようです。
しかも休暇取得も不十分です。


世の中にはこういう働き方の人もかなりたくさんいます。
「要領が悪い」などと言う言葉では置き換えられない業務や仕事もあります。

ちなみにGWと言えども新聞は配達され、交通機関は動き、ガソリンスタンドやコンビニはオープンしているはずです。


交通機関のようにそもそも交代勤務が前提になっている業務は相応の対応はなされているのでしょうが、正規雇用の労働者は休み、非正規の労働者が代替するという現象が顕著になってきそうです。


エコノミストやマスコミのネクタイ族の中には「経済効果が〇〇〇億円」などとおっしゃいますが、あれは机上の議論というものなのです。

また、「おじいちゃんおばあちゃんちに長く行ける」「長旅ができる」などとメリットっぽく伝えるマスコミもありますが、「混雑ばかりが増える現実は違うでしょ。。。」と言いたくなります。

休日増よりも有給休暇の消化を上げることこそ真の働き方改革です。


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