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構造改革 (改革すべき構造とは何だったのか。。。) [経済・経営思いつき辞典]

過去のやり方を吟味せず、「だから駄目なんだ!」的に新しいことをやろうとする政治家の口癖。

「改革」というと目や耳に新鮮に映るが、そもそもの構造を分析せずに「改革」が独り歩きしやすいことから、意味不明・理屈抜きの言動が起こりやすい

もともとは、マルクス経済学に端を発する経済政策論的な使い方らしいが、小泉元総理が多用したことから有名となる
彼が総理大臣であった時のホームページによれば
「日本が持続的な経済成長を取り戻すためには、経済や財政、行政、社会の各分野における構造改革を直ちに断行すべきであるとの考えを基本」
とのことである
http://www.kantei.go.jp/jp/kouzoukaikaku/0.html

小泉構造改革のポイントは
①努力が報われ、再挑戦できる社会の実現
②民間と地方の知恵が、活力と豊かさを生み出す社会の実現
③人をいたわり、安全で安心に暮らせる社会の実現
④美しい環境に囲まれ、快適に過ごせる社会
⑤子供たちの夢と希望を育む社会
がベースである

「改革なくして成長なし!」というキャッチフレーズとともに言葉は日本全国に浸透していったが、何を、どのように改革するのか という点が曖昧であり、もはや過去の言葉となりつつある

改革の結果がうまくいってないのは、「改革をしていないからだ!」と一言居士のように発言する経済評論家(?)もいる

発想・着眼点はいいが、ことばの遊びに終始してしまったところは残念である

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マニフェスト (「公約」と何が違うのか!) [経済・経営思いつき辞典]

マニフェスト

どうやら、「公約」とか「宣言」と同義語らしい
敢えて言えば、その内容に紙に(文章に)することかもしれない

政治の世界では、最近、この「マニフェスト」という言葉の多用が目立つ
選挙民からしてみれば、
①わかりやすい公約を掲げてもらい
②その公約を実現してもらえばよい
というのが基本であり、「マニフェスト」にこだわる人は少ない
なお、世の中の変化とか想定していない事実の出現等により適宜、微修正を行いながら公約を実現してもらえばいい・・・という本音も見え隠れする

近時、「マニフェスト」「マニフェスト」と連呼しながらテレビに出ずっぱりで、
①知事として本来やらなければいけないことは何か
②知事としてやらなければいけないことの優先順位は何か
③そのマニフェストの中身は何で、その効果はどこにあるのか
という点を見失っている知事がいたらしい

政治家の本来の行動・活動がマニフェスト論議の影に隠れてしまうのではないかという危惧も生まれつつある

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有名政治家 (彼らは政治家としての職責を全うしているのか) [経済・経営思いつき辞典]

有名政治家

テレビやマスコミによく出てくる政治家のことで、まるで評論家あるいはタレントと勘違いしている人たちを言う

マスコミへの露出が多い人の中には、地元の選挙区では評判が悪い人が増えてきている
その課題を整理すると
①地元の取り巻きにまかせっきりである
・・・・・政治家を頼らなければ生き残れないようなタイプの取り巻きが増えているのが実情
地元の情報も、その取り巻きの意見や請願や情報によるものが多く、地域の実情を公平・公正な目で把握しているのかと言い難い方もいらっしゃる
また、有名なるがゆえに、選挙には弱いタイプが生まれつつあり、そのためにもマスコミへの露出を増やさざるを得ないという悪循環が生まれつつある

②大臣経験者等の人気者の方の中には、かつて、政務官、副大臣、政務次官、大臣等を歴任された方も多く、「その時あなたは何をした!」というチェックもなされないまま、改革の旗手のような顔でテレビ等のマスコミに出演している政治家も多い

あまりにも軽い浮世の世界になりつつあるマスコミでの評価が政治家としての評価につながってしまうところに日本の政治・経済への危うさがある

まるで、自宅が火事で燃え盛っている中、テレビで火事の状況を解説しているようなものである
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「ビジネスモデル」という言葉の意味をご存知ですか? [経済・経営思いつき辞典]

世の中には、簡単な言葉を難しく言う方が多いようです

確かに「その言葉がからだに染み付いてしまっている」方が多いのも事実ですから

やむを得ないのかもしれません



たとえば、「ビジネスモデル」という言葉です

国語辞書的に言えば、「事業(仕事)のやり方、仕組み、方法」とでもいうのでしょうか

そう言えば簡単にわかるのですが、

コンサルタントの方やエコノミストの方やコメンテーターの方々は、なぜかオシャレに話されます



たとえば、「ソリューション」という言葉なら、

課題の解決方法」とでも言えばいいのではないでしょうか


世の中には経営学の専門家ばかりではないのですから
少しだけ、噛んで聞かせる=平たい言葉づかい
での伝え方があってもいいのではないでしょうか・・・・・・

知ったかぶりをして恥をかくのも嫌ですから


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「内部留保をため込んでいる」という誤用 [経済・経営思いつき辞典]

政治や経済を語る人の中には「内部留保をため込んでいる」と今でもお使いなっている方がいらっしゃるようです。

おそらく「内部留保=現金・預金」とでも理解されているのでしょう。

貸借対照表(日本公認会計士協会).png
(出典:日本公認会計士協会HP)

貸借対照表の
左側は資産の状況(現金、預金、設備、不動産、投資有価証券など)で「借方」あるいは「運用と言い、
右側はそれを入手する元金がどこから入ってきたのか(借入金、資本金など)で「貸方」あるいは「調達と言います。

貸借対照表で表される「資本金などの部分」を「資本勘定」と呼びますが、この部分がほぼ「内部留保」と同義語です。


ちなみに貸借対照表の右側の部分は「自己資本」(内部留保)+「他人資本」(借入金・支払手形など)=総資本で構成されています。

銀行などが企業を評価する指標の一つに「自己資本比率」というのがあります。
つまり「運用を自己資本で何パーセント賄っているのか」という指標です。

自己資本比率=自己資本 ÷ 総資本 (%)

で表されます。

自己資本比率は高いほどよく「自前のお金で資産を購入している」ということにあります。
※「銀行泣かせ」の企業に多いようです。


内部留保は、「現・預金」あるいは「土地」「建物」「機械」「有価証券」「在庫」等の資金としてすでに使われているものであり現実的には「ため込んでいる」という表現とは趣が異なります。

もし「土地」「建物」「機械」「有価証券」「在庫」等の購入資金に充てられていなかったら「現・預金」として残っているという状況になります。

「日本の企業が投資をしない」という指摘もありますが、実際には「企業買収」(M&A)などの資金にも使われています。


どこかの政党が「内部留保課税」などと言う話を持ち出したことがありましたが、「いったいどうやって税金をかけるのだろう?」と不思議でした。


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