「多選知事」の通信簿 [少し政治的な話を。。。。]
今年は統一地方選挙の年のようです。
そのためか「多選知事」の続投表明や「多選知事」に向かう新人の出馬等もマスコミでは取りざたされているようです。
知事の任期は4年。
あのアメリカ大統領の任期と同じですが、アメリカの大統領には2期8年という歯止めルールがあります。
「多選」というからには、この2期8年を超えてまだ知事の職にある、あるいは職にあり続けようとする方々のことという風に定義しましょう。
もし、民間企業なら2期8年の長きにわたって業績の伸長がなければ4年を待たずに首の付け替えが行われることも多いかもしれません。
首長特に知事の「多選」は何を基準に評価されていくのでしょう?
よくわからない「人柄」とか「ほかに候補がいない」とか「マスコミでの露出度が高い」とか「説明できない存在感」というようなものがあるのでしょうか?
有権者が首長(知事)の評価をすることはことほど左様に難しいのではないかと思います。
マスコミ諸兄にお願いしたいのは、例えば、
1.業績
たとえば、
①一人当たりの都道府県民所得が向上した
②合理的説明のできる予算の使い残しができた
等で測ることができるかもしれません。
2.功績
たとえば、
①住民誰しもが望むインフラ整備を企画した
②災害等の対応ぶりがよかった
③閉塞感漂う都道府県の風土に風穴を開けた
等々で比べることができるかもしれません。
マスコミの報道ぶりを見ていると、「言葉の遊びによる花の咲いたことのない種まき」「マスコミへの露出度の高さ」「政党の推薦」などをもって「当然視する」ような伝え方もあるような気がします。。。。
群馬、福井、福岡、島根などでは複数の保守系候補が名乗りを挙げているとの報道もあります。
意欲的な後継者、新人が立候補できる都道府県こそ「勢いの種」があると考えてもいいかもしれません。
「権力は腐敗する」とも言われます。
優秀な知事は「後継者」を作って行くのもお仕事の一つなのです。
「行政は住民のためにある」
ということを、マスコミも有権者も何よりも多選知事自らが理解しないといけないのではないかと思います。