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「景気」はいいのか悪いの? [どう受け止めたらいいのか]

道行くたびに「景気はどうですか?」と聞いてみることにしています。

驚いたことに「景気がいいですよ」と答えた人はごくわずかです。
昨年の暮れのボーナスの頃、東証一部上場の超一流メーカーに勤める方のお話でした。
「うちはいいよ」と。。。

そもそも「YES」と答えるには控え目な国柄ですから、この企業は本当に業績がいいのだと思います。


ではその他の皆さんはいかがなのでしょう?
明らかに倒産件数も減っていますから「潰れるほどのご商売」も少ないかもしれません。

しかも、
●暮らしぶりはかつてと比べてずいぶん豊かになっています。
●海外旅行などもかなりの皆さんが行く時代です。
●ネットでは「〇〇の××は美味しい」と写真付きでアップされています。

こういう状況を見ると「景気が悪い」などとは言えそうもありません。


地方に行くと、多くの皆さんが「景気は良くないよ」と必ずおっしゃいますが、車やエアコンのある生活です。
そして長生きです。

東京23区内にある私の自宅の周辺はこの数年で半分以上の家が新築に建て替わりました。
今でもわが家周辺では新築住宅への建て替えが進んでいます。
マンションではなく一戸建てです。

それでも世の中の雰囲気は「景気がよくない」です。


とても不思議ですが、昭和世代の感覚から言えば、
●5年後、10年後まで贅沢ができるのかという不安があります。
●昭和の時代は、すべてが上向きになっていくという思いがありましたが、今の時代は「これからはどうなるのだろう?」と言う不安が絶えず付きまといます。
●「経済企画庁」がなくなり政府の公式発表も少し権威がなくなりました。
●日銀のレポートに対してもマスコミの取り上げ方は控え目です。


政治家やマスコミの派手な取り上げ方に庶民は地味に地道に経済現象を受け止めるようになったのかもしれません。
堅実なスタンスの庶民と派手好みのマスコミとのギャップが「景気判断」をも狂わせているのかもしれません。
昭和世代は「景気がよくなる」ベクトルを実感してきましたが、若い人たちには尺度がないのかもしれませんね。
かつては「日本人は悲観的に話すのを好む」と言われました。。。。


さてさて新しい時代の暮らし向きはどうなることなのでしょう。

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