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「テレビタレント」を銀行員が審査する [銀行(員)と付き合う法]

吉本芸人が反社会的勢力のパーティーに出席、しかも事務所を通さない闇営業として報酬をもらっていたことが問題になっています。

銀行員が社会正義の旗頭であるというつもりはありませんが、「こういう人たちに銀行はお金を貸すのか?」という視点で考えてみましょう。

銀行は皆様の大切なお金をご預金という形でお預かりし、それを束ねてお金が必要とする信用ある人たちに融資するという仕事をしています。

ですから「雨の日は傘を貸さず、晴れの日には傘を貸す」と例えられるほど「信用」についての判断は慎重です。

今回の場合は、「何に使うか?」という点は脇に置くことにし、

返してくれるのか

という一点についてのみ検討してみましょう。


1.収入は安定しているか?

できれば「収入増」を期待したいところですが、最低限でも「安定した収入」が望まれます。

いわゆる「一発芸」では将来の返済が不安です。
とくに「裸」を売り物にする芸人さんほど「飽き」が早いとも思えてしまいます。


2.得意分野はあるのか?

一時的にちやほやされた方でも得意分野がなければ「使い捨て」られてしまいます。
テレビ芸人ほど寿命が短いのかもしれません。
視聴率至上主義のテレビ業界での賞味期限はしれています。


3.ルールは守れるか?

今回のトラブルの特徴の一つに事務所を通さない「闇営業」問題があります。
「働き方改革」の流れの中、「副業」についても緩くなる方向にあるのかもしれませんが、本業、本職のマネジメントに隠し立てをした副業では「危ない橋」を渡るようなケースもきっと増えてくるでしょう。

ルールを守れない人というのは「返済ルール」も守れないとみられてしまいます。


4.「反社会的勢力」への取り組みにイージーな人ではないか?

銀行は極めて「社会性」「公共性」の強い商売です。
他方、「反社会的勢力」というのは文字通り「社会性」「公共性」の対極にあるものです。

「反社会的勢力」との付き合いの有無は大きなポイントとなります。


5.「言葉巧み」なだけではないか?

テレビタレントや芸人という皆さんの中には「言葉巧み」を商売になさっている方も多いと思います。
中には天性の才能をお持ちの方も数多くいらっしゃいます。

銀行が融資をする時は、この「言葉巧み」がデメリットになります。
客席やテレビ番組では「つじつまが合わない」話や「言葉軽い」話を売り物になさる方も多いと思いますが、「貸したお金を返してくれるか」という判断基準には不要どころか邪魔になります。

「一日待ってくれたら倍にして返す」のごときです。


6.「顔が広い」「知り合いが多い」ことがどう役立つのか?

「顔が広い」からこそ素直になれないタイプもあります。(かなりたくさんいらっしゃいます)
「知り合いが多い」のなら「そういう方からお金を借りてください」と言いたくなってしまいます。
「知り合い」であっても「核心」に触れることにはお手伝いしてくれる人は少ないからです。


さてさて、皆さんはどうお考えですか?
今回名前が挙がった人気タレントの方でも、少しすれば社会からは忘れられてしまいます。
そういうご商売だということをご理解ください。











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