平時には「あれがいい」「これが素敵だ」といい、ひとたび何かがあると「あれが悪い」「これが原因だ」と言いたくなるのが世の常のようです。

特に最近のマスコミはまさにそうです。
昨日まで「ちやほや」もてはやしてばかりいた人たちが、何か事件が起きると「批判の急先鋒」になっていたりします。


「雨の日には傘を貸さない」と言われる銀行員というのは面白い仕事で、「あれがいい」と言われると「どこかに悪いところはないか」と探し回り、「これはダメだ」と言われると「どこかにいいことはないのか」と探し回ります。

理由は簡単で、

「評判がいい」ということだけで融資をしていたら「何かあった時」に困るからです。
「先行き真っ暗」ということで諦めていたら「融資金が返ってきません」から「いいところ」を見つけて何とか立ち直ってもらおうとします。


そういう仕事を長年やってきた私には、今のマスコミの取りあげ方がもどかしくてたまりません。

特に地方のテレビや新聞はひどく、旅した時に思うのは「この地域には課題はないのか?」と思ってしまうことがしばしばあります。

だれだって「不愉快なことは言いたくない」のが本音ですが、「不愉快なことを体験する」ことのほうがはるかに嫌なはずです。

どこにだって、だれにだって課題はあるはずです。
その課題を潰しこんでいかないとやはり衰退していきます。


ところで新年が始まりました。
あなたの「お住いの地域」「お勤めの企業」「属している組織」では「今年の課題」や「課題の潰しこみ」は話題になっていますか?