【提言趣旨】
いわゆる「和歌山論」の議論がはじまると、
1.だから和歌山はダメなんだ!
2.和歌山は素材がいい!
という二つが声高に結論めいて議論される。

しかしながら、和歌山の地盤沈下や地盤沈下していった状況を議論するだけにとどまり「和歌山はダメだ」で片付けてしまうことが多いのではないかと思われる。また、「○○をしなければ」といった方法論の議論も多い。

確かに和歌山は、自然環境・歴史・モノづくり・農水産物・観光・温泉等々豊かさを存分に享受できる素材に恵まれている。そういう観点からみれば、和歌山には素材のいいものが多数ある。
さらに、大阪経済圏の真南に位置しているばかりか、関空・白浜空港と二つの空港にアクセス可能であるほか、新大阪駅にも紀勢線一本で直結する。阪和道も大阪圏へのアクセスを容易にしている。こう考えると交通面では和歌山に生活する人が考えている以上に開かれている。

今必要なのは、和歌山に生活する者自らが「おもしろ和歌山」を演出することによる和歌山の活性化への取組みである。