「ふるさと納税」の点検を! [どう受け止めたらいいのか]
大きなニュースの陰に隠れて「泉佐野市のふるさと納税」の件が新聞の片隅に載っていました。
出典:読売新聞(2019.11.3)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191102-OYT1T50247/
「ふるさと納税」では何かと話題を呼んだ大阪:泉佐野市。
記事を抜粋すると、
●「2018年度、ふるさと納税で得た寄付金約300億円を、公共施設を整備する目的で設置された『公共施設整備基金』に積み立てながら、返礼品の費用などに充てていた」
●「約497億円を集め、約480億円を公共施設整備基金に積み立てた。同年度中に358億円を取り崩し、このうち約300億円を返礼品の費用や仲介サイトへの支払いなど、ふるさと納税関連の業務に充てた」
とか。
どうやら「集まりすぎたので取り崩して返礼品や仲介サイトの費用などに使った」ということのようです。
最近では「災害の支援金」をふるさと納税で集めるという姿もあるようですが、
●ふるさと納税を行った者の税負担額の検証
●ふるさと納税の目的と支出状況の検証
●ふるさと納税コストの検証
●返礼品提供業者の業績の検証
●公務員のふるさと納税の実態の調査
などもやってみた方がいいのではないかと思います。
「ふるさと納税」と言うとなんだか「いいことのような響き」が伝わってきますが、実際は
●税金が無駄に使われやすい
●徴税コストが実は高い
●無用な公務員が増える
●富裕者優遇
●返礼品提供業者の業績が安定しない
と言った課題が内在しているような気がしてなりません。