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「知事の多選」がダメなわけ [みんなうすうす気づいている]

今年は統一地方選挙の年です。
そんなこともあり各地で「知事選挙」も行われるようです。

この知事選挙については、
「多選」の方がまた立候補
保守系無所属の候補者が複数立候補
の話が出ているようです。

流石に「多選」について反旗を翻す、あるいは偉い人が押し付けようとしている候補者に反対するような動きも今回は出て来ているようです。

中でも「多選」知事について、ようやく身内から「これでいいのか」という話が出てきているのは頼もしい限りです。


なぜ「多選」がダメなのかと言うと、
サラリーマンを長年なさっている方ならお分かりだと思いますが、

「上司が長年同じ人」「経営トップが長年同じ人」である組織の硬直ぶり

を身をもって感じていらっしゃる方も多いと思います。


YESマンばかり、ヒラメばかり、てもみんばかりの組織の光景が思い浮かぶと思います。
これはどんなに優秀な人でも起きてしまうものです。

「いいかわるいか」ではなく「好きか嫌いか」あるいは「気にいるか気に入らないか」ということが鮮明になってきてしまうからです。

「オーナー企業だから仕方がない」とぼやかれる方もいらっしゃるかもしれませんが、長続きする企業というのは、創業家一族にも意見できる番頭さんの存在があります。

たとえば、サントリーのようなオーナー系の大企業でも代表取締役は複数いらっしゃるはずです。
つまり、権限、役割の分担が行われているものです。


知事の任期は一期4年です。
2期でも8年の長きにわたります。

「多選」と呼ばれる知事の多くは3選、4選の方も多く、12年、20年といった長きにわたりトップのままになります。
12年間と言えば30歳だった人も42歳になります
民間企業だとこの刺激のない上下関係には必ず警鐘が鳴ります。


「若い人の意見を」というような話があっても、組織の硬直度合いがほぐれているわけでもなく、12年間が過ぎた人たちを無能者呼ばわりするだけになってしまう懸念があります。

行政トップが長年同じ人」というリスクを具体的に語り危機意識を持って戦える人が何人いらっしゃるでしょうか。。。。

「院政」を敷くような体制も論外です。


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