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「東洋の魔女」という違和感 [どう受け止めたらいいのか]

一昨日(21.06.10)の党首討論。
菅首相の口から出た「東洋の魔女」「へーシンク」「アベベ」と言った思い出話。
高校生の時に見た東京オリンピック(1964年)に感動したという話でした。

菅義偉少年にはさぞや感動的なことだったのでしょうがマスコミや世論はそのことで盛り上がることもないようです。
当時は、
・オリンピックを契機にに白黒テレビが普及し始めた
・小学校などで集まって見る機会も多かった
・東海道新幹線が開業したりと高度経済成長の勢いがつき始めた頃
という事情もあり見るものすべてに「興奮」とか「感動」という言葉がつくことの多い時代でした。


さて、57年前の東京オリンピックの記憶が鮮明に蘇って来た人はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
おそらく70歳前後より上の世代の方でないと臨場感は思い出せないような話のはずです。
取材する記者の皆さんも生まれていなかった人の方が多いはずです。

また、今の世の中は菅首相がイメージするよりもはるかに世界同時化が進んでいます。
ここ最近でも、テニスの大阪なおみ選手の全豪オープン優勝、ゴルフの松山英樹、笹生優花選手のメジャー大会優勝はリアルタイムで見ることができました。


菅少年が見た頃のオリンピックをはじめとした感動の数々は映像で見る限りでは世界のどこで開催されても日本で行われたのと同じような感動が伝わってきます。


菅首相が何故党首討論で東京オリンピックの思い出を持ち出されたのかよくわかりませんが、時代を読む政治を言葉でアピールする力が物足りなかったのは言うまでもありません。
基本は変わりませんが認識のズレはどうしたものかと思ってしまいます。

「世界トップクラスのアスリートの姿がで見られるんだ」とでもおっしゃるのなら別です。
そこで「観客を入れて」というオチがあるのなら興味深かったかもしれませんが。。。。
とかく「後手」と言われる菅政治
こういうところに「時代を読む」能力に物足りなさを感じてしまいます。



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