昨日のニュース番組で大学生の就職が決まらない。。。。的な特集をやっていました。

すべてがこの不景気のせいだとも思われるような伝え方でしたが、サラリーマンの先輩として少し小生の思いを述べてみましょう。

おそらく、この不況下でも、いわゆる「内定」をもらえる人は、複数の内定を貰い、どこに決めようかとお悩みなのではないでしょうか。

あるいは、企業人の先輩から見れば、「こんな人をとりたい!」と100社100様のお考え・ご意見をお持ちだと思います。
人材は最大のコストです。 「モノ」は取り換えたり選び直すことができますが、「人材」はそういうわけにはいきません。
・・・・企業は「いい人材」を求めているのです。不景気は「いい人材」をとるチャンスなのです。 もし、あなたの就職が決まらないのだとしたら「あなたに魅力がないから」です。

小生の経験と独断と直感に基づく「就活10か条」を披露しましょう。

まず大前提として、「見た目」で決まるということを意識しておきましょう。
①所詮、人が人を選ぶものです。 採用の担当者・面接官の経験に基づいた第一印象とか直勘・直感は大きなウェイトがあります。
②最近では、コンサルタントの方が跋扈されているようですが、芸能人やアイドルタレントを選ぶのではないということを踏まえておいてください。
③ペーパー試験もありますが、それは大学生活を普通に送っていれば答えられるものです。
④人生は80年時代です 生まれてから、ほんの20年くらいの方の中から選ぶのですから、将来像をイメージしているのは言うまでもありません。

では、小生が考える10か条をお話しましょう。

1.「さわやか」であること。
何を置いても、見苦しくないことです。
最近の学生のみなさんの多くに共通するのは
①暗い
②鬱陶しい
③汚らしい(清潔感がない)
というのが特徴です。

そのポイントは、
①髪型が鬱陶しい(うっとうしい)
・髪の毛が目に入りそうな方が多く、面接官がイライラしてしまいます。
・髪に、ブラシや櫛(くし)を入れましょう。
・もっと短めに、まさしく「さわやか」にカットしましょう。

②襟元をさわやかにしましょう
・ネクタイがルーズすぎます。
・ブラウスのボタンも、まじめすぎず、「セクシーすぎず」に気を配ってください。
・特にネクタイは、結び目を小さくきれいな▽(三角)になるように練習しましょう。
・以前の人は、日常的に盛装(正装)をすることが少なかったので不細工でしたが、昨今の若者ならもう少しこぎみよく着こなしてください。

③スーツ姿が似合わない
・就活に熱心すぎて、着ていらっしゃるスーツが汚れている人が増えました。
・サイズ的にも、やや小さめな方が多いようです(「ちんちくりん」と言います)。
・何度も言いますが、芸能人やアイドルを選ぶのではありません。 「普通の人」でいいのです。

④バッグが大きすぎる
何が入っているのでしょうか。
・女性の方へ・・・どこか旅行にでもいらっしゃるのですか?
・男性の方へ・・・なにかおじさん臭いです。
要領の悪い奴と思われてしまいます。

2.目は心の眼(まなこ)です
・目の雰囲気・様子がかなりの部分を語ってくれます。
・「落ち着き」「自信」の有無がわかってしまいます。

3.話し言葉はテキパキと
①歯切れの悪い回答・受け答えの人がいます。
②ぼそぼそと自信のなさそうなのも良くありません。
③「多弁」の方は、面接官の評価が分かれますので、何とも言えません。
・・・・ちなみに小生は多弁な方が好きです。

4.文章は、簡潔に。
①履歴書を読むのは一苦労です。 「だらだら」書かれると読みにくいのと読みたくなくなります。
②短い文章は、その後のビジネスの中で生きてきます(文芸作品を求めていません)。
③長くなるのなら、箇条書きや改行を使いましょう。
④「白ペンキ」(修正液)は禁じ手です。間違いは二本線で消してください。

5.大学時代は勉強するところです。
①少しくらいは大学でのお勉強のことが話せるようにしましょう。
②「なぜその大学を選び」「何を勉強し」「大学生活をどう送っているか」等々が話せるようにしましょう。
③面接官もかつては学生だったのです。 自分の学生時代と比べているのです。
④資格の有無は、大学生活を通した工夫や要領のよさの結果です。 ないよりはあった方がいいかもしれませんが、その資格を取ったストーリーが語れるようにしておきましょう。

6.バイトの話はほどほどに
①バイトが大学時代のすべてのように(あるいは学生ならバイトをするのが当然だ)的にお話しするのはやめましょう。
②バイトは「なぜしたのか」「なにを得たのか」「楽しかったこと嫌だったこと」を整理しておきましょう。
③「なぜそのバイト先に就職しないのか?」と面接官に思われないようにしましょう。

7.あなたの採用試験は、会社の玄関から始まっています。
①玄関の受付の人、人事部の受付、面接会場での受付等々、いろいろなところにその企業の方はいらっしゃいます。 そこでもあなたは見られています。
②特に、受付とトイレは要注意です。
・受付では、人柄の「粗さ」が出てしまいます。
・トイレでは神経質さが出てきしまいます。

8.ほのぼのとした家庭が覗える方は好感が持てます。
①ご家族やご家庭の状況を聞くことは禁じられています。
②しかし、ほのぼのとした育ちぶりが伝わってくることがあります。
③これは付け刃では備わるものではありません。

9.コンサルタントに頼りすぎないこと。
①コンサルタントの話は、ヒントにはなりますが、その企業で働いている企業人ではありません。
②「素」を評価します 別に特別なものは求めていないのです。
③就職してから、どうその企業に溶け込み、活躍していただくかがポイントです。
④面接官は、自分の
・同僚として
・部下として
・娘・息子の結婚相手として
評価をするのです。
コンサルタントの方がどう見るかというのはどうでもいいことです。

10.お父様やお母様のアドバイスを受けてください。
・最良のアドバイザーはご両親です。
・優れた人材であることは言うまでもありませんが、その前に常識人であってほしいのです。



少しだけ対策を。。。。。
1.若者である前に大学生であるということを踏まえて置きましょう。
・もはや、「若ければいい!」という時代ではないのです。
・大学生活をどのように送ってきたか・送っているか!がポイントです。

2.基本は変わりません。
・それは、自明の理ですが、もしわからなければ人生の先輩の生きざまを良く見聞きしましょう。
・また、頑固なのは嫌われます 普段から柔軟な思考・行動ができるような習慣を身につけておきましょう。

3.東京の方なら、暇を見て、平日の7時から20時まで、丸の内や大手町をうろうろしてみてください。
・人間観察です
・サラリーマンの姿が見えてきます
・嫌だと思ったことはやめ、これはいいと思ったことを受け入れたらいかがでしょうか

4.「なぜ」が語れるようにしておきましょう。
「たまたま」であったりしますが、結果として、「理由」が説明できるものです。

5.急には期待される人材にはなれないのです。 普段から結果的にベターな生活を送ってください。
人生には答えはありませんから。。。。