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「東京に住む」ということと「地方」の課題 [一人合点の「いい加減な話」]


「東京への一極集中」という言葉がよく言われます。

しかしながら、具体的にどこが悪くて、どうすればいいのか?という話は聞きません。
だから「地方創生」と言う(ある意味)ままごとみたいな政策を掲げる方もいらっしゃるようですが。。。


「住めば都」という言葉もありますから「どこが住むのによくてどこが住むのに悪い」と言い切ることもできませんが、確かに東京は暮らしやすいようです。
私も地方に住んだり、地方に滞在したことがありますから敢えて比べるとということです。


しかしながら、地方から東京に出てきて暮らすには三つの前提条件があるのではないかと思います。


その1 仕事が好きであること

やはり東京生活は誘惑も多くお金がかかります。
「仕事が安定」しないと経済的な面で立ちいかなくなってしまいます

東京の物価は比べると「安い」と思いますが「土地価格」「家賃」「住宅関連費」は日本一多額だと思います。
「住生活」に負担を感じると東京暮らしはなかなか楽しめません


その2 出歩くのが好きなこと

銀座、新宿、渋谷に代表される日本一の繁華街や丸の内、大手町、霞が関に代表される日本一のビジネス街がある一方で、1~2時間も電車に乗れば緑に囲まれたあるいは海を臨む「田舎」もあります。
歴史や文学の舞台になったところも多く「出歩くのが好き」だと退屈しません


その3 満員電車や渋滞や混雑が苦にならないこと

「人が多い」「人が集中する」ことに起因する現象です。
「満員の通勤電車が嫌だ」と言って東京を嫌いになる人も多いようです。
しかし、こういった混雑は「いろんな人がいるな」と楽しめる様だと苦にはならないはずです。



私は最近頓に「地方行政」とか「地方の暮らしぶり」に関心が高くなってきました。
旅したり、マスコミを通じたり、しばらく滞在したりして知る「地方」の課題の源泉は、

①その地域で暮らすのに十分な所得(経済的なゆとり)はあるか(得られるか)?

~「産業政策」がうまく行かないところはやはり若者は流出してしまいます。


②知的好奇心を満足させるあるいは知的レベルを向上させるためのキーとなる大学がそのエリアにあるか?

~「大学」の持つ人材育成機能の影響は大きいものがあります。ここが弱いと若者は出て行ってしまいます。逆にいい大学があれば若者は入れ替えを伴いながら増えていきます。
「産業政策」を側面から支える大きな役目もあるはずです。
「高等教育の無償化」を言いながら「大学(高等教育機関)」がないということでは笑えません。

ということではないかと思っています。



今の地方行政を見ていると「情緒的・文学的な表現」で自らを語る行政トップや地域の活動家の皆さんが目立ちます

その土地土地に魅力はある」ので、キーとなる部分を充実していけばその土地の魅力はさらに向上していくと私は思います。

にもかかわらず「こんな魅力がある」という魅力自慢ばかりでは地方は豊かにならないような気がします。

斯くして「東京一極集中」が続くのではないでしょうか。。。。




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