昨日の朝のラジオ番組のことでした
キャスターがこの一年を振り返って反省していました
(たしかそういう風に聞きました)

#59011;普天間基地を巡り、「政府の見解が迷走しているとか決めない」とマスコミは批判するが、我々マスコミは、批判するばかりで、どうしてほしいのか定見がない
たとえば、
①「県外移設がいい」と言っても、自分の住んでる所に基地が来たらみなさん何と言うんだろう
②グアムに基地が出ていったら、自衛隊の増強問題が出てくる
などなども考えなければいけないのに、少しマスコミがふわふわしているところがある

というような趣旨に聞こえました

正直に言うと、
今年のテーマは、「変化」でも「新しい」でもなかったように思います

今、マスコミで騒がれていることは、実はマスコミの方々はご存じだったことばかりではないかと思います
(ひょっとしたら、ご存じなかったのかもしれませんね。。。。)
1.首相をはじめとした、各政党の有力者の高額な政治資金
2.無駄なダムの話
3.普天間基地の移転問題
4.日本航空問題
などなど、政権が新しくなったから問題になったのではなく
今までは、見過ごされていたのです
それが民主党の方々が暴いたのです
必要悪だと思われていたことが、急に悪いことのようになった部分もあります

今年は、昨年よりも、景気が悪いような話をよく聞きますが
①倒産もとりあえず歯止めがかかっています
②「派遣村」の話も盛り上がりません

おそらく、昨年とは大きくは変わっていないのでしょうが。。。。。

また、不景気と言う割には、帰省ラッシュです
みなさん幸せそうです

本当に怖いのは、大きな構造変化が起きていることに気づいていない人が多いということです
実は、来年は、戦後65年ですが、こういった節目はいろんなことを考えさせられます

1.労働者(労働力人口)の問題です

団塊の世代は退職年齢に完全に入ってきました

足下の失業の増加を心配される方がいらっしゃいますが、
別の見方をすれば、団塊の世代の完全離職が進んでいくことも他方で課題です
個別の企業においては、みなさん定年退職される時期になります

つまり、軽微また定型的な仕事は機械に担い手が変わってきましたが、
日本の産業を支え、イノベーションの歴史を知る熟練者がいなくなるということです

個別の企業の中では、質的に労働力(仕事人)が不足してくるということです

2.バブル時代に学生だった方々が、政治や経済の主役になってきたということです

おそらくバブル時代は異常でした
平成元年がバブルのピークだとすれば、あれから20年を越えてきました
バブル時代の若者が、日本の主役・主要な担い手になってきているということです
「時代の軽さ」を享受し始めた世代です

この二つだけでも実は大きな問題です
たぶん、今大騒ぎしているマスコミには、この問題が一番大きく影響が出ているのでしょうね

来年は、各企業とも次のことが最重要課題になってくると思います
①現実的な「人材育成」
②人材不足を補う仕組みづくり
ではないかと思います

いろいろな制度の中には、人生80年をベースに設計されてないことがあります
この点を丁寧に見ていく必要があります

(参考までに)
中曽根内閣時代、「人生80年」ということが行政テーマに掲げられています
何かと言えば、霞が関のことを批判される方も多いのですが
当時の経済企画庁が作った「国民生活白書」(特に昭和59年、60年版)には、このあたりの分析がきちんとなされていたはずです

「白書」の役割をもう少し丁寧に評価して、時代にあった企業経営とか政治運営に活かしていきたいものです
今度来る新しい年は、この一年であぶり出されたものを、解決に向けた一年にしたいものですね