22年1月22日(金)の日本経済新聞「大機小機」では
内需拡大が叫ばれているということで、「休暇をずらして内需拡大を」と論じておられます

要旨は、
1.休暇の増加が内需の活性化につながる
・2009年秋のいわゆるシルバーウィーク(SW)の5連休も予想以上の人出があった
・「日本を休もう」と言いたい
・休日を増やせば勤労者の所得が減りかねない
・有給休暇の増加などを通じて企業コストの増加をもたらす

2.休暇を分散させるというのはどうだろう
・ゴールデンウィーク(GS)は旅行需要が集中する
・ピーク需要が増えすぎて、他のシーズンとの需要の差があまりにも大きい

3.連休を地域によってずらしてはどうか
・日本列島は南北に細長い
・春の遅い地域ではGWでもまだ肌寒い

4.休みをずらすのに財政資金は要らない
・学校を休日にすればいい
・地域全体で休めば
・親も会社を休まずに済む

5.秋にもまとまった休みがほしい
・SWが定着すれば春と秋に旅行需要を分散させ、大きな潜在需要を引き出せる
・夏休みや正月の帰省重要の平準化も期待できる

6.休日を増やさなくても、工夫次第で休暇を増やし、内需を生み出せる
・秋の休日をまとめる
・勤労者の有給休暇の取得を促す

と言ったような趣旨である

さてさて、みなさんはお分かりになりましたか?
①休暇と休日が混同・混乱されていること
②地域によって連休を分散させるということは、休暇でない地域の人たちの休暇地域への移動は行われない
③お正月とかお盆とかの国民的行事を変えるのはかなり難しい
④銀行の夏休みは交代制である(特にお盆に集中的に休むわけではない)
⑤休日は勤務の人も多い
⑥休日を増やして内需拡大を増やすという考え方がそもそも正しいのか
等々を考えると、この論調は一体何をおっしゃりたいのか甚だ難解だと思うのは小生だけでしょうか。。。。

あえて言うのなら、
・飛び石連休を増やして休みやすくする
方がまだまだ現実的である