今週の週刊ダイヤモンド(4月21日号)で「騙されない保険」が特集されています。
保険業界の方はこれをどうお読みになったのでしょうか?

保険に入ろうとしている人、保険に入った人。。。。。しかり


今回の特集記事はいつになくよくできています。

たとえば、

・国会で「誇大広告がないかどうか」「広告規制を強化すべきではないか」と言った質疑がなされているということ。

・募集パンフレットには数字のマジックが満載

・消費者が買わされる“幻想”保障の中身は実態に合わず

・支払った保険料を上回る給付金を受け取ることは、かなり難しい

・高コストの営業職員を抱える大手生保の商品は保険料が割高な上、保障内容も複雑すぎて一般消費者がとうてい理解できるものではない

・販売手数料で荒稼ぎ

・顧客のニーズそっちのけで手数料稼ぎに邁進・・・・・手数料稼ぎばかりする代理店が少なくないのは確かだ


等々、いつになく厳しい指摘のオンパレードの特集です。


でも、なんだかんだ言いながら「こんな保険に入りなさい」という話で終わっているかもしれません。



小生が思うには、

「病気になって喜ぶ人はいないけど、保険をもらって喜ばない人はいない」

というのも真実です。

保険の世界には「経済合理性などはない」のかもしれません。


こういう企画の読み物には、数多くのコンサルタントが登場しますが、
彼らのコメントの中には、

1.保険加入のメンタリティーを解説するものがない
・・・・・保険を理屈で理解して入る人はそもそも少ない。

2.どんな時に入り、どのくらいの期間入っておき、いつ解約するのかもわかりにくい。


というのも特徴的です。


少しまとめてみました。

受取人は自分(患者=被保険者)  ※生命保険は遺族
 ☞家族毎に考える

必要額は自分で決める (入院日額が目安)

病気の治療の時にかかる経済的負担を支える
 ☞治療に前向きに取り組める  (「預金を使うのは悔しい」)
   (治療に専念できる=「免疫力を高める」と言われている)

支払った保険料を上回る給付金を受け取る人は少ない
 ☞元気な時に入り、病気の時に使う (発病が増えるのは60歳代)

病気の治療には、健康保険でカバーしないもの(差額ベッド、交通費等)がある

契約した時の被保険者の年齢で一生の保険料が決まる

保険は契約者変更ができる (嫁に持っていく、就職時の贈り物)

医療保険とがん保険を組み合わせておくのがベター

基本は、入院・手術・通院・薬 (ただし薬の保険はない)
 ☞基本的な保障を優先し、特約は必要に合わせて付保 (時々見直す)

生活習慣(飲酒・喫煙)・家系的な傾向を斟酌する

 ♫ 病気になって喜ぶ人はいないが、保険をもらって喜ばない人はいない


要は、保険は「強制的義務的貯蓄」です。
身の丈にあった「基本プラン」から入ればいいのです。

保険のおかげで生活が苦しい。
首が回らない。

と言うことのないように。。。。。