昨日(12月6日)のテレビ番組で、自民党のある有名議員が、今の政府には「成長戦略がない!」とおっしゃっていた

ところで、戦後、成長戦略らしきものが日本にあったのでしょうか。。。

「もはや戦後ではない」と1956年(昭和31年)の経済白書が謳って以降
わかりやすい成長戦略は、
1.所得倍増計画  (1960年 池田内閣)
2.日本列島改造論 (1972年 田中内閣)
3.1980年代経済社会の展望と指針 (1980年 中曽根内閣)・・・・ややインパクト薄
くらいではないでしょうか。。。

小泉内閣の「改革なくして成長なし」というのは、一種の標語のようなものかもしれません
民主党の人がよくおっしゃる「自民党には言われたくない」という言葉もわかる気がしますね

しかし、景気が悪いとかデフレとかいう前に、「どういう国にしたいか!」というビジョンを与党も野党も評論家の方もお話してほしいものです

同じ日、亀井大臣は、経済産業省のことを「色男、金と力はなかりけり」とおっしゃっていました
どなたもコメントされませんでしたが、これは「経済企画庁」のことを指すもので、経済計画をこの役所で作っていたのです

いつの間にか、「経済企画庁」は、その存在がなくなってしまいました。。。。
そして、いわゆる「経済白書」の存在もすっかり希薄になってきています
国の実情を分析し、計画を立てていくという組織を、もっともっと大切にしなといけないのではないでしょうか