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病院に「お見舞い」に行く時の注意事項 [癌(がん)とつきあう法]

一昨日、テレビのニュース番組を見ていたら、病室の名前の表示と個人情報の保護みたいな話がありました。

液晶表示装置を開発している企業が、
「個人情報保護の観点から、病室の名札を見舞いの対象者の分だけ表示できるような装置を開発した」という話です。

見ていて、正直な話「こんなものが必要なのだろうか?」と思ってしまいました
みなさんの中には、
①自分が入院された
②家族が入院された
③お見舞いに行った
ということが少なからずおありだと思います。
その時、何かお気づきになりませんでしたか?

小生は仕事柄お見舞いには何度も行きました。
家族の入院の時の思い出もあります。

まず入院している人のお立場を考えると、
1.パジャマ姿やお化粧していない姿を見られたくない
2.体力が弱っているときに、外気に触れた人には来てほしくない
・・・・・・雑菌を持ってきてしまいます
3.食欲が落ちているときに、香水とかの匂いに惑わされたくない
4.他の人に不愉快な思いをさせたくない
・・・・・・だれしも「しんどい」から入院しているのです、そっとしておいてほしい
5.医療行為の邪魔になる(含:携帯)
6.不要な「お見舞い」を持ってこられても困る
7.そもそも入院していることを知られたくない
8.見舞客に病状を説明するのもバカバカしい
等々、いろいろな課題もたくさんあります。

そんな中で、お見舞いのために病室に入ってくるための商品が必要なはずがありません。
「この表示装置を病室で使う」ということそのものが配慮のない商品と言われてしまう可能性があります。

「個人情報の保護」という今日的なテーマ以前の問題として、
①プライバシーの保護
②体力の落ちた人へのいたわり
がみじんも感じられない用途です。

病院の皆さまへお願いします
①見舞いは、家族等の付添的なもの最低限にしてほしいこと
②外部の方のお見舞いのための病棟への立ち入りは謝絶してほしいこと
③必要なら面談室を設置すること
④セキュリティに配慮してほしいこと
です。




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健康診断:たまには別の病院で受診を! [癌(がん)とつきあう法]

昨年の暮れのことでした

かつての部下のご主人が亡くなったとの訃報が届きました
肺がんだったとのことです
後刻、彼女と電話で話したところ

①主人は、屈強な体格でした
②ある会社の役員をしており、会社の中心になって仕事をやっていた
③今まで、会社の定期健康診断でも異常はなかった
主人の友達には医者もおり、何かあったら相談に乗るとも言われていた
⑤タバコは吸っていた

⑥ある日突然入院することとなった
・・・・咳が続くので、見てもらったところ「肺がん」との診断
⑦病室からも仕事の指示とかができると言うことで、自宅の近くの大学病院に入院した
抗がん剤治療、放射線治療、免疫療法とやったが、ガンの部位に効かず、体力を消耗してしまった
⑨親戚からは、症例の多い大都市の病院に転院した方がいいのでは?と薦められた
⑩退院して、自宅で療養することになり、「年内は、私は休暇を取って一緒にいようとしたその日、私の休暇を待っていたかのように逝きました」

と涙ながらに説明してくれました
まだまだお若い早逝です

昨今は、「2人に一人がガンになり、3人に一人がガンで死んでいく」などと言われています
[本] 「ドクター中川の“がんを知る”」(中川恵一著 毎日新聞社)

ただ、働いていると、職場の実感としてはそんな比率でガン患者がいるとも思えません

彼女の言葉を反芻してみましょう

①がっちりしたタイプ
②毎年の職場の健康診断では、今まで問題がなかった
③友人に医者がいる
④愛煙家である

と言うところが気になります

彼女はある時、小生に「相談しようかとも思った」とのことでした

実は、私ごとですが、小生も数年前にガンであることがわかり、抗がん剤治療を受けました

もともと自覚症状もなく、今はガンと付き合いながら働いている状況です

会社の定期健康診断ではA判定(問題なし)の状況が続いていました
地方勤務になり、ある検査機関で定期健診をすることになったのですが、
そこでは「大きな病院で見てもらってください」との指導を受けてしまいました

自宅のある東京の診療所で検査を受けたところ、やはり「がん」との診断です
そこから、「私のがんとの付き合い」が始まりました

残念ながら完治することはなく、上手に付き合っていく覚悟で暮らしています

ガンになって、
①だからこそ気がついたこと
②強訓
等々を少しづつ書いてみようかと思います
皆様のご参考になれば幸いです

強訓 その1
たまには、別の病院で身体の検査をしてみましょう!

(ポイント)
①会社などの定期健康診断は、データを継続的にチェックすることができます
・・・・血圧とか、血糖値とかを継続的に把握するのには優れています

②健康診断は「異常がなければホッとします」
・・・・小生の場合も、部下のご主人の場合も定期健康診断では異常はなかったのです
 だから早期発見が遅れたのです

③定期健康診断とは別に、健康診断を受けてみましょう
・・・・たとえば、「人間ドッグ」「がんドッグ」などと言うものがあります

④「異常なし」に期待するのではなく「異常な兆候がないか」がポイントです
・・・・がんは治る病気とも言われるようになりました
早期発見なら、対応・治療方法がしやすいらしいのです

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癌(ガン)告知は家族で聞こう! [癌(がん)とつきあう法]

普通に仕事をしていて、会社の定期健康診断とかで
「大きな病院で見てもらってください」
と言われた時は、おそらく大きな病気です

たとえば、ガンなどのケースが多いようです

絶対に再検査を受けてください
この時が、早期発見に繋がるのです
自覚症状がない人こそ再検査から逃げてはいけません

そして、受診した後で、
結果を聞きに行く時は、必ず家族と一緒に行きましょう
たとえば、奥様と、あるいは親御さんと、あるいはお子様と、あるいはご兄弟とご一緒のほうがいいですよ

なぜかと言うと
①「大きな病院で再検査をする」くらいの大きな病気の可能性が高いからです

②もし、本当に大きな病気だったら(たとえば、ガンだったら)、それはそれはショックな出来事なのです
・・・・一人で聞くなんてとてもできません 耐えられないものです

③家族と一緒なら、家族に話す手間が省けます
・・・・意外にも、家族に事情を話すのは難しいものです

④一緒に聞くことで、家族も心の準備ができます

⑤もし、「何でもなかった」あるいは「軽い症状」だったとしたら、疑いをもたれるような体調を改善するため、今後の生活習慣を改善するための応援団になってくれます

元気で働いている時は、こんなことなど想定だにしないことです
病気になった時ほど、家族の絆を強く感じるものなのです




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癌(がん)と診断された時に思ったこと [癌(がん)とつきあう法]

不治の病とも思われるがんと診断されるた瞬間には人はどんなことを思い浮かべるのでしょうか。。。。。

おそらく、受け止め方はみなさんで異なるのでしょうが、
小生の場合はこうでした

①死ぬのか
②治療は痛くて大変だなぁ
③ひょっとして見立ては確かなのか
④この病院で大丈夫なのか(実は、これが最大の不安です)

⑤なんで俺が。。。。。
⑥まだ早い
⑦これからどうしよう

こんなことでした
自覚症状がないだけに気持ちも複雑です


不思議なことに、お金の心配はしませんでした


他人様に話せば、ありがたい言葉をかけていただくのですが
本人は戸惑いでいっぱいなのです

まず、そっとしておいてほしいものです
診断された当初は、「癌(がん)と向き合う」気持ちの整理していくのが癌患者と家族の時間なのですから。。。


もし、みなさんが癌(がん)だと診断されたのなら
①あわてないこと
②お医者さんとよく相談すること
③家族の理解を得ること

これが第一番です

仕事については、
①今すぐやれること(やっておかなければいけないこと)
②引き継いでおけばいいこと
に仕分けをしてください

自覚症状がない限り、即入院と言うことはないと思います
悔いのないように、最低限の片づけをしましょう

仕事のこととか家族のこととか心配していたら
治るものも治らなくなってしまいます

小生は、
癌(がん)だと言われた時、「世捨て人」然となって、のんびりしようと決めました







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お見舞い禁止の三原則 (病院にはお見舞いに行かない方がいい) [癌(がん)とつきあう法]

「〇〇さんが病気だ。。。」と言う話を聞くと、すぐ、「お見舞いをどうしよう」と考える方がいらっしゃいます。

中には、
①血が騒ぐタイプの方々も多いようです。
②社交儀礼のように病状や相手の気持ちの如何よりもお見舞いに行くことに意義を感じるタイプの方もいらっしゃるかもしれません。


実は、病気で入院した人(特に癌(がん)で入院した人)へのお見舞いは考えものです。
 できたら、行かないようにしましょう。


理由はと言うと、

まず、「お見舞い禁止の3原則」と言うのがあるのです。

次の三つの事情で、病院へのお見舞いは避けた方がいいのです。

原則① これから命を賭けた治療に向かうのに中途半端なお見舞いは邪魔になる。
・・・・義理とか人情とかは不要です。
「そっとしておく」と言うのが最大の思いやりです。

原則② 入院すると、お化粧もせず、しかも寝間着姿です。
・・・そんな姿を人様には見せたくないものです。

原則③ 雑菌を病院に持ちこんでほしくない。
・・・「抗がん剤治療」をすると、抵抗力が弱くなります。
普通の健常者や外部者が病院内に雑菌を持ちこむリスクを考えてあげてください。

病院には、いろいろな患者さんがいらっしゃいます。
「抗がん剤治療」は、白血球を弱めますから、健常者では何でもないことですが、抵抗力の弱った癌(がん)患者には、危険なことなのです。

もし、あなたの友人やご家族が、お元気な方であったとしても、病棟の患者さんはいろいろな病状の方がいらっしゃるのです。
「個室だからいい!」と言うのも理由になりません。


もう少し詳しく説明しましょう。

1.病人の方の状況を考えてください。

①死の宣告をされたようなものです。 他人様のお相手をするほどの余裕はないのです。
・・・・これから生死を賭けた治療をするのです。
お義理とか同情のお見舞いは不要です。

②病気を治すことに一生懸命の状況です。
・・・・お仕事のこととか余計なご心配をさせないような配慮が必要です。

③お見舞いに来られた方には、病状とか症状とか癌の部位とかお話しなければいけません。
・・・・癌(がん)の患者にとって、自分の体調を医者以外の方に話して上げることは苦痛以外の何物でもありません。

④病名(がんの部位)によっては、治らない(あるいは治療が難しい)と言われているものがあります。
・・・・お見舞いに来た方の顔が曇ったりすると、患者は敏感に受け止めてしまうのです。


2.病院に入院されている他の患者さんのことを考えて上げてください。

①病院では、みなさんいろいろな治療をなさっています。
・・・・・「抗がん剤治療」中は抵抗力が弱っています。
そんな中、外部から雑菌が入ってきたらどうしましょう!
見舞客の責任までは問えないのです。

②入院患者の方には、いろいろな症状の方がいらっしゃいます。
・・・・・「抗がん剤治療」を行うと、
・身体全体が重い。
・胸がむかむかする。
・髪の毛が抜ける。
等々の諸症状があります。
また、治療の段階もそれぞれ違います。

香水の匂い、食べ物のにおいなどでも気分が悪くなるものなのです。
お金持ちの奥様は特に気を付けてください。
愛煙家のあなたのその臭いには耐えられないものです。

毛が抜けた寝間着姿なんて、誰だって見せたくないものです。
自分に来た見舞客ではなくても、鬱陶しいものです。

また、たとえ小声であったとしても話し声は耳につきます。
邪魔以外の何ものでもありません。


3.病院の方々(お医者さんや看護婦さん)のお立場も考えてあげてください。

最近は、病院といえどもCS活動が盛んです。
患者さんはもとより、見舞客などの来訪者からの苦情にもナーバスにならざるを得ません。
お医者さんや看護婦さんは、患者さんにだけ気を使えばいいのです。



[ぴかぴか(新しい)]もし、今回の記事をお読みになって、私のことを堅苦しいやつ厳しいやつとおっしゃる方がいらっしゃるのなら、どうぞご自由に。。。。。

癌(がん)治療は、虫垂炎(いわゆる盲腸)やケガとは違います。
そこのところを理解してください。

最近は、入院期間が短くなりました。
大賛成です。
お見舞客が来てもいいような元気な人は早く退院しましょう。

もっと肩の力を抜いてリラックスして治療をした方がいいとおっしゃる皆様に!
お見舞いがないからと言ってリラックスできないわけではありません。

ひょっとしたら、これから癌(がん)で入院なさるかもしれない皆様に!
お見舞いがなくても入院生活が寂しくないような気持ちの持ち方を今から心掛けておかれたほうがいいですよ。。。

癌(がん)は、油断すると、生死を賭けて治療しなければいけないのです。
見舞いを断って失うような友人とか御親戚なら、いなくてもそんなに困るものではありません。

それよりも上手に癌(がん)とつきあっていきましょう。



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「がん保険」には入っておいた方がいい [癌(がん)とつきあう法]

最近は、毎日のように、新聞や週刊誌で癌(ガン)のことが掲載されています

小生はこの手の記事は淡々と是々非々で読むことにしています
この手の記事の多くは、少し極端な患者さんのことを癌(がん)のことをよく知らないインタビュアーが書いていることが儘あるようです

確かに、ガンも治療が長引けば、記事のような状態にはなるのだと思います
なにせ、3人に一人が癌(ガン)で死亡する時代だからです

でも、ガンについての報道ぶりが暗すぎます


さてさてガン保険について書いてみましょう
実のところ、若い頃、保険代理店に勤める銀行の先輩より、「入るのが当然」かのようにガン保険に入らさせられました
しかも数口にです

結果から見れば、この時に入っておいたガン保険がたいへんいい仕事をしてくれました
癌(ガン)と診断され、目の前が真っ暗になっていた時に、「そういえばガン保険に入っていた」と、自分を慰めたものでした

保険コンサルタントの中には、「預金があれば、保険は不要」的なアドバイスをする方もいらっしゃいますが、実は、がん保険は、大きくかつ頼もしい友達に(療養のサポーター)になってくれます

主治医にもそういう話をしたら「免疫力を高める効果があるかもしれない」的に励ましていただきました


多くの方々は
①まさかの時のため
②老後の備え
③教育資金
④病気の時の備え
等々、の目的で貯金をします

でも、不幸にして大病を患ったときに、その貯金を使うのは悔しいものです
「なんで自分だけが。。。。」という悔しさの最中でもあります
「病気の時のために貯金した」お金なのにいざ使う時は悔しいものです

しかしガン保険は、なんだか神様から贈り物のような気がしてしまうから不思議です
ガン保険というのは「癌(がん)にならなければ保険料が無駄」というバカバカしい論理で自らを慰めてしまうような代物です

「最近の若い人たちは保険に入らない」と言う話をよく聞きます
小生のように、ガン保険に助けられた立場から、次回は、がん保険や医療保険の着眼点をコメントしてみたいと思います




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「ガン保険」を考える時のポイント。。。 [癌(がん)とつきあう法]

最近はテレビや新聞や週刊誌などがガンのことを採り上げすぎている感じがします

治療法等々についての素人判断は危険です
予防や早期発見の啓蒙にももう少し力を入れるべきでしょう
ガンのことを語る人ほどヘビースモーカーだったりします

小生の知り合いの保険会社の方とか保険代理店の方々の喫煙スタイルは驚くほどです

さてさて、ガン保険です
例にもれず、商業ベースが強すぎるようです

小生なりに「ガン保険」や「医療保険」のポイントを整理してみましょう

①診断給付
②入院給付
③通院給付
④手術給付
⑤先進医療給付
⑥抗がん剤治療・放射線治療等の費用
⑦薬代
等々が、保険の切り口(保障)であり、あるとありがたいものです

「死亡保険」と違い、「ガン保険」や「医療保険」はわかりにくいものです
※死亡保険=死んだらいくらもらえる と言う保険です
そこに特約でいろいろな保障が付き過ぎています

さて、「ガン保険」や「医療保険」の切り口は、「特約」という形で保障をどんどん追加していくものが多いようです
いわゆる「保険屋さん」の話を聞いていると、病気にもなっていないのに「保険のために働く」くらいの費用が必要になってきます

「あると役に立つ」保障を、私なりにご説明しましょう

1.病気(ガン)と診断されたら給付金が支給されるもの・・・・診断給付金

実は、これは凄くありがたいものです
「入院」とか「通院」とか「手術」の保障は、あとから給付されるものですが、「診断給付金」は診断書さえあれば(診断さえされれば)給付を受けられるものです

平たくいえば、「治療準備金」「治療着手金」と言うようなものです
しかも使途が自由です
「ガンになって100万円もらった」などと言う話を聞くとしたら、この「診断給付金」のことです

入院や通院給付金は一日当たり1万円と言うような保障ですが、1日1万円に換算すれば100日分です 「ガン保険」や「医療保険」を考えるときの第一の着眼点です

小生は、この「診断給付金」のあるガン保険数口に入っていたため、資金的には余裕がありました
不謹慎かもしれませんが、自動車まで買ってしまいました
休日は、この新しい車で、のんびりとドライブを楽しんでいます

2.入院費用のサポート・・・・入院給付金

入院1日当たり5,000円とか1,0000円というものです
医療制度が変わり、治療技術も進んだ最近では、入院日数は短くなりました
ガンと言っても2週間くらいの入院が一般的ではないでしょうか

ガンは長く付き合う病気ですから、入院給付金の対象となる「一つの病気での通算(累計)の入院期間」が長いものがありがたいかもしれません

そもそも、入院費用は、健康保険のサポートがあります
差額ベッドの費用も、企業の補助が出るケースがあります

でも、パジャマ代、新聞代、家族の見舞い費用(交通費等)など、想定しない費用がかなりかかります
そういうことも念頭に入れておいてください


3.手術費用のサポート・・・・手術給付金

ガンの場合、部位にもよりますが、手術を回避する治療が増えました
入院の時の給付日額の倍数で示されることが多いようです

手術は一時金として費用がかかるものですから、この給付もありがたいものです
ただ、診断確定前の検査のための手術費用は保険では出ないものが多いようです


4.通院費用のサポート・・・通院給付金

最近の治療は、通院治療が増えました
ですから、この「通院給付金」があるとありがたいものです
保険料の安い「医療保険」の中にはこの「通院給付」がついていないケースもあるようです

通院すると、交通費、食事代、はたまた寄り道した時の買い物代等々意外とお金を使ってしまうものです
また、後で説明しますが、ガン治療の薬代は高いものが多いようです
中には健康保険の適用にならないものもあります

他方で、「薬代」を保障の対象にしているものはありません
したがって、この通院給付金で「薬代」の足しにする と言うことも考えてください

ただ、毎日「通院」するわけではありません
その点をよくイメージしておいた方がいいかもしれません


5.先進医療のサポート・・・・先進医療給付金

先進医療とは治療方法の一つです
治療には
①厚生労働省が認めている治療かどうか
②その治療は健康保険の対象になるかどうか
と言う理解も必要です

重粒子線治療などは、身体への負担は少ないものの、費用は高いようです
一度の治療で、300万円くらいのものもあります
この費用を負担するものが「先進医療給付金」です
最近では、実費払いのものが多いようですから助かります

先進医療の中身も時代と技術の発達により新しいものが増え、また健康保険でのサポートの状況も変わってくるようですが、この特約の保険料は安いものです


抗がん剤治療、放射線治療のサポート・・・・「特定治療給付金」などと呼ばれています

「抗がん剤治療」や「放射線治療」は、最近のガン治療には欠かせないものです
「手術」よりも「抗がん剤治療」費用のほうがたくさんかかり大変だ! とも言われるようになりました

ただ、「ガン保険」「医療保険」の多くは、この「抗がん剤治療」「放射線治療」にかかった費用そのものを保障する保険はないかも知れません

したがって、こういう治療の「通院」費用などを上乗せして払う形のものが多いようです

治療が長引けば、「きつい(=高い)薬」による治療が必要です
こういう資金の備えは必要かもしれません

残念ながら、いわゆる「薬代」を直接補填してくれる保険はないかもしれません


ガンとか病気の保険の中には
①収入保障のあるもの
②解約返戻金のあるもの

等々、「あるといいもの」が増えていますし、その気になってしまいます
でも、保険料の負担のことはよく考えておいてください

基本は
①病気にならないこと
②病気になった時、バタバタせず治療に専念できること
③経済的に「ほっとする(不安にならない)」こと
④保険料をいたずらに高くしないこと
を念頭に置いてください

保険は義理ではいるものではありません
自らの人生や、家族の安心(不安の低減)のために入る というのが基本です

保険の加入の有無で病気になるならないが決まるわけでもありません
健康管理や生活習慣に気をつけて、バランスのある貯蓄をするに越したことはありません

ただ、保険は「ホッ」とさせてくれるのも事実です



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「看護方針」とは・・・ (プロの言葉は素人には違和感が残るものです) [癌(がん)とつきあう法]

入院した時、担当だと言う看護婦さんがやってきました。

「私が担当です」「私どもの看護方針をご説明します」
と言う切り出しです。

正直言うと、何がなんだかよくわかりませんが、彼女は「看護方針」というのを話し始めました。

「私どもの看護方針は『安楽』です」と。。。。。。

えっ!と思わず、彼女の方を見てしまいました。
自分としては「死ぬかも知れない」と覚悟を決めて「がんで入院」したのです。
そこへ、いきなり担当の看護婦さんから「安楽」と言われたらなぜかしら不可解なものです。

「安楽」と聞き、みなさんは何を連想されますか?
小生は、「安楽死」と言うネガティブな言葉を連想してしまいました。


「あのさぁ。。それはないんじゃないの?」と看護婦さんへ聞き返してしまいました。
どうやら看護学校の教科書にでも載っているかのような表情です。

小生なら『快適』という言葉を使うよ!
『安楽』って言葉の意味はわかるけど、なんとなく不愉快じゃないのかなぁ!」

「『入院生活を快適に送り、病気回復を図る』と考えた方が気が楽だけど」
と彼女に申し上げた次第です。


こんな時、みなさんならどう考えますか?
銀行でも、保険でも、おそらくどんなご商売でもよくあることです。

売り手の側は、プロです。
プロが一般的に使う言葉と言うのは、初心者とか疎い消費者(客)には、何となく違和感があるものです。
みなさんのご商売でもそういうことが隠れているかもしれません。

当たり前のような専門用語も、一般人にはなんだか違和感があるものです。


そういえば、この小生の担当看護婦さんがいったい誰だったのか、とうとうわからずじまいで退院してしまいました。
お医者さんと違い、
①看護婦さんは、似たような格好をしていること。
②交代勤務のため、顔と名前を覚えることもなかった。
という事情もありました。

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「免疫力を高める」ということ [癌(がん)とつきあう法]

先日、銀行の大先輩が尋ねて見えました
失礼ながら、人生の卒業式もスケジュールに入っているご年輩の方です

特に用件はなかったようですが、彼もガンになったことがあるらしく、少しだけがんの話になってしまいました

先輩いわく
先日の文芸春秋に「抗がん剤はきかない」と言うような記事が出ていたなぁ と

小生も、そういう記事見出しを見かけはしましたが、ずいぶん無責任かつデリカシーのない見出しだなと思った程度で、読みもしませんでした

ちなみに、小生は新聞記事などのガンの記事もほとんど読みません

小生の場合は、「医者を信じる」「医者の指示に従う」を基本的に実践しています
「抗がん剤が効かない」とか言われても小生にはどうしようもありません

あるいは、ガンになったことのない人から、したり顔で「さもありなん」的なお話を聞くのもうんざりです
あるいは、過去にガンになった人の話もほとんど聞かないことにしています

それくらいガン治療の現場は日進月歩です

ガンと戦っていらっしゃる方のブログなども最初は読みましたが、悲惨すぎます
それと、医療技術や医療制度の変化のスピードが速くて、ブログ記事ですら乗り遅れているような気がします

ガンは、ニキビのように誰でもがわかる、あるいは誰にも体験がある「できもの」とは少し違います
①生活習慣
②体力
③体質
④部位
⑤深度(進度)
等々、一般化できないものが多いようです

もし小生が皆さんにアドバイスするなら

1.くよくよしないような環境を作っておくこと

①やはりお金の心配をしなくてもいいような環境を元気なうちに作っておくこと
・・・・・・預金を使うのは悔しいけど、ガン保険をもらうのは福音のようなものです

②趣味とか好きなことを持っておくことで、療養中の気晴らしを行えること
・・・・・・病気の治療は孤独と惨めさとの戦いです
一人でも気晴らしができる方法を持って置いてください
(おそらくこういう人は、ガンにはなりません)

2.見舞いを受けないこと

①見舞いにおいでになる方は、おそらく元気な方です
元気な方には何でもないことが、ガン患者には苦痛に繋がります

見舞客の持つ普通の細菌も、抵抗力の落ちたガン患者には最大の敵
抗がん剤治療などの結果、白血球の数が減少します
ちょっとした風邪でもなども大敵なのです

あわただしく人が来ることで、自分の病気のレベルを誤解してしまう
・・・ひょっとしたら自分は治らないのか!最後のお別れか! 等々

入院中なら他の患者さんに迷惑

療養中は、のんびり気ままに過ごしたいものです
見舞客にまで気を使うような余裕はないのです

3.健常者のレベルに合わせないこと

①身体はいたわるに越したことはありません

②「一杯くらいいんじゃないの!」と言うお酒の誘いは必ず断ること
・・・・・小生は、だれに薦められても、飲酒も喫煙もしません
人のペースに合わす必要なんてさらさらありません
「たかが一杯」が命取りになったら悔しいではないですか!

③組織とかサークルには属さない (基本、お葬式にも行きません)
どうしてもオーバーペースになってしまいます
自分がルールです 他の人のルールに合わせようとすると無理も生じます


等々、人付き合いの悪い薄情な人生を歩むことに決めて実践しています

人それぞれとはよく言ったものです
「それぞれだからこそわが道を行く」のです

こんな高説を人生の大先輩にお話ししました

「免疫力ねぇ! 初めて聞いた」
と感慨深く、何度も繰り返しながら、帰って行かれました

彼もガンを患ったことがおありのようでしたから、何か思い当たる節でもあったのでしょう

くよくよしないように、自分の居場所を見つけることがなかなか難しいものです
「自分の居場所」をよく知っておきましょう
カッコつけたって、長生きしないかもしれないのですから

それから、これだけは言っておきますが、「お金があるに越したことはない」です
小生は、わけもわからず入らせられた「ガン保険」が大きな味方になってくれています




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「食の安全と安心」についての一つの見かた [癌(がん)とつきあう法]

抗がん剤を使った結果、私の身体には、少しだけ変化がありました

実は、いわゆる五感の感度が良くなったのかもしれないのです

1.まず、目です 「視覚」とも言います

なんだかよくなったような気がします
もともと緩い近視がだったのですが、この前の自動車運転免許の更新では、眼鏡等の条件がなくなりました
なんとなくよく見えるようになったのです

平たく言えば、近視が、年のせいで老眼とミックスされた結果、今がたまたま見えやすいのかもしれませんが。。。。


2.次に、耳です 「聴覚」とも言います

よく聞こえるようになりました
と言うか、
①電車の中の、携帯音楽プレーヤーの耳障りな音
②携帯電話を打ちこむ、カタカタという音
・・・・・以前は携帯電話で、カタカタ音がするほど素早く・激しく打ちこむような人はいなかったのかもしれません
③ダイソン製の掃除機の音
などがその代表例です

(※入学試験の最中、携帯を打ちこんだ受験生がいたかもしれないと言うのもわかる気がします 最近の若者の中には驚くほど速く、カタカタと音を鳴らしながら入力する人もいます)


3.そして、鼻=においです 「嗅覚」とも言います

①安物の香水
②爽快な朝方の咥えたばこのにおい (吸っている時間より持っている時間のほうが長い気もします)
③分煙の喫煙室から出てきた人の衣服の臭い
④喫煙可能な喫茶店、ホテルの部屋、レストラン、乗り物等々のタバコのこびりついた臭い
・・・・・タバコのにおいの不愉快さは説明できません
⑤添加物を使った食べ物の臭い
・・・・・コンビニの店頭にある「おでん」の臭いにはいつも辟易です
きっと良質な「だし」を使っていないはずです


4.それから、口=舌です 「味覚」とも言います

化学調味料、添加物、安物の素材を使った食べ物は吐き気を催します
元気なときには何でもなかったものでも、身体が受け付けないものが増えてきました

これこそが「食の安心・安全」のリトマス試験紙かもしれません

食物業界の方々が、つねづね「食の安全・安心」とおっしゃいますが、こういうことを踏まえておっしゃっていらっしゃるのでしょうか・・・・

「安ければいい」と言うことを否定するには、こういう点への配慮が欠かせません

赤ん坊、高齢者、虚弱体質の方 が、違和感なく食べられる食物と言うのも考えてみてください

みなさんがお作りの食べ物は、安心してご家族に食べさせられますか・・・・・・・

5.五感の最後は、「触覚」かもしれませんが、小生の場合は、身体が接する体感温度でわかることがあります

熱い夏の異常なまでにクーラーで冷え切った部屋
扇風機の軟らかな風は身体に優しいものです

寒い部屋の異常なまでに暖房を使った部屋・・・特に乾いた温風もよくないようです
遠赤外線の電気ストーブは身体に優しいかもしれません

外気温よりも、人工的につくられた、夏の寒さ、冬の暑さは結構身体に応えます

これって、小生だけの問題なのでしょうか?
もし「安全・安心」を語る方がいらしゃるのなら、こういう見方もご確認してください

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「入院お見舞い」考・・・・・私の友人の場合 [癌(がん)とつきあう法]

小生は、病気に入院している方には「お見舞いに行くな!」という考えを持っています

親しい友人にも、常々「お見舞いにはいかない方がいいよ」と言い続けていたところ、ある友人のご家族(義兄)がガンでご入院されるという状況が起きたようです


治療の状況も落ち着いたとのことで、遠く九州の地までお見舞いに行かれたようですが、
その時の話を少しご披露しましょう

なんでも
緊張してお見舞いに行ったら、

1.いろんな人がお見舞いに来て賑やかな様子だった

①かつての仕事場の同僚が励ましにやってこられた
②お住まいの近所の皆さん(お仲間)が同じように励ましにやってこられた

・・・・・・お義兄様もお姉さまも、まんざらでもない様子でお喜びの様子だったとのこと

2.病院のお見舞い時間の定めに関係なく、自由に見舞客が来ていた

①やはり九州だった・・・・・
「九州の方は、陽気な方が多い」と言うことを実感されたご様子
(彼女も九州のご出身ですが。。。。。)

②入院患者を取り違えて発砲して殺害した事件が起きたのも頷ける

3.ご家族も深刻ぶった面もなく、まずは一安心
と言うことだったようです

こんな風に書くと「まぁそうストイックに言わないで。。。」と言われそうですが
やっぱりお見舞いには行かない方がいいのではないでしょうか

理由は簡単です

①これから命を賭けた治療に向かうのに中途半端なお見舞いは邪魔になる
・・・・・ケガと違い、ガンは長い闘病が続きます

②入院すると、お化粧もせず、しかも寝間着姿です
・・・・・病気療養の姿は、人に見せたくないものです (見られたくないものです)

③「雑菌」を病院に持ちこんでほしくない
・・・・・ここが最大のポイントです 抗がん剤を使うと抵抗力も弱くなります だから入院しているのです

④他の患者の迷惑になる
・・・・・「入院した人」でなければわからない部分です

確かに、友人などのお見舞いはうれしいものです
気分も紛れます

でも、静かにのんびり療養する時間がってもいいのではないでしょうか
もし、病状が深刻になれば、みなさんもお見舞いは自制されるはずです

ただ、「お見舞い」を毛嫌いするかのようにお話しするのも考えものです
病院にお願いしたいのは、「お見舞い専用談話室」を必ず作ってほしいものです
お見舞いはそこでしか受けない と言う風にしてほしいものです

健常な方でも、ご自宅に招いたお客様を「寝室」にまでお通しされることは少ないと思います


世の中には
①ガンになった時の専門医の話
②病院の選び方
③病気の仕組み
等々を解説・説明される記事は多いようですが

①病気になった時の暮らし方
②病気の家族や友人や同僚への接し方
③闘病が長くなった方への接し方
④退院後の社会復帰の仕方・迎え方
などを説く記事は少ないようです

そういう記事があったとしても、お元気な方々はお読みにならないと思います

皆さんはなぜお見舞いに行かれるのですか?



そういえば、先日、ある大学病院の若い女医先生に「お見舞いにはいかない方がいい」と言う話をしたら
「え~。。。。そんな寂しいじゃないですか!」と言われてしまいました





ご笑読ください
①「お見舞い禁止の三原則 (病院にはお見舞いに行かない方がいい)」
   http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2011-01-23
②「病院に「お見舞い」に行く時の注意事項」
   http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2010-03-13-1





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「ガン保険」に入ろうかと迷った時のポイント [癌(がん)とつきあう法]

キャンデーズのスーちゃんがお亡くになりました。
何年か前に乳がんを患い、転移していたらしいのです。
女優として、活躍されていたのに本当に残念です。

サザンの桑田もガンだったらしいし、女優の仁科明子さん親子もガンのテレビ広告でガンを語っています。

こんな風潮の中、ガン保険を売る方の話を聞くと、

①2人に一人がガンになる
・・・・周りを見渡してもそんなにはガンの人はいない

②3人に一人ががんで死ぬ
・・・・確かに、死因はガンと言う人が多い

③2人に一人はがんは治る
・・・・2人に一人は治らないのか

などと思ってしまいます。

保険屋さんの話を聞いていると、
①入院
②通院
③手術
④抗がん剤治療
⑤放射線治療
⑥先進治療
⑦再発

などと、言葉が遊びます
データで、「ガンになったら300万円くらいかかる」と言うような説明も聞いたりします。
説明された保障内容を全部満たすような保険に入ったら、なりもしない病気に対して「保険のために働く」ような気になってしまいます。

医者でもないのに、治療法を詳しく説明してくれる人もいます。
実は、病状や治療法を詳しく話すタイプの保険屋さんの話は聞かない方がいいと思います。
本当に病気になった時に、お医者さんへの信頼が揺らいでしまいます。


小生は、ガンとつきあっていますから、その体験を踏まえてお話をしましょう。
経済的な面で、ガンとうまく付き合っていけているのは、

①わけもわからないまま、若い時に「ガン保険」に入っていたからです。
②特に目的もなく、それなりに貯金をしていたからです。



「ガン保険」のことが、頭をよぎったら、是非とも「ガン保険」にお入りになることをお薦めします。

理由は
1.神様が「背中を押してくれた」のです
2.必要でないと思ったらその時に解約すればいいのです
3.まさかの時にお金の心配をしなくて済めば、十分な治療が受けられます
4.お金の心配をしなくて済めば、くよくよすることも少なく、いわゆる「免疫力を高める」ことにもなります


ただ、少しだけ留意しなければいけないのは、
①少しは「自己資金」も作っておきましょう
②居酒屋1回分くらいの保険料を想定しておきましょう
③「年金生活になった時に払えるか」と言う事にも思いを馳せておきましょう
・・・・年金生活になった頃に、
 ・やめたくてもやめられない
 ・「ガン保険」に入っておけばよかった
 ということは儘あることです
④「安い」とか「高い」と考えるよりも、払えるか払えないかもよく考えてください





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香水と暑い夏。。。。。そして「抗がん剤」 [癌(がん)とつきあう法]

実は、香水は大好きです。いや、大好きでした。

特にCHANEL No19 の大ファンです。ほのかに、さわやかにそして甘い残り香にはすっかり魅了させられてしまいます。

しかし、抗がん剤治療をしてからというもの、中途半端な香水には辟易してしまう機会が増えてしまいまいた。

昨日の朝のことです。
最寄駅のホームには、妙齢のご婦人が立っていらっしゃいました。
体中から安物の香りがしてきます。
ひょっとしたらポアゾンかもしれません。
汗ばむこの時期、香水はよほど上手く使わないととんでもない代物になってしまいます。
小生は吐き気がしてきそうになってしまいました。

当然のことながら、彼女とは別のドアで別の車両に乗り込みました。


なお、小生について言えば、
抗がん剤治療を行ってからというもの、「臭い」に敏感になってしまいました。

入院中のある日のことです。
とある入院患者の男性の奥様には当惑したことがあります。
かいがいしくお世話をなさるのはいいのですが、この奥様の香水がきついのです。

病棟の食堂を香水をまき散らしながら歩きまわられるのです。
患者さんはよほどの著名人か有力者だったのでしょう。
看護婦さんも誰も注意しないのです。


抗がん剤の注入直後は吐き気が伴うものです。
この配慮のない貴婦人様には困ってしまったものです。
特に食事時にはやり場のない当惑に悩まされたものです。

・・・・・・このことも「ガン患者へのお見舞いには行くな!」という持論を生んだ一つの理由です


そして、料理のニオイにも敏感になってしまいました。
化学調味料や保存料などの添加物が多く使われている食品も吐き気を感じさせてしまいます。

「安心・安全」とおっしゃる皆さんも多いのですが、
小生の嗅覚は、「この食品は安全」「この食品はダメだ」と感覚的にわかってしまいます。
今まで、苦もなく食べていた大好物ですら、吐き気の対象になってしまうのです。


「うどん」などは典型的です。
昆布や鰹や煮干し出だしがとってあるものは美味しく食べられますが、
化学調味料が使ってあるものは、吐き気の対象です。

節電の影響もあり、今年の夏は例年以上に暑いようです。
また、震災や節電は、身体に目に見えない負担を強いているのかもしれません。
(クーラーのきき過ぎも身体に負担を強いています)

皆様におかれましては、食生活と体調管理には、例年以上に気を配ってください。。。。。。


ニオイの困りものには、あと二つあります。

一つは、たばこのニオイです。
「紫煙」と「体臭」には困ったものです。

そしてもう一つは、お酒に酔った人のニオイです。
人間の体臭や汗と交わると、どうやら身体に悪いニオイに変わってしまうようです。



ところで、「抗がん剤は効かない」的な論調があるようですが、
ガン患者にとってみれば、そういうことなどはどうでもいいことなのです。
生死の境界線を彷徨うものからすれば、治る見込みのあることならすがってみたいものです。

そういう類の雑誌の見出しなどを見るにつけ「ふざけるな!」と言いたくなってしまいます。

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「がん」になったという人たちからの相談ごと [癌(がん)とつきあう法]

この1か月ほどの間に、会社の先輩から「がんになった」と小生のもとに相談が寄せられました。

やはり不安がいっぱいらしくて、人づてに小生のことを聞き声をかけていらっしゃるようです。


1.先輩のAさん

胃がんらしいです。近々、手術で胃を全摘出するとのことです。

お話してみると、仕事には余裕がおありのようですが、やはり不安そうです。

小生からは、
①病院との向き合い方
・・・・・お医者さんを信じて、よく相談すること(お医者さんの話をよく聞くこと)。
    似たようなレベルの病院なら「自宅に近い」病院を選ぶこと。
    不安なら「セカンドオピニオンをもらうことを主治医に相談すること。
    ~迷うより早期治療がベター。

②インターネットのガンについてのブログ等は見ないこと。
・・・・・やや過激でしかも古いものが多い。
    病状などは人により違うので一般化しないこと。

②病院での過ごし方
・・・・・お医者さんのスケジュールで入退院をすること。(わがままを言わない)

③会社の同僚等々との接し方
・・・・・見舞いは遠慮すること。
    病名(部位)は言わないこと。
    やさしい声は多いけど無視すること。

④「がんは治らない」ので上手に付き合うこと。
・・・・・再発や悪化をさせないことが肝心。

⑤悲観的にならないこと。
・・・・・くよくよしても仕方がないので、「神様がくれた人生の休養」と考える。

⑥「がん保険」は経済的な応援団。
・・・・・入っていてよかったと思うこと。
    「保険のお金は免疫力を高める最高の応援団」
    あわせて「高額療養費制度」の概略、医療費控除の仕方、保険給付申請のタイミング等も。。。

⑦酒、たばこは辞めること。
・・・・・「たばこは10年前から吸っていない」と叱られました。
    無駄に体力を消耗しないことが肝心。

などを伝えました。

小生がお話しする前に、会社の上司や同僚に話していたため、時すでに遅く、
①噂はすでに広まってしまっているようです
②噂は「再起不能」とか「大変らしい」ということになってしまっています。

「だからどうした」ということですが、他人に「面白おかしい話の話題にされる」のはあまり愉快なことではありません。


2.先輩のBさん

海外赴任中です。国際電話でした。

電話の向こうの声は、きわめて不安そうです。
診断が確定された日に小生に電話がありました。

前立腺がんとのことです。開腹手術が必要なようです。
先輩からは、

①不安だ!
・・・・早期発見だし、治療のしやすいガンなのでラッキーでした。

②治療は間違ってないか?
・・・・がんの治療は素人にはわからない。大きな病院なら、症例も多く、ベストの判断をしているはずです。
   天皇陛下も手術をなさったとの報道があったばかりです。
   「重粒子線」治療もあるので、主治医に聞いてみればいい。

③自分がいないと仕事が回らないので短時日で治療をしたい。
・・・・「命あってのものだね」というように、まず「命」のほうを優先すべき。
   仕事の後任はいっぱいいる(方法はある)
   奥さんにも同じことを言われているらしい。。。。

④家族に心配させないこと
・・・・本人以上に家族も心配しているし、快方に向かえば家族も気にしなくなるので、過度に期待しないこと。

⑤たばこ、酒、ゴルフをやめて、花でも育てること。
・・・・体に過度の負担をかけるのはよくないことです。
   抗がん剤治療などで抵抗力が落ちる時のことをよく考えておくこと。

⑥医療保険をチェックしておくこと。
・・・・入っていることは知っていても、どんな保険に入っているのか知らない人が多いようです。
   保険を確かめておけば、経済的な余裕が気分的な余裕をもたらしてくれます。

彼からは、「くれぐれもこの話は内密にしておいてほしい」「酒の肴にされるのは嫌だ」と依頼されました。

小生から見れば、「あなたこそそういう話が好きだったのに。。。。」と皮肉の一つでも言ってあげようかと思ってしまいました。

この日の夜、東京近郊にある先輩の自宅に電話を入れて奥様とお話をしました。

やはり不安なようですが、小生が話した内容を再度伝えたら、なんだか元気な声の様子に変わってきました。


ガンだと診断された人というのは

①意外に相談相手がいないようです。
・・・・必ず主治医と相談するのがよいと思います。
   彼らは使命感から丁寧に相談に乗ってくれます。
   そして、裁判リスクも意識しています。

②人のうわさになるのはお嫌なようです。
・・・・「健康は失って初めてそのありがたさがわかる」ということの一例です。

③にもかかわらず、見舞いには無頓着です。
・・・・「快気祝い」のめんどくささを考えてみてください
   聞く人は初めての話でも、話すほうは同じこと男何回も話さなければいけません。
   虚弱になった患者には、健康な人の雑菌は邪魔ものです。

④イージーな部位説明は相手の顔色が変わります。
・・・・世の中は情報過多です。
   うっかり話すと「にわか医者」になる人もいたり、急に顔が曇ったりすることがあります。うっとうしい限りです。


おそらく、どなたにもご参考にならないと思いますが、ご笑読下さい。










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加齢につれて「喫煙していたこと」を気にする人が増えている。。。 [癌(がん)とつきあう法]

60歳前後の先輩の間で、禁煙が流行っているようです。
というか、「やっぱり煙草をやめなくちゃ」とか「もう少し早くやめておけばよかった」という話が聞こえてきます。


最近、私の周囲では、60歳前後の先輩が「がんになった」という話をよく聞きます。
その噂を聞きつけた、先輩の何人かは、かなり「たばこを吸っている」ことや「たばこを吸っていた」ことを後悔するかのような発言をなさいます。


そういう方の多くは、若いころ、「その時はその時だよ!」的に話していらっしゃいました。


たばこ吸いの若者に言いたい!

年取った時、きっと後悔する。。。。。。









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「あっこと僕らが生きた夏(前編)」(NHK)という「がんのドラマ」とがん保険 [癌(がん)とつきあう法]

昨夜、テレビの前で転寝をしてしまいました。
ふと、気づいたら「あっこと僕らが生きた夏(前編)」(NHK)というドラマが流れていました。
夜更けだというのに、見てしまいました。

※先週末の再放送のようです


私自身がん患者であるため、こういうドラマを見るのはやや苦痛ですが、「人情もの」は嫌いではないため、ついつい見てしまいました。


美談ですが、闘病中の心情とか症状を思い浮かべてしまいます。

「なんで自分だけが選ばれてしまったのだろうか。。。。。」

若くしてガンになると、この気持ちは隠せない気持ちです。
ここを乗り切らないと治療は前に進めません。


抗がん剤の副作用で、髪が抜け、吐き気に襲われる日々、その苦しさも健常な皆様にはなかなか理解できないと思います。


白血球の値が下がっている」との医者の言葉。。。。。

おそらく抗がん剤の影響でしょう

本来なら「見舞客」には逢ってはいけない時期です。
「そんな殺生な」というなかれ、抵抗力が弱っているのですから。。。。


ふと自分のことに置き換えてみてしまいました。
再発リスクに怯えている自分もいるのです。

私は、今なお働いていますが、仕事の厳しさよりも、心無い発言や行動等々の人間関係のほうに辟易しています
ただ、「病気だから。。。」と甘えるのも癪なので無視していますが。。。。。



番組を見ていて
経済的には大丈夫かなぁ とかも。。。。。



そういえば、札幌テレビが放映したドキュメント番組「命の値段 がん患者、闘いの家計簿」という番組があります。
※「札幌テレビ放送(STV)取材班「がん患者、お金との闘い」(岩波書店刊)。

「がん保険」の販売に使っていた保険会社もありましたが、少し違うような。。。。
がん治療の現場の混乱を煽るだけのような気がします。

経済的なことが問題なら、がん闘病の悲惨さよりも、ライフプランの必要性を訴えてほしい と思います。


「あっこ。。。。」のほうは、
今夜、後篇が放送されます。


※「あっこと僕らが生きた夏」(講談社)原作:有村千裕 という本になっているようです。


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「3人に1人ががんで死ぬ」ということ [癌(がん)とつきあう法]

がん保険のパンフレットを見たり、がんの話を聞くと、「3人に1人ががんで死ぬ」と言われています。


確かに、テレビや新聞で訃報を見聞きすると確かに「がんでお亡くなりになる」方が多いようです。
お葬式に参列しても確かに「がんで亡くなった」という話は聞きます。

ところが自分の回りでは、そんなにがんで死んだという印象がありません。
ひょっとしたら私だけの誤解なのかもしれませんが、今一つわかりにくい話です。


ところで、いったい日本人は一年間に何人くらいの方がお亡くなりになるのでしょう。

厚生労働省が公表している「人口動態調査」というのがあります。

この「人口動態調査」によれば、

平成22年の
出生者数は 1,071,304人
死亡者数は 1,197,012人

なのです。

この死亡者数の中の、死因を見ると
第1位 悪性新生物(がん)  353,499人
第2位 心疾患         189,360人
第3位 脳血管疾患      123,461人
となっています。

おそらく、「3人に1人ががんで死ぬ」というのは

一年間に日本人は、約1,197千人死亡(A)し、そのうちがんでお亡くなりになった人が353千人(B)いた。

ということで、がんによる死亡者数の割合は 29.5% (B/A)ということになっています
100人のうち約30人の方ががんでお亡くなりになっています。

こんなにたくさんの人ががんでお亡くなりになっているというのに、世代によっては自分のまわりではそうそうがんで死亡する人がいないように見えるのはなぜかというと、そもそも「若い年齢層では死亡者数が少ない。」ことによるようです。

年齢別に総死亡者数、がん死亡者数、およびそれぞれの占める割合を数字で拾ってみましょう。
①10歳代、30歳代でお亡くなりになる方は、がんを原因とする方が多い。
②40歳代以降になると、がんを原因にお亡くなりになる方が非常に多い。
③60歳代以降、お亡くなりになる方が増える。
というようなことが、見て取れるようです。

 0歳~ 9歳 総死亡者数  6,312人( 0.5%) がん死亡者数   221人 ( 3.5%)
10歳~19歳 総死亡者数  1,975人( 0.2%) がん死亡者数   266人 (13.5%)
20歳~29歳 総死亡者数  6,190人( 0.5%) がん死亡者数   589人 ( 9.5%)
30歳~39歳 総死亡者数 12,392人( 1.0%) がん死亡者数  2,358人 (19.0%)
40歳~49歳 総死亡者数 24,694人( 2.1%) がん死亡者数  7,510人 (30.4%)
50歳~59歳 総死亡者数 61,340人( 5.1%) がん死亡者数 26,505人 (43.2%)
60歳~69歳 総死亡者数149,183人(12.5%) がん死亡者数 71,602人 (48.0%)
70歳~79歳 総死亡者数273,336人(22.8%) がん死亡者数 108,730人 (39.3%)
80歳~89歳 総死亡者数418,544人(35.0%) がん死亡者数 106,045人 (25.3%) 
90歳~  総死亡者数244,858人(20.5%) がん死亡者数  29,663人 (12.1%)

※合計数不突合

同じく厚生労働省の資料によれば、
日本人の平均寿命は 男性79.64歳 女性86.39歳 のようです。(平成22年)

なお、平均寿命で見れば、平成2年の日本人の平均寿命は 男性75.92歳 女性81.90歳ですから、ますます長寿になったと言えますが。。。。。。

ただ、今の医学の状況では、がん治療は苦痛を伴い、治療も長くかかります。
がんはある日突然発症に気づくものです。

若いころからの
①健康管理
②経済的な備え
③心の準備
が必要なのは言うまでもありません。




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入院したことがありますか? (入院患者の気持ちがわかりますか?) [癌(がん)とつきあう法]

先日(2012.7.5)の読売新聞夕刊の「わたしの医見」という投書欄にこんな意見が載っていました。

40代の女性の看護師さんのものです。
「迷惑な夫たち」という投書の要旨は、

①面会時間を気にせずに、入院する妻に寄り添う夫が多くて迷惑している。
②時間外に来た人であっても、こちらは立場上、追い返すことは難しい。
③こうした夫の存在が、患者の体をふくなど円滑に仕事を進める妨げになっている。
④病室は暇つぶしの場所ではない。もちろん、伴侶を心配する夫の気持ちもわかる。
⑤残業せざるを得ない私たちのことも考えてほしい。

というものでした。
少し「超過勤務」に光が当たり過ぎたきらいはありますが、イライラしている看護師さんの気持ちがよく伝わってきます。
・他の入院患者のこと
・付き添いの方のマナーの悪さのこと
・自らのアフターファイブのこと
看護師さんは色々なことをお考えになったに違いありません。


そして、昨日(2012.7.12)の読売新聞の夕刊の「わたしの医見」には早速、賛否両論が載っています。

40代無職の女性のご意見はこうでした。
「入院患者の身に」というご意見の要旨は、

①私が以前入院していた時も、入院する妻を時間外にお見舞いに来る夫がいた。
②その人がいる間、私も困った。着替えることすらできなかったからだ。
③病院は、そうした行為は困るという趣旨の貼り紙をナースステーションの入り口に貼ってくれた。

他方、50代の主婦の方は、
「嫌味はやめて」と題した投稿をなさっています。その要旨は、

①投稿には正直、ショックを受けた。
②心身ともに弱った患者やその家族に対し、嫌味を言うのはいかがなものか。
③患者は好きで入院するわけではないし、家族も好きでお見舞いするわけではない。
優しい言葉はなくても、せめて嫌みは言わないでほしい。
④看護師からあんな悲鳴が出なくなるよう、医療現場の労働環境の改善をお願いしたい。

と。。。。。

皆さんは、入院なさったことがありますか?
病状にもよるのでしょうが、病院に入院するということは、治療に専念するということです。

患者の側から見れば、
①人様のことなど考えていられない。
・・・人様の見舞客のために、気持ちの平和を乱されたくない。
②看護師さんには、気持ちよく働いていただきたい(白衣の天使なのです)。

というのが大原則です。

付言しましょう。。。。

①看護師さんの労働環境が改善する近道は、こういったわがままな見舞客が減ることです!
②もし、アットホームな雰囲気で入院生活を過ごされたいという方は、
・どうか個室をご利用ください。
・そんなにお元気なら、ご自宅で療養してください。

小生は、冷たいのかもしれません。協調性もないのかもしれません。

ただし、入院なさっていらっしゃる方は、「生」をかけて療養生活を送っているのです。
自分本位なお見舞客にはうんざりするものなのです。

「個室はお金がかかる」とおっしゃる方へ
そういう時のために医療保険にお入りになることをお薦めいたします。
保険のコンサルタントの方はこういう視点を疎かになさっているようです。


時々、病院選びのご相談をいただくことがあります。
医療水準が同等だとすれば、

1.アメニティに配慮されていること。
・・・・トイレやシャワーや洗面所や食堂が清潔・快適なことはとても大切です。
毎日のことなので、ここに不満が残ると治る病気も治らなくなります。

2.見舞客の制限が行き届いていること。
・・・・「見舞客」こそ治療の最大の敵かもしれません。
体力が弱ったところに雑菌を持ち込むのです。「あなたの家族は私の他人」なのです。
お互い様というなかれです。
入院生活のリズムを崩されるのも不愉快というだけではすみません。

こういうアドバイスも必ず添えておきます。

「そんな薄情な」とか「心細いことを・・・・」とおっしゃる方も多いかもしれません。
しかしながら「病は気から」とも言います。
病院スタッフを信じて、心強く入院生活を送られることをお薦めいたします。







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延命措置。。。。。あなたならどうしますか? [癌(がん)とつきあう法]

会社の大先輩が、脳卒中で倒れたとの報を聞いたのは昨年(2011年)12月のことでした。

奥様から直接お電話をいただきました。
昼下がりのこと、なぜだかお風呂場に行き、そこでお風呂に顔を突っ込むように倒れていたと。。。。

奥様の電話では、
①「延命措置はとるな」と主人は日頃から言っていた。
②息子は、お父さんの言葉に従わず延命措置を取るべきだと。。。。


大先輩は80歳、奥様は70歳なかば、
ご自宅は、神戸の高台にあるマンション。
お嬢様は、東京在住。
長男さんは海外在住。


この電話の中で、奥様は、「延命措置を取りたくない」的なお話をなさっていました。


さて、先日のこと、奥様からお電話をいただきました。

あれから8か月、「胃ろう」を行い、意識は戻らないもののご存命だと。

①奥様のお友達からは、「どうして?」と叱られた。
②ご自身も体調が悪い上に、看病疲れで、疲労困憊である。
③息子さんからは、病院に見舞いに行かなくてもいいと叱られた。
④意識の戻らないご主人の手を握ると握り返してくる。
と。。。。。


高台にあるマンションなので、行き来にも大変なご様子です。
海が見える景色が何よりだけど、今となっては疲れるし、今更引っ越しもできないし。。。。


若い時は、今日のことを考えてもみなかったと。


さて、みなさん、どうなさいますか?

ご病気になったご主人は「延命措置は取らないこと」と家族には言い聞かせておられたようです。
息子さんは、「延命措置を取る」と。。。。

夏休みです。
ご家族でお揃いに楽しい時間をお過ごしのことと思います。
こんな話題も少しだけ話されてみてはいかがでしょう。。。。。




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病院で待たされる理由 [癌(がん)とつきあう法]

私は、数か月に一度病院に通っています。
かつては、
「どうしてこんなに待たされるのか?」
「予約したのに。。。。」
「忘れられているのじゃないのか!」
等々不満と不安でいっぱいでしたが、最近では、「待つのも楽し」という気分です。

私の診てもらっている病院は、玄関に、「本日の予約者数」が毎日掲示されています。
すごい数です。


最近のパターンは、

①8時半に受け付け
②その後採血
③10時半ごろに診察(医師との面談)
という順番です。

採血がありますから、通院する日は食事抜きで行きます。
採決が終わると、病院内の喫茶店(ファーストフード店)で、コーヒーとトーストのセットを食べます。
その時は、新聞や雑誌を読んだりしています。

そして、待合室に移動です。
ほとんどの場合、予約時間よりも遅れて呼び出されるほうが多いのです。

でも、待たされる理由は(想像ですが)

1.血液検査の結果判明までに時間がかかるものがある。
2.先生だって、検査結果をチェックしたり、カルテを再読したりと時間が必要です。
3.患者の中には、「ぜひとも聞きたい。相談したい」と長居する人が多いのも実情です
一人10分くらいの診察時間でも、あれだけの数の患者が1分でも長居したらさすがに遅れに遅れてしまいます。

時々イライラして、看護婦さんに文句を言ったり、「まだですか?」的に問い合わせたり等々遅延に輪をかけてしまう人もいます。

医師のほうも、患者のクレームを恐れてか「お待たせしてすいません」と平謝りです。

本当に、お医者様には申し訳ないことです。
そんなことにまで気を遣わせてしまって。。。。


みなさん、病院での待ち時間は、「神様がくれた休憩時間」だとでも思っていてください
①体調を整えたり(居眠りしたり)
②本を読んだり
③血圧を計ったり

等々、それなりに時間は費やせるものです。
仕事の合間に来ていて、時間がないという人に一言三言。。。。。

①そんなに忙しいのなら病院に来ないことです。
②バタバタイライラしていては、治る病気も治らなくなります。
③傍で見ていて見苦しいです。周りの人は静かに待っているのですから。。。。
④何よりも、病院にまで仕事を持ち込まないといけないような仕事なら、あなたは治療に専念できませんよ。。。

急患なら、救急車でほかの病院に連れて行ってもらってください。。。。

「健康は失って初めてそのありがたみがわかる」と言うじゃないですか。。。。。

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「タバコのにおい」嫌いです [癌(がん)とつきあう法]

ある会議が始まる前の待ち時間、私が座っている座席の傍にやってきて来て話しかけた若者がいました。

少しだけ話を聞いて、すぐさま「タバコ吸うのか?」と聞いてみました。

かれは「はい」と。。。。。


「申し訳ないけど『タバコアレルギーなので』」と言って、席の傍を離れていただきました。


こう言うしかなかったのです。


私は、三つの理由で「タバコのにおい」が大嫌いなのです。

理由1: とにかく臭い。

最近は、喫煙ルーム、喫煙ボックス、喫煙コーナー等々と呼び、タバコ吸いの皆様だけが押し込められているせいか、彼らの洋服は、異様な臭いがするのです。


理由2: 「わがもの顔」がどうも好きになれない。

この嫌な臭いの持ち主だということを理解せず、
①「たばこ」を吸って何が悪い
②「たばこ」がどうしてもやめられない
③「たばこ」を吸うと落ち着く

的な自己弁護をするのが嫌い。


理由3: 抗がん剤治療をした者には、苦痛である。

私はがん患者であり、数年前に「抗がん剤治療」を行い、そしていまでもがんとつきあっています。

おそらく抗がん剤治療の副作用というか後遺症なのでしょう。

においに敏感に反応するようになったのです。
はっきり言うと、嫌な臭いに接すると「吐き気」がするのです。

「がん患者です」と書いた名札を付けて歩き回るわけにもいかないので知らない人には申し訳ないことですが。。。。
「マスクまではすることもない」と思っている私のわがままをお許しください。


「タバコアレルギーと言えばアレルギー」かもしれませんが。。。。。


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がん治療「仕事困難」7割 (読売新聞) [癌(がん)とつきあう法]

 1日(金) 21時20分
 4日(月) 21時20分
 5日(火) 21時55分
 6日(水) 23時20分
 7日(木) 22時25分
 8日(金) 23時30分
11日(月) 19時20分
12日(火) 21時44分
13日(水) 20時45分
14日(木) 23時10分
15日(金) 23時30分

これは私の3月になってからの毎日の帰社時間です。

※帰宅ではなく帰社です。


要領が悪いのか、仕事が遅いのか毎晩この調子です。

親しい先輩からは、「仕事が趣味だから。。。」とよく言われます。


・日中は、お客様の相手と部下へのアドバイス。
・夜は、部下の企画書、提案書、日報等々のチェック。個人のお客様への電話説明。
等々
に追われる毎日です。

部下はといえば、定時で帰社。残業はゼロ。
夏休みもきちんと1週間とり、毎月休暇も1日以上取らせています。

かつて、経営幹部より、「パートか派遣を雇おうか?」との提案がありましたが、
「部下の仕事が楽になるだけであり不要」と断りました。

また、私より「私の補佐役、あるいは代替者を増やしてほしい」旨お願いしたところ、
一人増やした分に見合う収益は上がるのか!?」と却下。


わが部門は相応に収益を稼いでおり、かつ1昨年に比べ昨年は利益も倍増しています。

ただ、私の努力ではなく、
過去の先人の遺産
ここ2年でスタッフを半減した
ということによるものですが。。。。。

昨今の社会構造の変化と相まって、殿様商売もできなくなりましたから、本当に細かな仕事が望まれてしまいます。

「お客様の声」「CS」等を意識した仕事も必要です。
その日の仕事をやり残すとまた次の日の仕事が増えてしまいます。

病は気から。。。。」と言います。
仕事を残すと、帰宅してからも心の隅に仕事が残ってしまいそれはそれで負担になってしまいます

人様から後ろ指を指されるのが嫌なものですから
・夏はクーラーを切り
・冬は暖房を切り
・蛍光灯も必要最低限の点灯です。

(「一人増やすのにいくら儲かるか?」という経営幹部のもとで働いていますから、部下の私もそのあたりは心得ておかないとです。。。)



これが私の仕事ぶりです。
まぁ嫌いじゃないので、何とかやっています。

ひょっとしたら「仕事が趣味」ではなく、「趣味が仕事」なのかもしれません。

わが部門は私以外はスタッフばかりで、私の補佐役である番頭さんはいません

番頭さんがほしい」というのが実感です。


申し遅れましたが、私はがん患者です。とりあえずがんと付き合っています。

病院に行く日は半日休暇を取り、夏休みはお客様がお休みのお盆にちゃんと1週間休みます。

そういう時に難しい仕事が入ったら、手を付けず先送りすることで対応しています。

まぁ、苦情とかトラブルがなければ良しとしています。


そういえば、昨日の読売新聞(2013.03.17)の朝刊では、

「がん治療『仕事困難』7割

というのが1面トップでした。

内閣府が発表した「がん対策に対する世論調査」の結果のようです。


仕事とがん治療・検査の両立が可能かどうか」を聞いたもののようです。

「困難と回答した人が68.9%」だそうです。
特に、年代別では、「20~40歳代で困難とした人が75%以上に達した」そうです。

解説記事では

①患者の就労支援
②職場理解が不可欠

と指摘していますが、片方で「賃金を引き上げ」なければいけない企業に何ができますでしょうか・・・・・?


今心がけていることはといえば、

いずれがんが再発した時、抗がん剤治療をしているベッドの上で、

「仕事のことを思い出さない」ように

日々、「悔いのない仕事ぶり」であること

です。

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あなたの職場にがん患者はいらっしゃいませんか? (思いやりのない一言)  [癌(がん)とつきあう法]

今度の異動でわが部門も増員になることが決まりました。

そんなこともあって、経営幹部のところにお礼に行きました。

なにせ、「増員するんなら、どれだけ儲かるのか示せ!」といったお方です。
ばかばかしくて、何も提示せず、増員はあきらめていました。

そんな事情もあったので、「お礼に」に伺ったのです。

小生はがんなので、いつ何時入院したり死んだりするかわからないので、日々、「私がいないくてもまわる仕組みを意識しながらやっている」ようなことを言ったところ、


彼いわく、「誰でも死ぬリスクは同じ、明日は事故にあうかもしれないし。。。。」とのご託宣です。


まさか私を慰めるための発言だとも思えません。

私は戸惑ってしまいました。


やはり、言葉としては不適切かもしれません。

前にも述べましたように、人の倍は働いているつもりです(時間だけかもしれませんが。。。。)


①がん、②脳疾患、③心疾患 は、たしか「三大疾病」と呼ばれ、日本人の死因上位のはずです。

少し不用意すぎませんか。。。。。?この発言。


セクハラ、パワハラ、それから障害差別、同和問題等々、企業経営を取り巻く人権問題はいたるところにあります。

不用意な発言は、やはり、不測の事態を生みがちです。

わが社では、こういうことは、長年、配慮の上に配慮という社風でしたが、すっかり変貌を遂げたようです。


そういえば、かれはかつて「従業員組合の幹部」だったらしいのです。。。。。。


どうあるのがいいのか自分でもよくわかりませんが、なんだかすごく違和感を感じてしまいます。

賃上げよりも、「雇用増」を切に希望する理由の一つはこういううところにもあります。

人材を大事にしない企業は、ほころびも早いのですよ・・・・!

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「がん」にへこたれるな! [癌(がん)とつきあう法]

昨日、会社の先輩から「がんになった」と連絡をもらいました。

すっかり弱気です。
話を聞くと、奥さんまでもが滅入っているらしいのです

そんなに心配しても、時計の針は戻せないのですから悔やんでも仕方がありません。
先輩にアドバイスさせていただきました。

1.くよくよしても仕方がない。

2.病院の先生のお話をよく聞くこと。

3.友人・知人をはじめ素人の話は聞かないこと。

4.体力をつけておくこと。

5.サプリメント等素人療法はしないこと。

6.高額療養費制度の話や病院生活のはなし。

7.「一人で生きる」気持ちになること。

8.インターネットで調べすぎないこと。

等々をご説明しました。


先輩からは、「孤独主義なのですか?」と質問を受けてしまいました。


別に、友達も多いので、「人付き合いを優先すると自分の時間が無くなる」ので避けている。
旨、お応えしておきました。


「病は気から」と言います。

ケ・セラ・セラでも歌いながら、「がんと付き合って行く」ということに早く慣れましょう。。。。



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「幸せサプライズ」~「しほり」さんの“Smile” [癌(がん)とつきあう法]

皆さんは昨夜のNHKテレビ「突撃 アッとホーム」(2013.6.22 20:00~20:45)という番組をご覧になりましたでしょうか。。。。

たまたま見たときに限って印象に残るものです。

この番組の「幸せサプライズ」“~母の日にサプライズ!”というコーナーを見ていて、なんだか涙がこみ上げてきました。

ご主人が早世されたお母さんへ、お子さんたちが「しおり」さんというシンガー・ソングライターの「Smile」という曲をプレゼントするというストーリーです。


・お子様たちのプレゼントストーリーに感動したのか
・このご家族に感動したのか
・亡きご主人様のご無念にやるせない思いを感じたのか
・しおりさんのSmile という曲に感動したのか

よくわからないのですが、熱いものがこみあげてきてしまいました。


数年前のこと、コーラスが好きだった叔母の葬儀の日、好きだった「千の風になって」という曲で見送りました。


さて、かねてより私はがん患者であることをこのブログに書き留めています。
あまりリアリティを感じないものの、やはり「自分のXデー」はこんな感じかなぁ!と思うことがあります。
なにせ、多くの皆様と違って、特急券の指定席を神様からいただいておりますから。。。。。

その時は、

・近親者だけでいい
・ほかの人には伝えなくていい
・香典、弔電、お花等々一切不要
・祭壇もお見送りも質素でいい

と考えています。

もし可能なら、

1.「般若心経」など定番の読経(テープで可)

2.音楽

因幡晃さんの

・「別涙(わかれ)」
・「夏にありがとう」
・「おぼえていますか」
・「S・ Yさん」
・「アパートの鍵」

・「目をそらさないで」
・「泣かせて今夜は」
・「愛の流れの中に」

・「思いで・・・」

・「都忘れ」

・「如月湖」

沢田知可子さんの「会いたい」

ペドロ&カプリシャスの「教会に行く」


そして、昨夜の感動の詩

しおりさんの「Smile」


こんな曲を通夜の時から流しっぱなしにしておいてもらおうかと思います。



これらの曲をご存じの方々には笑われてしまいそうです。

なんて未練ったらしい 薄情な 相変わらずわがままでひとりよがりな やつだと。。。。。。。


とても成仏させてもらえそうにありません。。。。。

お前の葬式なんか呼ばれても行くか!」と言われてしまいそうです。。。。

人生最後の「負けず嫌い」として「だから、来なくってもいいってば!」と書き留めておきます。



(追伸)

・ショパン 「別れの曲」
・ラベル  「ボレロ」
・チャイコフスキー 「ピアノ協奏曲第1番第一楽章」
・ヴィヴァルディ 「四季」
映画「愛と青春の旅立ち」 主題歌
・・・・リチャード・ギアのようにかっこよく旅立つのもいいかもしれません。。。。

も加えておきましょう。
残された時間がどれだけあるかよくわかりませんが、自分でCDに収録しておかないと。。。。。








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「がん登録法」の使い道 [癌(がん)とつきあう法]

「がん登録法」(2013.12.6)が成立したそうです。

議員立法で成立した法律ですから国会議員の方の法案成立についての熱い情熱はいかばかりか。。。。

「国会がん患者と家族の会」のサイトを見れば、

今や国民の2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる病気である、がん。しかし、その治療のための情報整備と言えば、先進国の中でも特段遅れているのが実態です。」

「他の先進国並みに、国の責任において全数登録を義務化し、悉皆的なデータに基づいた分析、予防措置を含むがん対策、そして治療法の開発などができるよう法制化するのが、この「がん登録法案」プロジェクトの問題意識の出発点です。」

「作業チームは2012年11月からすでに10回開催しており、その間、患者団体の方、医療従事者、院内がん登録の担当者、地域がん登録の担当者、国立がん研究センター、関係省庁の方に出席いただき、様々なご意見をいただきました」

などと記してあります。

大所高所から議論されたようで、それはそれでいいことだと思うのですが、少しばかり違和感があります。


1.統計を整備することが目的化されていないか。・・・・なぜ「がん」だけ?

がんを含め何かの病気で苦しんでいらっしゃる方はたくさんいらっしゃるはずです。
なぜ「がんだけデーターを整備」するのでしょうか?

たしかに「がん」患者は多いのですが、他の難病はどうなのでしょうか?


2.「国民の2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる病気」という使い方は正しいのか?

この言葉は、「保険業界」の人たちがよくお使いになります。
皆さんの周囲を見渡した時、確かに「がん患者」や「がんでお亡くなりになる方」は多いのですが、実感として「二人に一人」「三人に一人」というのが浮かんでこないはずです。
本当なのでしょうか?

少なくとも「3人に一人ががんで亡くなる」というのは、使い方が間違っています。

厚生労働省が公表している統計の中に「人口動態総覧」というのがあります。
この統計はかなり正確です。

その中に、「死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対)」というのがあるのですが、
平成24年の数字で見れば、 ((  )内は平成23年の数値)

A.総死亡者数 1,256千人 (1,253千人)

B.悪性新生物(がん)を原因とする死亡者数  361千人 (357千人)

C.悪性新生物原因とする死亡率 (B/A ) 28.7% (28.5%)

これは、
「1年間にお亡くなりになる人が125.6万人(A)いて、その中でがんが原因で亡くなる人が36.1万人(B)で、その死亡率を計算すると、28.7%になる。」
ということのようです。

つまり、1年間で見ると、100人の死者のうちがんで死んだ人が28.7人ということを、「3人に一人ががんで死ぬ」と言われているのかもしれません。

よく考えると、多くの方々が高齢で寿命になってお亡くなりになっているのだと考えたら、「周りにいる人たちの3人に一人ががんで死んでいる」という実感がわいてこないのです

この理解を踏まえたうえで、がんの死亡率をイメージしていただきたいのです。

なお、罹患数はよくわかりません。


2.「がん診療連携拠点病院」のデーターは統一・整備されているのでしょうか?

日本には「がん診療連携拠点病院制度」というのがあり、H24年4月1日現在では、
47都道府県(397カ所)
・都道府県がん診療連携拠点病院: 51病院
・地域がん診療連携拠点病院 :344病院
・国立がん研究センター中央病院及び東病院
が指定されています。

これらのデータは、統一整備されているのでしょうか?


私は、データーを整備することはとても重要なことだと思いますが、

①そのことだけが目的化していいのか

②いっそのこと、重大疾患すべてのデータを同じ土俵で整備したほうがいいのではないのか

と素朴に思います。


重要なのは、

①定期的な健診の実施

②早期発見

③拠点病院を通じた治療の実情

④がんとの付き合い方

がきちんと公表され、「がんでの肉体的な苦しみ」「経済的な負担」を緩和できる制度を見極めていくことも大切です。

ちなみに、就労中にがんに罹患してしまうと、「働きづらくなる」という問題もあります
こういう問題も含めて、引き続き議論されていくことを期待します。


保険業界の人にがんのことを教えてもらうような実態は、お粗末かつ危険です。

保険を売る「おっちゃん」や「おばちゃん」にしたり顔でがんの話をしてほしくない!という現実もあるのです


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※(参考)病気の患者数の把握の仕方はとても難しいのではないかと思います。
・一人の人でも、いろいろな病院を受診していること。
・病院に行かない人もいる。
ことを考えると、「健康保険」の利用調査でもしないと、なかなか峻別できないものではないでしょうか?

※※ 「がん登録法」だと思っていたら、新聞によっては「がん情報登録法」となっているものもありますね。




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「がん患者」への誤解 [癌(がん)とつきあう法]

昨日(14.4.28)の「読売新聞」夕刊の片隅に、「がん患者の就労 支援不足」という記事が出ていました。

厚生労働省のアンケート調査の結果を伝えるもののようでした。

ただ、その意味するところはさっぱりわかりません。

何を、どうすればいいのでしょう?
あるべき姿はどんなことなのでしょう。。。。

かつて私にも「がん患者の部下」がいました。
彼は九州出身で、北海道で勤務中にがんとわかり、急きょ、実家に比較的近い隣県にある私の支店に異動になったのです。

その時、人事部の偉い人から「病院の近くに社宅を探してほしい」という強い要請がありました。

彼が着任した後、私が彼から聞いた限りでは、
①食事は、一度では食べられず、何度かに分けて食べる。
②体力がない。
・・・重いものを持ったり、階段を上がるのは苦痛
③病院には週に一度くらいしか行かない。
④仕事はしたい。

ということでした。
仕事には最大限の配慮をしました。
人員的には+1でもあったこともあり、「頭は相応に使うけど、急がないしノルマもない」
という仕事をお願いしました。

休憩も休みも体調に合わせて取っていただくことにしました。
スタッフも気を使っていたはずです。

ただ、私にはある疑念がありました。
「少し様子を見てから対応しよう」と考えていた矢先、彼の訃報に接することになりました。

おそらく、それは予定されていたことかもしれませんが。。。。。。


悔やまれるのは、人事部の指示通り「病院の近くに社宅を探してしまった」ことでした
彼はこの件について何も語りませんでしたが、たぶん、会社への通勤が一番しんどかったはずです

彼は、地下鉄で通っていましたが、病院の傍に社宅を作ったがために住まいと会社との距離が遠くなり、通勤による体力消耗がひどかったのではないかと思います。

その当時は、「がん患者についての知識がなかった」ことがとても悔やまれます。

おそらく産業医の方にも人事部にもそういう知識はなかったのではないでしょうか。。。。

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「北斗晶」さんの乳癌の話 [癌(がん)とつきあう法]

北斗晶、乳がんで右乳房の全摘出手術へ

このニュースを目にした時、思わず「えっ」と思ってしまいました。

公表の前日(9月22日)の「5時に夢中!」(MXテレビ 17:00~)で長い髪をバッサリ切ってかわいくなった北斗さんを見たばかりだったからです。
短くなった髪がとてもお似合いでした
視聴者の評判も上々でした。

(※毎日録画をとっているのですが、消してしまいました)

「★ 岡本夏生&北斗晶の最凶タッグが炎上必至の1時間!」と題したこの日も進行役の「ふかわりょう」さんや「岡本夏生」さんと軽妙にかつ生活感・安心感のあるトークを楽しみました。


その翌日がこの「私は今、病院のベッドに居ます。」で始まる「【またね】と言わせて下さい。 」ブログです。少し紹介しましょう。
(まさか、あの「短くなったキュートの髪型」がこういう重たい話だったとは。。。。。)

言葉だけでは理解し難く、告知された瞬間は 他人事のような感覚だった気がします。


[右乳房全摘出]を先生から告げられた時、あまりの恐怖とショックに初めて自分の事なんだと…泣きました。


48歳と言っても、私だって女です。
胸を全て取る事の恐怖。普通にあるのが当たり前だった胸が乳頭までも全てなくなる。

直ぐには、主治医の先生に[分かりました!胸を全部取ってください。]とは言えませんでした。
これは当たり前だけど、女性なら40才だろうが50才だろうが60才だろうが、胸がなくなる事を直ぐに理解して即答できる人なんていないでしょう。


どうしても、胸の全摘出を受け入れられずにいると…主治医から

[胸の事よりも今は5年先、10年先、生きることを考えましょう。]



生きること。


こう言われた時に初めて、今の自分は命さえも危険な状態なんだと分かりました。
そういう病気なんだと。

それが癌なんだと…


・・・・・・人生にはいろいろなことがあります。
元気になられて、また明るい笑顔の北斗さんを拝見する日を楽しみに待っています。

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「がんの人が働く」ということ [癌(がん)とつきあう法]

皆さんの周りには「がん」の人はいらっしゃいますか?

去る5月15日に行われた「自民党厚生労働部会」で受動喫煙法案についての審議があった際の不規則発言の話題の中心にあるのは「がんの人が働く」ということではないでしょうか?

ひょっとしたら、この不規則発言問題が「がん患者の働き方」を極端化してしまう懸念があります。

「ガン」という言葉は、日本人の多くの人には、とても身近な話題でありながらその受け止め方にはかなりの差があるのではないかと思います。

例えば、
①SNSの普及で極端な事例が紹介されている。
「がん」と言いつつお元気に働いている人もいる。
③見るからに衰弱が著しく早世なさった方がいる。
④ご高齢の方の死因がガンだった。
※寿命が短い国では「がん死」は少ないとか。
「がん保険」のセールスを受けた。
⑥職場に「がん」を患った人がいる。
等々、ずいぶん身近になるとともに周囲の事例の中で印象の強いものが皆さんの頭の中に残っているはずです

実は私も「がんを患い」今は「がんと付き合っている」状況なので、私が思う「がん患者が働く」ということを皆さんに伝えておきましょう。


「がん患者」の中にも、
1.最初から「がんの症状」で体調が悪い
2.検査で「がんが見つかり」、「手術」とか「抗がん剤治療」などで体力が弱っている
3.「がんと上手に付き合って」いて、言わなければわからない
4.抗がん剤の影響で「髪の毛が薄く」なった人
等々があり、丁寧に状況を聞かない限り「健常者との距離感」がわからないのが実態だと思います。

ですから、
A普通に働きたいというお気持ちの方
※過度な気づかいは不要という方
B働き方の強弱、通勤の強弱に配慮していただきたいというお気持ちの方
C経済的な事情から「無理してでも働かざるを得ない」方
に大別されるはずです。


ただ、これだけは言えます。

ガンの治療をすると体力が弱る

ということです。


「体力が弱る」と、
●「ニオイ」や「煙」に過敏に反応してしまうことがある。
●「化学調味料」などに過敏に反応することがある。
●「雑菌」に弱くなる。
●何気ない「飲食」が負担になることがある。
というような体調変化もあったり無理が効かなかったりします。

「喫煙」「受動喫煙」「飲酒」などは特に身体の負担になるようです。
私の場合は、「愛煙家の体臭」もかなり応えます。

「いける口だから」「たまには」「協調性のため」ということで「一杯ぐらいはいいだろう」とお酒を勧めるのも避けた方がいいに決まっています。

これほどまでに「ガンと付き合う人が多い」ことを考えると、「素人判断に頼む」のではなく、各職場では「ガンと付き合っている人の状況を定期的に産業医や顧問のお医者様と相談する仕組み」を考えていただきたいと思う次第です。

「働き手が減る」状況下、「職場生活」を疎かにした企業は破綻の道を選ぶことにもなりかねないのです

にあっては、ちょうど「要介護」の等級のような指標を準備することもご検討いただきたいものです。

先日の自民党の会議の議論が極端に振れないよう祈るばかりです


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「小林真央」さんの死を悼む~学ばなければいけないこと [癌(がん)とつきあう法]


彼女のことは「恋のから騒ぎ」で知りました。

「可愛い子だな」と。


妻となり母となり、タレント然とした幸せな人生が伝えられていました。

そんな彼女の闘病生活が報じられるようになりました。


その「無念」さは言葉にならないでしょう。


詳細については存じ上げませんが、

早期発見」「早期治療」なら何とかなったんではないだろうか?

とふと思います。


「人の命」についてなんとなく横に置いたような行政施策に取り組む自治体があるような。

情緒的・文学的な採り上げ方はしたくありません。


ご冥福をお祈りいたします。



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