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トップの孤独 (社長と副社長の距離) [裏づけのない経営学]

「社長と副社長の距離は、副社長と運転手の距離よりも遠い」
これは、帝人中興の祖:大屋晋三氏の言葉らしい。

彼の功績の是非は別として、「言い得て妙」な言葉としてふっと頭をよぎることがあります。
彼の真意は知る由もありませんが、小生なりに解釈してみると、

トップから見れば、「NO2の副社長も末席の新入社員や運転手さんや用務のおじさんも、五十歩百歩で心情的には遠いところにいる。」
もっと平たく言えば、「誰も俺の気持ちをわかってくれない」「気安く腹を割って話せない」ということでしょうか。。。。

「いい企業にはいい番頭さんがいる。」という言葉の裏返しかも知れません。
同族企業等でなるべくしてトップに就かれた方には印象が薄いのかも知れませんが、這い上がってきた方にはときどき思い当たる節があるのかも知れません。

サラリーマンの方でも、あるいは社長じゃなくても、「長」のつくポストの方には、共通のご経験があるはずです。

もし、あなたが部長なら、
「部長と課長との距離は、課長と平社員やアルバイト社員の距離よりも遠い」とでも言うのでしょうか。
もし、あなたが課長なら、
「課長と部下の主任との距離は、主任と平社員やアルバイト社員の距離よりも遠い」と言うこともできるでしょうね。
一見、「和気藹々」に見える企業でも実はこんな孤独と戦っている人は多いのではないでしょうか。

「俺はそんなことはない!」とお思いのあなたは、たとえばこんなことにお気づきではないですか?
あなたが平社員の頃のことを思い浮かべてください。
さっきまでとは、逆に、組織を見上げてみてください。

「平社員と上司の課長との距離は、課長と部長の距離よりも遠い」
「課長と部長との距離は、部長と副社長の距離よりも遠い」
「部長と副社長の距離は、副社長と社長との距離よりも遠い」

などと、思われているかも知れません。

「逆は真ならず」かも知れませんが、あなたの部下から見れば、直属のあなたが出張とか休暇でいない日ほど気が楽なことはないのかも知れません。

たとえば、平社員の方の場合、
課長からの命令や指示は、逃げ道なく従わなければいけませんが、
部長からの直接の命令や指示の場合は、「課長と相談してお答えします」と時間を稼ぐこともできます。
もっとも、最近の企業風土では、そんな余裕はありませんが。。。。。。

あなたの部下には「直言型」の方はいらっしゃいますか?
企業組織の人的距離感を埋めてくれるのはそういうタイプの人材ではないでしょうか。。。

あなたの周りが、いわゆるYESマンばかりだと、きっと居酒屋では上司のあなたへの不満がお酒の肴に変わっているかも知れません。
「裸の王様」の話に出てくる、純真な子供も必要なのです。。。。

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