子供の頃のことでした
睫毛(マツゲ)にマッチ棒が乗るかどうか競ったことがあります
そんな器用なことのできる友達はほとんどいませんでした

まれにマッチ棒が乗るほど長い睫毛の友がいれば、
「お人形さんみたい」とか「外人みたいだ」
とか、いい囃したものでした


さてさて最近はどうでしょう
若い(?)女性のお化粧姿を見ていると、マッチ棒が10本くらいは乗りそうな方々が増えてきました

重くないのかなぁ!
とか
付けたり外したりとめんどくさくないのかなぁ
とか
日本人の手先の器用さはこういうところに残っているんだ
とか
いわゆるすっぴんのご尊顔はどんなのだろう
とか
この美貌に惚れてご結婚なさったお婿さんは。。。。。。。
とか
思ったりするこの頃です

昨日の朝のことでした
長い睫毛のきれいなおねーさんが、通勤電車を待つホームに立ったまま、駅にあるパン屋さんで買ったパンにかぶりついていらっしゃいました

中には、揺れる電車の中で睫毛をつけている方もいらっしゃいます
多くの男性が、無造作にあるいは気が利くこともなく立っている車内での、この器用さは尊敬ものです

時代もファッションスタイルも大きく変わったのかもしれません
そもそもお化粧は、「よそ行き」、あるいは「生身の姿を隠す」ためのものかと思うのですが、
電車の中でお化粧をなさる女性の皆様を見るにつけ

「電車の中の乗客の皆さんはすべて身内(=他所の他人ではない)でフレンドリーな立場になっているんだろうな」と思ってしまうこの頃です

「恥」を重んじた日本人のスタンスも最近は大きく変わってきたのでしょう

そういえば「マッチ棒」を知らない人たちもいらっしゃるのかもしれませんね。。。。。
ストリッパーのおねーさんの一挙一動がニュースやワイドショーで大きく取り上げられることもまた驚きです

政治や政治家の報道ぶりが軽いのもこういう社会の状況に呼応したものなのかもしれません