昨日は、菅内閣がスタートして1年目だったそうな。。。。。

日経新聞朝刊(23.6.8)では、「菅内閣 成果乏しく」との見出しです。
またNHKの9時(21時)のニュースでも、「めだった実績のない」とキャスターが述べてました。


本当なのでしょうか?
この1年、菅内閣は政治の世界に大きな功績がありました。

例を挙げてみましょう。

その1 「尖閣列島は日本の領土である」と言うことを再認識させた。

これまで領土問題について日本国民は(たぶん)いい加減でした。
尖閣列島問題は、日本国民に領土の大切さ、あるいは他国の関心の高さを教えてくれました。


その2 「浜岡原発の停止」を決定しました。

今回の東日本大震災の被害が甚大なのは言うまでもありませんが、福島原発の状況が落ち着かないことが、一層自体を深刻にしてしまっています。

東京に住んでいると、福島原発の件を、まだまだ他人事として我が身のことと意識していない方も多いと思います。

しかし、東京の西方にある「浜岡原発」にもしものことが起きたら、東京に住む人々も他人事では済まなくなってしまいます。

たとえば、「東海道新幹線」も「東名高速道路」もおそらく使えなくなるでしょう。
西側から風が吹いてくる東京ではきっと大騒ぎのはずです。

技術的・科学的な説明などあってないに等しいかもしれません。
たとえば、北朝鮮のテポドンの誤射が命中したらどうなるのでしょうか。。。。。。。


その3 自民党政権時代の負の遺産が一気に顕在化しました。

世の中は、すべて菅さんが悪いかのような議論になっていますが(少なくともマスコミの報じ方はそうです)、自民党時代のいい加減な政治の産物が、この東日本大震災を契機に見事に表に出てきているようです。


その4 この国難に際し、明らかに無能力な国会議員が多いことがわかりました。

菅さんを批判することと、徒党を組むことばかりで、東日本大震災に向き合おうとする姿が見えてきません。
彼らに「国会議員」として報酬を差し上げる必要があるのでしょうか?


その5 政治家とは、考え方が異なる人たちでも、我が身のためなら同一歩調を簡単に取ることができる人たちだと言うことがわかりました。

今回の菅首相の不信任案への賛否を巡り、
①マニフェストに拘泥する民主党の議員

②マニフェストに反対する自民党の議員
が、同一歩調を取ろうとしました。

こんなことがあり得るのでしょうか?
「敵の敵は味方」とでも言うのでしょうか?

このような人たちが「大連立」を組むなどと言うのはチャンチャラおかしいと言うほかありません。


その6 「景気が悪い」と言っていたのに、この夏の民間企業のボーナスは増えそうです。

先日のマスコミ報道によれば、3年ぶりに上昇するそうです。
夏のボーナスは、昨年の10月から今年の3月の企業業績の繁栄です。
「デフレの状況が続き景気が悪い」と言っていたのは、何だったのでしょうか。。。。


その7 公務員の仕事ぶりが明らかになりました。

マスコミは菅総理のリーダーシップばかり追求します。
たしかに菅さんは行政のトップです。
しかし、組織と言うのは権限の委任もあるのです。

まさか、マスコミの皆さんは「この国は菅総理一人で運営されている」とでも思っているのでしょうか?

官僚とか公務員の仕事ぶりに課題があり、それが顕在化した1年だっと考えるべきではないでしょうか?


その8 「民主党には(自民党にも)人材がいない」と言うことがわかりました。

菅さんが退任しようにも、後継の人材がいそうにもありません。


その9 マスコミは後講釈ばかり

議員をテレビタレントにしてしまいました。

昔、テレビタレントが議員になったこともあるようですが、最近は、素性は別として、議員をテレビタレントにしてしまいました。


その10 首相経験者でも、軽々と「ウソ」とか「ペテン師」と言う言葉を使いながらウソをついても許される時代になりました。

あまりにも軽い発言が首相経験者から発せられても驚かなくなりました。
いわんや、「これから総理大臣を目指したい」と言う人たちの発言の軽さも目に耳に鬱陶しいこの1年でした。


そう考えただけでも、この菅総理の1年は、日本国民にとって、大変有意義な1年でした。