「エンディングノートをきちんと作ろう」とお考えの方も多いのではないかと思います。


しかしながら、なかなか几帳面にできない方も多いようですし、「そこまでしなくてもいいのではないか。。。。」というような極端なご質問を受けたこともあります。


両親が先だって何年にもなりますが、まだ実家の片づけが終わっていません。生前のままです。
そこで暮らしていないこともあり、特に困ったこともありません。なるようになっています。

先日、父が乗っていた車をようやく廃車の手続きを取りました(平成5年の車です)。たまに私が乗っていたので「車検」を受けて「税金」や「保険」も続けていました。

たぶん、「エンディングノート」があったとしても、それほど役に立たなかったと思います。
日頃から付き合いのない人のことが書いてあったとしても、たぶん行き来は続かないはずです。
「ああしろ、こうしろ」と書いてあったとしても、私自身の生活優先順位のなかでは後回しです。

「エンディング」がまだまだ先のことだと思っていても、ある日突然思し召しが来るかもしれません。あるいは後遺障害が残るかもしれません

「エンディングノート」づくりよりも優先することがあるはずです
それは「整理整頓」です。

最近では「片付け屋」などというご商売もあるようですから、お元気なうちに家のなかを整理しておくことのほうがご遺族には喜ばれるはずです。

では、どのように片づけるか、その方法が問題です。年末に大掃除をしたとしてもまた1年たつと雑然としまうことが多いのが実情な方も多いのでしょうから。。。。。


私が考える片づけ方法は、
A:これだけは残したい
B:好きにしてください
C:捨ててください

のカテゴリーわけをします。
おうちが広ければ、「Aの部屋」「Bの部屋」「Cの部屋」と準備するのが得策ですが、物置が3部屋もあるお宅などは皆無に近いでしょう。

一番困るのは書類です。
お金とか遺産は、そうそう心配しなくてもいいものです。なぜかというと、「相続税」の支払いが必要なくらいならご遺族も一生懸命になられますし、財産が多い方なら「遺言」をしておけば解決します。

ではどうしましょう。
少しだけお金がかかりますが、

1.金庫を一つ買いましょう。

・ホームセンターに行けば売ってありますし、配達してくれます。
・耐火金庫でも5万円内外で売ってあります。
・見た目よりも中は狭いので、少し大きめな金庫を買っておいたほうがいいでしょう。
・A4サイズの書類が入るかどうかは必ず店頭で確認するか、通販なら確認が必要です。

この金庫には、「不動産の権利証」「預金関係」「宝石」「保険関係」などのお金になるものを入れておきます。

※ちっちゃな金庫なら、キャスター付きの板の上に載せておけば移動も楽です。(足の上に落とさないように気をつけなければいけませんが)

2.旅行用のスーツケース(キャリーバック)を3つ買いましょう。

そのかばん(スーツケース)の表には、マジックで「A」「B」「C」と書いておくのです。
書類を整理していくたびに、その「A」「B」「C」に入れていくのです。

※最初は段ボール箱でも結構です。仕分けができてから「スーツケース」を買ってもいいはずです。
スーツケース(キャリーバック)はキャスターがついているので動かしやすいのです。

たぶんなかなか整理できないでしょうから、「B」が増えるかもしれませんが、それはそれでいいのです。「好きにしてくれ」という程度のものなのですから。。。。。。。


3.それから「A」「B」「C」の分量によって、一番少ないバックを再整理します。

一つでも片付けば、胸がスーッとします。
「C」は捨てていいものなので、今のうちに捨ててもいいでしょう。


4.感慨に浸っていると進みませんから、「あとで見直しするもの」だけ段ボール箱にでも入れておいたらいかがでしょう。

時間がそれなりにある人は、それはそれで楽しいものです。
副次的な効果として、「家の中が片付き」ます。


片づけられる体力があるうちにやっておかないと。。。。。

「エンディング」と考えるから大変なのです。
なんてことはない「お引越しの準備」なのです。

ただ、今度は「お引越し先に持っていけない」ものですから、その点だけ気を配ればいいのです。

「形見分け」にふさわしいものがあれば、今のうちから分けておけばいいのです。
(たぶん、「使ってないものばかり」でしょうから。。。。。)