SSブログ

栄える地域、廃れる地域、そして移住 [どう受け止めたらいいのか]

「消滅可能都市」

罪作りな言葉です。
「都市」でもないところまで「都市」呼ばわりしてしまいました。

「地域消滅時代」を見据えた 今後の国土交通戦略のあり方について ( 国土交通政策研究所「政策課題勉強会」 平成26年11月5日(水))
https://www.mlit.go.jp/pri/kouenkai/syousai/pdf/b-141105_2.pdf


その結果、「地方創生」という言葉が躍り始めましたが、

成果はどうなっているのでしょう?
定点観測のような検証はなされているのでしょうか?

日本各地を周っていると、「こんなことに税金を使っているのですか?」というような事例に遭遇します。
地元の皆さんに聞いても、
地域が望んだものではない
税金で作られたものだから。。。
というような返事が返ってきます。

そんな土地で、
「みなさんが生活に困っている〇〇は作らないのですか?」と尋ねると、
お金がないと言われた
とあきらめムードです。


「地方創生」という名のもとに、無意味に税金が使われ、本当に必要なことやものには「お金がない」と言われてしまう。

この不自然をどう受け止めたらいいのでしょうか?


そして、こういう「必要でないことやもの」の多くは「移住者」に起因するものであることが目立ちます。

移住者礼賛を標榜する地域は確かに多いようですが、既住者(もともと住んでいる人たち)の生活すら向上しないのに、移住者ばかり優遇していたら「そりゃぁ人は減るさ」と思ってしまいます。

しかも移住者の特徴は「スローライフ志向」の方がとても多いということです。
意ある地元の若者は出ていきたくなるに違いありません。


そういえば、「移住者が日本で一番多いところ」はどこでしょう?

アバウトな回答ですが、それは「東京」ではないでしょうか!
東京に移住してくる人の多くは、おそらくスローライフなど期待していない
ということかもしれません。
また移住者を優遇するような政策配慮も東京にはありません。


「東京一極集中」と批判や不安をおっしゃる方が多いようですが、「東京が悪い」のではなく、地方が野放しどころかわけがわからないところになっている」と考えてみることも必要です。


移住者の中には、スピリチュアルな考え方をもちこんで地域を混乱させている皆さんもいます。
「地方」はなぜ消滅しようとしているのか?
を考えずして「地方創生」を声高に叫ぶことは危険な感じがします。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事