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葬儀屋さんとタバコ臭 [仕事についてのエトセトラ]

私は「火のついたタバコのニオイ」と「愛煙家の体臭の混じったニオイ」が大嫌いですので少しバイアスが掛かっていることをお許しください。

先日、中堅の葬儀屋さんの幹部の方とお話ししました。
その席には、後継となる若い幹部候補の方も同席です。

その時気づいたのは、その若者の「タバコ臭」の強さです。
彼に意地悪に質問してみました。

「あなたはこの会社に何年くらい勤める予定ですか?2~3年ですか?それとも定年まで勤めるつもりですか?」と。

彼は、「定年まで勤めるつもりでいます」と。


その回答を受けて、私は「もし定年までこの会社で働くつもりなら、即、たばこを止めたほうがいいですよ」と申し上げました。

この企業は、互助会組織で事前に積み立てを募集しておいて葬儀費用を割り引く仕組みです。
したがって、葬祭の実行部隊というよりも積立金のセールスが何よりも優先する仕事です。
そして「たまたまこの葬儀屋さんにお願いした」という偶然では済まされません。


ボロ服を着て、何日もお風呂に入っていないような体臭のする係りの方」や「水商売然とした強い香水の香る方」が葬儀を執り行う人たちだったとしたらご遺族の皆さんはどんな思いをなさるのかを考えてみるとよくわかります。


●「しめやかな弔いの時を迎えていらっしゃるご遺族への心遣い」というものはどうするのでしょう?

●「積立金」募集セールスに行った時お客様から何と思われるのでしょう?

●「お父さんがタバコを吸っていなければ。。。。。」とお思いのご家族はどれくらい多いことでしょう。


たかが「タバコ臭」。。。それがどうした?と思いの方もいらっしゃると思いますが、職業には「敢えてしなければいいのに」という環境設定があるはずです。

彼には、私が昔読んだおとぎ話「大蛇を退治する話」もしておきました。

村人を困らせていた大蛇にタバコのヤニを集めて追っ払った」という話です。


今度彼に会うことがあるかどうかよくわかりませんが、少し楽しみになってきました。



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