ずいぶん昔のことです。
かれこれ25年くらい前でしょうか。。。。

サンフランシスコにある「とあるガソリンスタンド」に立ち寄った時のことです。
アメリカではすでにセルフが主流でした。
安い理由の一つがこのセルフスタンドでした。
つまり、給油機を自分で操作して、自分で車にガソリンを入れるのです。

今では日本でもおなじみですね。。。

ふと見ると、同じガソリンスタンドに、店員さんがガソリンを入れてくれるフルサービスの給油機も置いてあったのです。

聞いてみると、
①お年寄りはセルフ(の給油機)が使えない人が多い。
②タキシードを着て、これからパーティに行く人は、フルサービスを選ぶ。
と。


そういえば、80歳代、90歳代の方とゴルフをご一緒したことがあります。
彼らの悩みは、
①距離がでない(飛ばない)。
②アップダウンがきつい。
③グリーンでカップに入ったボールを取り出せない。
 ⇒だからキャディさんが付いて回ってくれるのです。ボールを拾い上げてくれます。


ネット全盛の昨今です。
自動車保険に限って言えば、使える人はネットで保険を申し込んだほうがはるかに安いようです。

①大仰な代理店を通すよりもはるかにわかりやすい。
②応対も丁寧。
③走行距離に応じた価格設定になっている。
等もあり、手慣れた人ならネットに行ってしまうのも当然です。

おそらく事故対応も、普通の損保会社と変わりがないはずです。

「事故が起きた時の対応が違うんですよ」とおっしゃる代理店の方もいらっしゃいますが、おそらくそれは嘘です。

事故は、夜とか休日とか遠隔地で起こりやすいものです。
代理店に連絡するよりもコールセンターに電話するほうが先です。

となれば、「代理店」だからとか「ネット」だからということは関係ないように思われます。
要は、コールセンターをはじめとしたサービスステーション機能が充実したところがポイントとなってきます。


もし在来型の保険代理店で行くならば、
ネットを使わない人をファンにするべきです。
あるいは、「ネットよりもいい」という点を明確にするべきです。
コミュニケーションが好きな人も多いはずです。

おそらく火災保険はネットになりにくいと思います。
自動車保険、火災保険、賠償保険。。。。。そして医療保険

「ワンマンズマーケッティング」という言葉があります。
言うまでもないことですが、
顧客の心を捕まえた「一人のお客様への多層・多重売り」こそ経営の基本だと思います。


生命保険の世界では、ずいぶんショップが増えました。

でも、このショップや従来型のセールスレディ(保険おばさん)を通じた販売方法には課題がいっぱいあります。
職域販売にもやはり課題があります。

目新しいものへの一時的な恐怖はありますが、基本に立ち返ればまだまだマーケットは残っているはずです。