かつてEC(欧州委員会)のドロール委員会のドロール委員長が、「日本の住宅は『ウサギ小屋』」といったことがありました

その頃、フランスの建設省の役人に話しを聞いてみました
「フランスは、立派な家が多く、セントラルヒィーティングが行き届いていてすごいですね」と話したところ、

彼いわく
①パリ(北緯48度)の緯度を知っているか 
日本で言えば、札幌(北緯43度)くらいのところにあり、「冬の寒さをどう凌ぐか」ということが大きなテーマです
②世界大戦が終わって、日本は経済復興に注力し、すばらしい経済発展を遂げた
 わがフランスはインフラ整備に力を入れた、だから住宅事情がいいとか悪いとか言うのは仕方がない
 フランスはこれから経済復興に力を入れていきます 見ていてください

と話していました

そのとき感じたのは
①何でもかんでも「外国はよくて日本は悪い」と自虐的にお話される日本の方がいらっしゃいますが、やはり、国情、自然環境、歴史等々から生まれる自然発生的な哲学があるようです
そのため
②外国でよくても、すぐには日本には当てはまらない
③日本でよくても、すぐには他国には当てはまらない
ということがあるようです

企業経営の分野をみていても
①すぐ外国から輸入しようとする
②すぐ外国に進出しようとする
という経営者の方がいらっしゃいます
いわゆる「哲学」とか「ポリシー」はチェックされていますか?

そういえば、兼好法師の「徒然草」のなかに「家のつくりは夏をむねとすべし。。。。」という一節がありませんでしたか。。。。。
日本は「梅雨をどう過ごすか」ということが大きなテーマだったように思います

食べ物についても「腐る」ということを極端に嫌う日本人は多いと思います