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「ユニクロの挑戦」 (消費はどうすれば活性化するか①) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

 昨今の消費を語るには、まず「ユニクロ」を評価することにあろう。

多くの論者は、中国等低コスト国での生産、問屋を廃した流通工程など今までの小売業ではとうてい実現できなかったSPA(製造小売業)がその成功の秘訣という。確かにそうかもしれないが、「ユニクロ」を評価する際に忘れてはならないのは、なんと言っても、「消費者は、今、何を考え」「そのためにはどうしなければいけないか」という点を何より・誰よりも研究したことにあるのではないだろうか。

「消費者の時代」といいながらも、従来の小売業は「これなら売れる」「どうしてこれが売れないか」というように、生産者や売り手の側に立った販売戦略でしかなかったと思われる。
一方の「ユニクロ」は、「一般的な消費者は、どんな(品質の)ものを、いくらの(値段の)ものを、求めているのか?」と考えたことにあるのではないだろうか。それが、低価格・高品質の商品である。そして、消費者が真に求めているものを実現するために考え出されたのがSPAであり、かつあの建物も陳列も販売員も商品すらもシンプル極まりない・撤退の容易な店舗であったのではないだろうか。それが成功の秘訣であったのではなかろうか。


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「競争の時代の終わり」 (消費はどうすれば活性化するか②) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

 さて、消費者の側に立つことにより、昨今の国民生活・消費環境をめぐるキーワードを整理しながら有力な消費者像・消費行動像を見てみよう。

 まず、多くの統計・調査を見るまでもなく、所得水準・生活水準・消費水準ははるかに向上してしまったということである。ということは、「ないから買う」のではなく「あるのに買う・ないのに買わない」時代になったということである。

昭和20年代は、戦後復興に伴う充足がまず第一で、とにかく生活必需財を買い求めることから消費はスタートした。
「もはや戦後は終わった」昭和30年代以降、所得倍増・列島改造と生活の質の向上を求めた消費者は、競争のように消費財を買い求めた。「隣が持ってる(持っていない)」を基準に物を買い揃えることが何よりであった。「物のあるなし」を尺度とした差別化の歴史でもある。
石油ショック以降も、プラザ合意の後の円高デフレの後に来た「バブルの時代」もとにかく競って買い求める時代ではなかったのだろうか。
つまり、消費者のテーマは、一貫して所得水準・生活水準・消費水準の向上を意識した「競争」にあったのではないだろうか

タグ:消費 商売
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「キーワードは『快適』」 (消費はどうすれば活性化するか③) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

 いわゆるバブルが崩壊した昭和70年代は、所得の伸びも鈍化したこともあり、消費者は、漸く「快適」をテーマに暮らし始めたのではないだろうか。

 礼宮(秋篠宮)妃が婚約した時「テレビがなかった」と聞き、裸の王様的に「そうか!」と思った消費者(国民)も多かったのではないだろうか。つまり、あくせくしなくても十分に生活水準や消費水準が向上していることに気がついたのである。今日の消費者の関心は、「隣が持ってる(持っていない)」ことではなく、いかに「快適に暮らすか」に変わってきたのである。
その結果、安心・健康・清潔・正義・プライバシーの保護・ボランティア・知的・楽・便利・省資源・得・エコ・倫理などなど人それぞれに且つ時とか場所とかでいろんな基準で行動し始めたのである。
タグ:消費 商売
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「誰もが主役になる時代」 (消費はどうすれば活性化するか④) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

次に、「誰もが主役になる時代」になったということである。
 かつて「お客様は神様」といわれた時があったが、それは、あくまでも「売る側」からみた神様であり、けっして「消費者」の主体性を評価するものではなかった。また、消費者の側でも、物持ちとそうではない者の間には、何らかの上下関係が存在したのも事実である。

 昨今のカラオケの定着化を見るにつけ、「誰もが主役になりたがる」時代になった証左かなと思う。かつて、「歌を歌え」といわれると、歌が下手な者は「私は音痴だから」とかといって尻込みし、他方、上手い者は、歌詞も見ないで人前で歌ったものであった。今は何処でも誰でも、カラオケを楽しんでいる。(商売としての「カラオケボックス」の業績は別として)

 歌が上手い者でも下手な者であっても競ってマイクを握る。不思議なのは、多くの歌い手は、歌っている最中は他の者が聞いていなくても歌に酔っているような様子である。歌い終わった時に拍手があるだけで十分ご機嫌なのである。聞いてる者は、その間、次に歌う曲を選曲しているのが常である。
 
なぜこんな独り善がりのカラオケが流行るのかというのも、消費者が、一日の中で(トイレ以外で)唯一主役になれる時間を楽しんでいるからにほかならない。つまり、今の消費者には「主役になるのを楽しむ」ということが隠されているのである。
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「余裕のある世代はどの人たちか」 (消費はどうすれば活性化するか⑤) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

また、不況とはいうものの着実に豊かな層が存在するということも想像に難くない。

 「一億総サラリーマン」と仮定した時、「住宅ローン」と「教育費」負担がサラリーマンの足枷となっているのは事実である。住宅ローンと教育費の負担が重いサラリーマン家庭は、自由な消費に向かわせる十分な資金的に余裕はないであろう。だがしかし、みんながみんな住宅ローンとか教育費の負担に苦しんでいるわけではない。
もちろん、住宅ローンを借りていない人たちも存在するのは確かである。例えば、住宅ローンのない層(世代)を探してみよう。

 バブルの時期を除けば、住宅ローンが著しく伸びたのは昭和45~50年(資料省略)である。いわゆる「列島改造」時代である。感覚的な仮定ではあるが、「誰しも子供が同じ寝室に寝なくなる」と自家を持つことを考えるのではないか。とすれば、親の世代は35~40歳、子供が10歳前後に家を持つとも考えられる。例えば、昭和50年に住宅ローンを借りた人たちは、その頃の住宅ローンは20~25年が中心であるから、26年経った昭和76年(平成13年)には、概ね55~65歳となっているであろう。そして、その子供たちは、今、30~35歳となっている。55~65歳の親達は、十分な退職金を貰い、年金を貰い始めた世代でもある。

 その子供世代も、卒業・就職・結婚し、いまや幼稚園や小学生の親となっている。長男長女でもあり、必ずしも住宅取得が必要なわけではない。そして、この世代は今から十数年前のあのバブルの時代に若者(大学生等)であり、消費を担って来た主役でもある。昨今、この世代向けのファッション雑誌が目に付くのも偶然ではなかろう。例えば、女性ファッション誌で言えば、「JJ」族が「VERY」族にスライドしているのではないかとも思われる。(そして「STORY]族に。。。モデルの設楽りさ子さんがイメージモデルとなって移り変わっているのが興味深いです)

 孫世代を見ても、少子化・低年齢効果もあり教育費負担も多くはない。こういった、世代構成を持つ一族は、たぶんに生活に余裕がある世代と言えるのではないだろか。消費の主役は意外とこの一族にあるのかもしれない。
タグ:VERY story
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「『イノベーション』が見えますか?」 (消費はどうすれば活性化するか⑥) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

 さらには、消費者が物・サービスを買う時には「必要であること」はもちろんであるが、「感動」とりわけ「イノベーション(技術革新)や変化に感動した」時その購入意欲はますます高くなるのではないかと思えることも多い。
 たとえばテレビを例に取ると、白黒テレビの出現により東京オリンピックを見たのであり、メキシコオリンピックはカラーで見たのである。また、消費者も買い求めたのである。
ビデオ、リモコンと小刻みにイノベーションが提供される度に、消費者はその技術革新に感動し新たな商品を購入してきたのである。ただ、ハイビジョンに至ってはもはや感動が薄いのも事実である。おそらく、ハイビジョンテレビ受像機は値段と照らし合わせば「なくて」も済まされる商品ではなかろうか。

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「あなたいいもの着てるわね」 (消費はどうすれば活性化するか⑦) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

いままで消費者の側のキーワードを探ることで消費者像を整理してきたが、消費者の行動・意識の変化をもう少し検討してみよう。

 まず、昭和60年ごろのことであるが、井原哲夫慶応大学教授がよく講演等で発言されていた「『あなた、いいもの着てるわね!』の持つ意味の変化」が、今まさに現実化したということであろう。

 かつては「いいもの」とは「質・素材の良さ、価格の高さ」を意味していたのに対し、今では「センスの良さ(着こなし・見た目の良さ)」を意味するようになったことである。具体的には、絹100%とか総桧造りといったものを評価することから3,000円の腕時計とか中国・東南アジア製の○○○といったものでもセンスよく身につけていることが評価されることになったのである。
タグ:消費 商売
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「シーン消費」 (消費はどうすれば活性化するか⑧) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

第二に、消費(お金を使うこと)の決定要因が大きく変化したということである。

 「消費者が選択するのは、ものそれ自体ではなく、デザインやネーミングも含めた商品の意味、さらにそのモノが使用されるシーンとTPO(タイム、プレイス、オケージョン)である。」(電通マーケティング戦略研究会編「感性消費 理性消費」)とこれも昭和60年に指摘されたことが、今では極めて日常的なことになっている。

 例えば、家庭で使うコーヒーカップを見ても、隣が持ってることを意識した時期は5客のお揃いが一般的であった。今では、そのコーヒーカップを使う姿・・・夫婦で楽しむ時、友人を呼んでおしゃべりをする時、、、、というように、使っている姿を意識しながら外国製のコーヒーカップを購入したりすることも多くなった。
加えて時計やスーツなどに顕著なように、もはや「一張羅」という言葉は死語となり複数個の保有も当然のこととなっている。


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「ニーズパフォーマンス」 (消費はどうすれば活性化するか⑨) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

第三に、物を買うことへのこだわりが、単なる「コスト・パフォーマンスの追求」から「ニーズ・パフォーマンスの満足」へと変わってきているのではないかと思われることである。

買い求める財やサービスについては、「安い」とか「価格が割に合う」といったコスト・パフォーマンスを知らず知らずのうちに計算していたものが、今では、「自分の必要性に照らしたパフォーマンスはどうか」というような判断を行っているのである。
 例えば、100円ショップが流行るのも、その商品の価値が自分の必要性に対して割に合うかどうか、「この程度のものなら100円でいい」という判断がなされているからであろうし、他方で、ゴルフクラブとか釣り竿であれば、平気で高いものを買い求める。高額であっても自分が必要とする高い満足が得られるであろうという判断が働いているからであろう。ニーズに合うものは高くても買うということであり、必ずしも「低価格だから買うということ」ではない。

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「消費の現象」 (消費はどうすれば活性化するか⑩) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

 第四に、消費の単位が明らかに個人単位に変わったということである。

 かつて、一軒の家(家庭)で使うことが単位であった電気製品(家電)は、いまや個人をベースに購入されている(個電)ということである。携帯電話で顕著なのはいうまでもなく、自動車や最近では住居でさえそうである。
 
 第五に、商品サイクルが短期化ないしは同時化しているということである。
古くは、今年東京で流行ったものが、来年は大阪で流行、その翌年は地方中核都市へ、そしてその翌年に漸くその他の地方都市へ広がっていった。
 つまり、新しい商品が出回るまでには数年を要し、売り手の側は、ゆっくりと商品開発・提供を行えばよかった。マスコミや交通機関の発達は、情報や商品の移動を容易にし、今では、東京で流行ったものは、たちどころに全国に広がり、ワンシーズンでその商品寿命を終えることとなったのである。
それと同時に、街行く女性のファッションを見れば、ミニスカートとロングスカートとパンツ(ズボン)が混在していることに気がつく。かつては、女性の服装の基準も「流行かどうか」一辺倒であったものが、並存していてもあるいは人と異なっていても「変だ」とか「恥ずかしい」とは思わなくなっていると言えよう。
タグ:個電
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「代表的な消費者」 (消費はどうすれば活性化するか⑪) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

以上、昨今の消費者像と消費者の行動・意識を検討してきたが、他に忘れてはならないことがある。

 なんと言っても代表的な消費者は、「女性」と「お年寄り」であるということである。所得が少ない傾向があるとはいうものの「女性」と「お年寄り」は生計維持についての基礎的負担が少ない者が多い。換言すれば相対的に可処分所得が多いともいえる。
 日常的にものを買うには、やはり、「余裕」と「小さな欲望」が必要であり、この「余裕」や「小さな欲望」は「お金」と「時間」と「情報」から生まれてくる。テレビなどのマスコミや口コミにより得た情報が多いのも「女性」であり「お年寄り」であるのではないだろうか。毎日オフィスと自宅を往復するだけのサラリーマンには困難なテーマである。
 
 「女性」だけについていえば、「水着を年に1.5着買う」くらいに「小さな欲望」は高い。水着についていえば、男性は機能が消滅した時すなわち「小さくなった」「破けた」「忘れた」などの時に買い求めるのではないだろうか。また、ゴルフ場で見る女性のポロシャツ姿もユニクロのそれではないことも特筆事項であろう。
 
 「お年寄り」についていえば、買い物は自分と人(子供・孫)のためにもするのではなかろうか。そうだとすれば「シルバーマーケット」と呼ばれるものは、「お年寄りが使う商品を提供する」マーケットではなく、「お年寄りがお金を使う」マーケットではないかということである。
タグ:消費者像
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「買い物はレジャー」 (消費はどうすれば活性化するか⑫) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

次に、買い物(物を買う・お金を使う)は、レジャーの一つであるということである。

 かつては、年に一、二度、街のデパートへ家族で買い物に行き、そこの食堂で食事をするのが最大のレジャーの一つであった。いたる所にショッピングセンターができ、買い物へのアクセスが容易になった今日では、買い物に行くことが楽しくないようならわざわざ遠くや不便なところへは出向いたりしないであろう。通販でも然りで、カタログを見るのを楽しみ、配達される日を待つ楽しみが必要なのである。


タグ:買い物
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「消費者の実年齢」 (消費はどうすれば活性化するか⑬) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

三つ目は、消費者の実年齢(実際の年齢)と消費対象物(商品)の想定年齢は異なるということである。

 洋服を例にとって見れば、幼稚園の頃は「もう直ぐ小学生になるのだから」と言う理由でやや大きめな小学生低学年用を身につけさせられた(身につけさせた)ものであり、年齢とともに、小学校の高学年なら中学生用のものを、中学校になれば高校生用のものを、高校になれば大学生用のものをと実際の年齢よりはやや大きな年齢の物を身につけたものである。

 では、若年層の時にそうであったように、70歳の人に「寿命も延びたことだし80歳用のものはいかが」とセールスでもしようものなら、たちまち叱責を買うこと間違いなしである。感覚的ではあるが、70歳代の人は50歳代後半の人向けものを、60歳代の人は40歳代後半の人向けのものをといった具合に、実際の年齢よりは、やや若い年齢層向けの物を買い求めるのではなかろうか。

 このように見てくると、消費者の実年齢(実際の年齢)と消費対象物の想定年齢が一致するような年代もあるはずである。おそらく、25歳から30歳くらいが、その交差点になるのではなかろうか。
 
 洋服についてみれば、冒頭に述べたように概ね55~65歳の人たちに余裕があるとすれば、この層が買い求めるものは、もう少し想定年齢が低いところにあると言っても過言ではない。人口構成のこぶである団塊の世代を対象とする場合でも、このような実年齢と想定年齢のギャップを確認しながら商売する(商品を売る)ことが求められてくるのではないだろうか。
 
 介護用品などについても、介護される人と介護する人(介護洋品を買い求める人)のギャップを確認することが商売には求められるのではないだろうか。あるいは、一人の人を見ても、年齢が進むに連れ買い求める商品が若返っていることに驚かされることもある。
タグ:実年齢
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「消費者の側に立つ」 (消費はどうすれば活性化するか⑭) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

以上、消費者像、消費者の行動・意識の変化、その他特筆事項を縷々感覚的に検討してきたが、消費を活性化するためには、生産者や売り手の側は、このような点を踏まえながら、
①消費者の側に立つ
②消費者の側に立つということは、消費者の「目線」にその戦略をあわせる
③消費者の「目線」は、例えば大人と子供のように目の高さにより見える範囲も違う
④消費者の「目線」は、ちょうど、スキーのゲレンデやゴルフコースの斜面のように、下から見たときは目の高さの分だけ緩傾斜に見え、上から見たときは目の高さの分だけ急傾斜に見える
という販売戦略を構築することが、所得水準・生活水準・消費水準が向上した今こそ求められているのである。

タグ:消費者
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「大きな変化は起きてないかも」 (消費はどうすれば活性化するか⑮) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに 。。。感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

蛇足ながら、変化の時代といわれる今日であるが、基本が大きく変わっているわけではない。

 たとえば、一杯のコーヒーに入れる砂糖の量は、今から20数年前は、ペットシュガーと呼ばれる10gの砂糖が一般的であった。時代とともに、8g→6g→4g→3g→2gと変化してきた。もちろん、入れない人も半分で済ませる人もいる。ただ、いくら変化したといっても、塩を入れてコーヒーを飲むという人はたぶんいないのではないかと思う。
すなわち基本は大きくは変わっていないということも付言しておきたい。
タグ:変化の時代
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「カローラが変わった」(CMやスローガンが教えてくれるもの) [感覚的消費論]

「カローラ」「クラウン」はトヨタのフラッグカー(代表する車)ですね
かつてこんなCMがありました
「カローラが変わった。。。。」と
すこしキャラクターが違うかと思いましたが、北野タケシのCMはある意味印象的でした
それはトヨタからのマーケットに向けてのメッセージでした

1966年(昭和41年)にデビューしたカローラは、日産のサニーと競いながらその時代を反映してきた車です
たかがCMのコピーですが、キャッチコピーにはやはり販売戦略が秘められているのではないかと想像します

トヨタというか日本を代表する大衆車であるカローラは、日産のサニーと競いながら日本の自家用車市場をリードしてきた車です たとえば「隣の車が小さく見えます」というのは、日産サニーが、排気量を従来よりも100CCアップしたときのCMコピーで、明らかにカローラを意識したものと言われています

ところで、カローラは、昭和41年(1966年)に誕生し世に出て行きました
ライバルの日産が1000CCのサニーを発売すると言うことで、1100CCの排気量にしたと言うエピソードもある車です

昭和41年といえば、「もはや戦後も終わ」った日本は高度経済成長の真っ只中で、大衆消費・デモンストレーション消費時代を迎えています(ある意味、今の中国のようかも知れません)

当時の車(カローラ・サニー)購入世代が30歳前後の方だったとしましょう
「カローラが変わった」のCMコピーが流れたのは2000年(昭和75年)のことです カローラデビューから30年強の月日がたっております 
カローラの誕生当時のサラリーマン30歳も+30歳の年を取り=既に60歳前後の方になっておられます 平社員であった彼らもポストが上がり、企業では枢要ポスト(たとえば部長・役員等)に就任された方もいらっしゃったり、あるいは定年を迎え、孫もでき悠々自適の年金生活者の方もいらっしゃるかも知れません 40歳前後で借りた住宅ローンも退職金で完済し、生活にもゆとりのある世代です いまさら平社員時代の車のカローラでは物足りなくなっていらっしゃったはずです しかしながら、一気に「いつかはクラウン」に乗り換えるには気恥ずかしい世代でもあります

実は「カローラが変わった」時に販売されたカローラには1800CCの排気量のものが追加されています いつまでも1000CCクラスの大衆車ではなく、1800CCの車格にまで格上げされています 想像するにこういうユーザーの生活レベルの合わせた車タイプを加えたのが1800CCモデルの追加なのかも知れません

「カローラが変わった」と言う意味は、
①カローラ自体物理的に変わった
と言う意味と
②カローラを買っていたお客様が変化したのでそれに合わせた
と言う意味があるのではないでしょうか。。。。

実は、発売された当初は、「30歳前後のサラリーマンファミリーが乗る車」であったはずなのに、そのカローラファンは年齢やポストが上がってもカローラだけは一緒に生活パートナーとして彼らの世代に連れて来ていたのではないのでしょうか。。。。。。
その方々が高年齢・プチハイソサイティ化していったことから、カローラ自体がそういう世代に適合するような車作りに変わりました=カローラが変わったということだったのでしょうね

かくして、かつてカローラやサニーが得意としていた(リッターカー)マーケットには、ビッツ(トヨタ)、マーチ(ニッサン)、フィット(ホンダ)等々の新車種群が投入されていったのではないでしょうか

人口や世代は絶えず進化していきます その動きは鈍いですが、気がついてみると大きなうねりになっていることがあります 昭和41年に30歳だった方も2009年(昭和84年)の今は、既に70歳台の半ばに達しようとしています ということはそろそろ自動車運転免許証を返上してもいいと言う世代グループになりつつあります

皆様の企業グループ・商品のマーケットはいかがでしょうか?
時代の緩やかなうねりの中で
①いかにキャッチアップされていますか?
②どう変わっていますか?
おそらく基本は変わらないのですが、小手先の対応だけではマーケットが振り向いてくれないかも知れませんね
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あの頃の『ケンとメリー』はどこに行ったのでしょうか。。。。 [感覚的消費論]

こんな風景を覚えていらっしゃいますか
♪いつだって、どこにいたって。。。。愛は、、、とか って口ずさみながら、おそろいの黒のTシャツを着ていたりしませんでしたか?

今となっては昔のことですが、ニッサンのフラッグカーの一つであるスカイラインとともに青春ドラマ演じた方も多いのではないでしょうか

[本]「広告で「ケンとメリーのスカイライン」のキャッチコピーが使われたことから、「ケンメリ」と呼ばれる。傘のマークをワンポイントにしたキャラクター商品も販売された。バズが歌うCMソング『ケンとメリー~愛と風のように~』がヒットチャート1位になり、CMの撮影が行われた北海道美瑛町のポプラの木は今なお「ケンとメリーの木」として観光名所である。」

黒と白が基調のキーホルダーは、今でもきっとオシャレなアイテムのはずです 携帯のストラップなんかほしいですね

でも、最近は、どうしちゃったんでしょうね
あの頃の若者には大フィーバーしたはずです

たぶん、当時、スカイラインって25~30歳前後の若者をターゲットにしていたのではないかと思いますが、
結局、その時のファンに車がついて行っていまい年取ってしまったのでしょうか? マーケットの年齢が上がってしまったみたいですね

「ケンとメリー」に素敵な恋人同士を見いだしたのは、1976年(昭和51年)ごろのことでした
当時の若者は、車にもカップルにもあこがれてしまいました 『いつかはケンメリ』とでも形容するように。。。
いつの間にか、あの頃から30数年経っています

この人たちは、やはり団塊の世代だったのでしょうか
日本が限りなく経済成長して行ったマーケットを引っ張っていた様子が見て取れるようです(この時期は石油ショックがありましたが。。。。)

とても人気のある商品でも、マーケットに対して(想定した消費ターゲットに対して)とめおくことができるのか、マーケットの担い手に付いていくのか、その選択がすごく難しい という実例のような気がします

カローラは消費者に合わせて変わったと申し上げました 同じく一世を風靡したスカイラインはいかがだったのでしょうか。。。。。?



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日本の車の正念場。。。(あなたは韓国の車に乗れますか?) [感覚的消費論]

日本の自動車業界の今期の業績はかなりひどいですね
100年に一度の大不況(アメリカ発の金融不況)のせいらしいですが、
微妙な変化が定着してしまわなければいいですね

ところで皆さんは海外に行かれたときには、現地でバスに乗られることもおありですよね
その時のバスはどこの国のバスかお気づきですか。。。。。
自動車生産国なら、ほとんどが自国製の車のはずです
アジア諸国なら、韓国製のものも多いですね
乗り心地とか、気になりましたか?
あるいは、不愉快でしたか。。。。。。?

昨日の日経新聞(朝刊)に、意外なことがでていました
皆さんはお気づきになられましたか?

「観光バス 現代自、日本で販売 ウォン安生かす 国産より2割安」
と言う記事です
すなわち、「ヒュンダイが日本市場にバスを投入する」と言うことです
ヒュンダイの自動車は、日本以外では相応に売れています
値段も安いし、性能・デザイン等々もそれなりなのに、なぜかしら、日本では売れないようです

数年前、韓国系の在日企業を訪ねた時、
「やはり、社用車は『ヒュンダイ』ですか?」と尋ねたところ、
先方からは、
「社員みんなの意見を聞いたら『トヨタがいい』と言うことで、全車トヨタの車です」
との返事が帰ってきました
在日の韓国系の企業でもヒュンダイに乗らないのが日本の自動車マーケットでした
理由はよくわかりませんが。。。。。。

もし、今回のニュースに触発されて、どこかのバス会社や企業がヒュンダイのバスを買ったなら
ひょっとしたら、業界の地図も変わるかもしれませんね

ところで、東京では本当に車が売れていないようですね
新車を見かけることがありません

ガソリン高と相俟って、車を持つと言うことについて、明らかに考え方が変わってしまったかも知れません
①今はガソリンが比較的安いですが、いつかは上がるんだろうなと思うこと
②東京のような都会は、そんなに自家用車には乗らなくなった(そういう人が増えた)こと
=燃費を気にするほど乗らない!
③自動車の性能がよくなったこと
④大きなイノベーションがないことから、敢えて買い換えなくてもよいこと
⑤駐車場代もバカにならないこと
⑥レンタカーも性能がいい車が多いこと
⑦車を持っていることがステータスではなくなったこと
⑧人口構成が変わってきたこと(高齢者が増え、若者が微妙に減りつつある)
⑨何よりも、今の車で十分乗れるし、不都合がありません
などなど、今までとは違う理由があるようです

もし、景気がよくなったとしても、敢えて車を買い替えることはないかも知れません

ひょっとしたら、今回の一連の経済的な出来事は、一過性のものではなく、
日本人の「車観」を大きく変えるエポックになるのかも知れないですね
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『少年ジャンプ』を読んだことがありますか?(牧野昇氏の教え) [感覚的消費論]

三菱総研の会長であった牧野昇さんから直接聞いたお話です

「皆さんは『少年ジャンプ』を読んでいますか?
少年ジャンプは毎週400万部発行されている(1980年代当時)
多くの若者が電車の中とかで読んでいるのを目にすることがおありではありませんか
もし、今の若者消費を語るのなら『少年ジャンプ』が発するメッセージも踏まえておかないといけない!」
とおっしゃっていました

氏の発言は、大変興味深く
「なぜ首都高は混むのか?
東京で降りなくてもいい車も仕方なく走っているところに問題がある
東海道・京浜地区から23区を通らずに東北や千葉方面にいける道路が必要である」
と言うお話もなさっていました
(最近はそういう道路ができていますね)

最近は『少年ジャンプ』も購読者が減少傾向にあるのと、若者(特に男性)が、消費の担い手から外れつつあるようですね
これから本屋さんを覗いてみてください
一番目立つところに並んでいる雑誌を手にとってご覧になりませんか?
何かがわかるはずです。。。。。
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今の車に何年乗っていますか?(自動車が売れない訳) [感覚的消費論]

最近は、不景気なせいで車が売れていないようですね
さて、皆さんは、今の車に何年お乗りですか?
それとも手放そうとかと考えていらっしゃるのでは。。。。。。
7年~8年くらいが買い替えサイクルとかとどこかのアンケート調査にでていました

小生は、今の車に買い換えてから12年になりました
車は大好きですが
①最近はあまり乗らない
②今の車が気に入っている
③今の車が壊れているわけではない(調子がいい)
④今の車にはETC以外は大方の装備はついている(カーナビとかサンルーフとか)
⑤ディーラー(販売店)が積極的にセールスしない(対応も悪い)
⑥やはりお金もかかる
等々の理由からか、なんとなく買いそびれています

ただ、
①4月から自動車減税が実施されること
②ETCをつけると高速道路の料金が安くなること
③ETC購入に補助金が出ること
④チョッピリ気分転換と贅沢と感動を味わいたいこと
等々
から、買い替えモードではあるのは確かです

しかし、ディーラーを覗くと
①やはり高い!
②欲しい車がない
③対応も悪い
と言う点で気分は萎えてしまいます

そして、「ひょっとしたらトヨタのおごりかも!」と言う点がすごく気になります
1.『2011年アナログテレビ放送終了』とカタログに書いてあるものがあります
①カーナビのテレビが未だ「地デジ」対応ではないものがあるのです
②車の代替サイクルから考えると、2年後に陳腐化する商品を買う気は起こらないですね
 (走行中にTVを見る人はいないといっても。。。。)

2.「やっぱり高い!」と言うのが本音です
①この価格設定では、国内はもとより海外でも売れなくなってしまうかもしれません
「アメリカがだめなら中国やインドがある」と考えていらっしゃるのかもしれませんが。。。。
おそらく、中国でも、インドでもその国に風土・文化にあった国産車が生まれているはずです
そういうマーケットの中で、ハイブリットとかエコと言うテーマだけで売れるとは思いません
②ロシア等の中古車輸入の規制も頭の痛いところですね
海外バイヤーの勢いが落ちると中古車価格が上がらなくなり、下取り価格も高価格が期待できません

3.「不景気だから車が売れない」とお思いの方がいらっしゃるのなら、それは錯覚かもしれません
①車の保有年数が伸びたと言うことは、少し前の好景気の時も買い換えなかったと言うことです
②「車を手放す人」が増えたと言うことは深刻なテーマです そういう人は、よほどのきっかけがないと戻ってこないでしょうね
③「地方は車が必要だ!」とお考えの方も多いと思います
確かに地方では重要な足です 自転車代わりです
ところで皆さんはどんな自転車に乗っていらっしゃいますか?
自転車も安くて安全であるならいいのです 高級である必要はありません
④かつて狭くて貧しい住生活を送っていた人(そういう家に住んでいた人)は、車に快適性(アメニティ)を求めました しかし、今は住環境がずいぶん向上しました したがって、車に高級度を期待しなくてもよくなりました
⑤そして「車」を持つことがもはやステータスでもなんでもなくなったのです



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CM を作ってみませんか (CM三部作 ① (機内編)) [感覚的消費論]

以前からやってみたかったことがあります
それは、どこかの会社のCMを作ってみることです

航空会社のCMなんかいかがでしょうか
彼らはこの不景気に春闘とかで忙しいようですから、かわりに宣伝をしてあげるのも悪くない話です

[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]

1.登場人物は
・仕事バリバリビジネスマンの男
・若者のカップル(将来結婚するかもしれない若いカップル)
・熟年のカップル(定年を記念した夫婦旅行)

2.シーン
・東京発福岡行の飛行機の中
・ビジネスマンは中ほどの席の通路側
・若いカップルは翼の上の窓側の席
・熟年夫婦は、若いカップルの後ろの席(翼からは外れている)

3.CMストーリースタート
若いカップルが、楽しそうに話していて
若い男:あれがレインボーブリッジだよ
若い女:えぇーどこどこ 翼で良く見えない
若い男:ほら、あれが東京タワーだよ
若い女:えぇー翼で見えない あっ!チラッと見える 綺麗だね すごいね

ビジネスマンは、書類に目を通すのを中断して、通路を挟んで真横の若いカップルをみてしまう

熟妻:私たちにもあんな時があったわね お父さん
熟夫:そうだねぇ 似てるかもよ あの時と。。。
熟妻:水平飛行になったら、席を替わってあげようか
熟夫:うんうん

(やがて飛行機は水平飛行に。。。ベルト着用のサインが消える)

熟妻:(前の席のふたりに声をかける) ねぇ! お嬢さん お席変わってあげましょう
若い女:えぇー いいんですか
熟夫:いいですよ どぞどぞ
若い男:どうもありがとうございます

若い女:きゃぁー素敵 富士山よ 綺麗
若い男:うんうん お二人に感謝しなくちゃね

ビジネスマン:(独り言)俺も妻を連れて旅行に行くぞ!窓の景色をあいつにも見せてやろう。。。。

(end)
タグ:CM 飛行機
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CM を作ってみませんか (CM三部作 ② (空港編)) [感覚的消費論]

1.登場人物
・仕事バリバリのビジネスマンの男
・おばぁちゃんとお嫁さん
・おばぁちゃんの娘(東京在住、電話の声)

2.シーン
・福岡の空港ロビー
・おばぁちゃんはロビーの長いすに座っている
・おばぁちゃんの娘(義姉)は東京の自宅
・ビジネスマンの男は、空港のロビーの長いすに座ってパソコンを打っている

3.CMストリースタート
嫁:(携帯電話)あっ お義姉さん おばぁちゃんね、10時の飛行機に乗るから
運よく空いていたのよね 羽田には11時半ごろ到着だと思う
義姉:(電話の向こうの相手)うんうん わかった よかったね 空いてないのかと思った

(おばぁちゃんはうれしそう ビジネスマンはじっと見てる)

義姉:じゃぁ 私も急いで羽田に行かなくちゃ
手荷物受け取りの出口のところで待っているからね
もし、わからなかったら、出口のとこでじっとしててって伝えて

(おばぁちゃんに電話を変わる)
おばぁちゃん:ああ〇〇子 これから行くからね
私のように時間を急がないもんは、シニア空割っていうんかいあれはいいねえ
しばらくご厄介になるよ。。。。。

(お嫁さんの電話を変わる)
嫁:じゃぁ おねぇさんよろしくお願いします
義姉:お昼は羽田で食べようって、おばぁちゃんに伝えておいて
後は任せてね 帰りは、おばぁちゃんの気が向いた時にするわ
じゃぁ 羽田に急ぐから。。。。。

ビジネスマン:(独り言)俺も田舎の母親に連絡しよう「東京に孫の顔見に来いよ!」って。。。

(end)
タグ:CM 空割 シニア
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CM を作ってみませんか (CM三部作 ③ (解説編))  [感覚的消費論]

CMはいかがだったでしょうか。。。。。イメージの絵は浮かびましたか?

皆さんも作ってみませんか
CM作りは、
①その商品やサービスの内容を良く知っていないといけません
②消費者(買手)をその気にさせないといけません
③消費者(買手)にその商品やサービスを使うシーンが浮かばないといけません
④みている人が、うらやましいとか、欲しいとか思わないといけません

こうやって、あなたの会社やお取引先のCMを作ってみませんか?
タグ:CM
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マスクはなぜ白い。。。。。(ピンクとかのマスクがあってもいいかも) [感覚的消費論]

週末(3月22日)の「地球ラジオ」(NHK第一)は◆「あなたの国の花粉症」◆と言うテーマでした ながらで聞いていたので正確ではないかも知れませんが、韓国のマスクは青色らしいです。。。。

[本]「地球ラジオ」(NHK第一)
http://www.nhk.or.jp/gr/idobata/2009/ido090322.html
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/index.html(前回の放送も聞けます)

街を歩く人をよく見ると確かにマスク姿の方を多く見かけます
よく見ると白い色のマスクばかりです
いわれはよくわかりませんが
「白=清潔=医療を連想させる」と言うことなのでしょうか?
そういえば包帯も白い色です
ひょっとしたら技術的に難しいのでしょうか
それともお値段が高くなるのでしょうか

マスクはいまやファッションのひとつを形作るアイテムにもなり始めています
・淡いピンク色
・クリーム色
・水色
・ラベンダーカラー
・水玉模様
等々
ランジェリーのようなおしゃれ感覚があってもいいのではないでしょうか

中には
「Don't Kiss」などと書いてあるのがあっていいのかもしれませんね
イラストやアニメの主人公が書いてあったら少し違和感があるのかも知れませんが
TPOを考えて使えば楽しいではないでしょうか。。。。。。



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焼き物の町で考えたこと(。。。。お茶碗はいつ買い換えますか。。。) [感覚的消費論]

とある焼き物の町の勉強会に呼ばれたことがあるのです
そのとき、「焼き物の町振興策」を聞かれましたので、思いつくままこんなことを話してしまいました

自分の身の回りを思い浮かべながら、現状分析をしてみました
①家には、お茶碗とかがいっぱいあって、新しいものは要らない
②古くなったお茶わんも、いろいろ考えると捨てにくい
③新しく買うのなら、正直に言うと、「和物」ではなく、無印良品の定番品か、外国のものを買うことが多い
④日本のお茶碗は、実用面だけを考えたら、100円ショップで売っているものと区別がつかない
⑤食器や茶碗を割った時は悔しい
⑥ストレスがたまると、思いっきりお茶碗やお皿を投げつけてみたくなる
⑦お茶碗のかけらの再利用はできないのかと思う

会場は、焼き物センターであったこともあり、確かにお茶碗の破片を再生する技術・商品を開発中でした

そこでこんな提案をしてみました

1.焼き物神社を作ってください
2.そこでは、家庭で不要になったお茶碗を奉納できるようにしてください
3.奉納の仕方は、
  ①「投げつけ岩」を設置すること
  ・・・・・思いっきり投げつけてもいい場所
  ②可能ならお賽銭またはお金を添えること
  ③持ってきたお茶碗のかわりにこの町で食器を買って帰ること
  ・・・・・「うそかえ神事」のようなもの
4.町では、奉納されたお茶碗等々の再利用を考えること
 たとえば、
  ①粉砕して、セメントと混ぜて、ブロックやタイルを作ったり、壁材、玉砂利等として利用する
  ②粉砕して、再度食器化する(焼き物粘土のかわりに利用する)
  ③ボランティアとして、日本全国あるいは世界中に配る

このメリットは
①売りに行くのではなく、買いに来てもらえる
②家庭の廃物の有効活用ができる
③家庭の食器が減ることから新しいものを買いたいという圧力が生まれる
④エコに繋がる
⑤ストレス発散のゲームパークとなる
⑥焼き物を買い換えさせるチャンスとなる

などでしょうか。。。。。言い換えれば、
①不景気になればなるほど節約指向が高まります
②「あるのに、使えるのに買う」と言うことには消極的になってしまいます
③「ないから買う」という思考をアピールさせないといけません
④「捨てるのではない!」と消費者に思ってもらうことが大切です
これらのハードルを越える工夫もしないと今までのようには売れないのではないかと思います
と提案した次第です

[本]鷽替え神事
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/saiji/usokae.htm

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生活費はいくらですか?①(意外と知らない生活費) [感覚的消費論]

皆さんがサラリーマンであれ、事業主であれ、生活していくにはお金が必要です
しっかり者の皆様は、そんなことは言われなくても。。。。。とお叱りをいただくかもしれませんが
サラリーマン100人くらいを集めた勉強会で「あなたの生活費は1年にどのくらいですか?」と尋ねたところ、ご存知の方(自信を持って即答できる方)はほとんどいなかったようです

経済学の教科書では、「可処分所得」などと難しく語られていますが、これが生活費をあらわしているわけでもないですね

可処分所得=課税前の家計収入から、支出が義務付けられている税金と社会保険料を差し引いた残りの所得
      =所得(収入)-税金-社会保険料

税金 =所得税+住民税+固定資産税+自動車税 等
社会保険料=健康保険+年金+介護保険料

と言うことで生活に使えるお金あるいは自由に使えるお金が語られることがあります。。。。
しかし、実際に生活していくうえでは、「生活費」というのはなかなかわかりにくいものです

生活費を平たく言えば
総収入(所得) - 貯蓄(一年間の預入額-解約額-借入金) = 生活費
なのです
理屈はいりません
源泉徴収表や税務申告書の所得・収入欄の合計から一年間で貯まった貯蓄(貯金)を引いたものが生活費です

所得(収入)=給与収入+地代・家賃収入+預金利息+株式等配当+不動産・動産・有価証券等売却代金+補助金 等
貯蓄=預入額-解約・払出額-借入金
と考えましょう

もし、
A:貯蓄額が0円であれば、収入(所得)=生活費
B:貯蓄額がプラス(1円以上)であれば、所得(収入)で生活が賄えた(まかなえた)
C:貯蓄額がマイナス(-)であれば、所得(収入)以上の生活費がかかった
と言うことです

ただ、Cのケースの場合は、
①借金をする(借金をした・貯金を解約した)
②支払いを踏み倒す(延ばしてもらう)
と言うようなことが起きてしまいます

実は、自宅の生活費を考えることが、ビジネス(企業経営)の上での経費節減対策やマーケッティングに繋がるかもしれないのです

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(続きは次回。。。。。)
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生活費はいくらですか?②(意外と知らない生活費) [感覚的消費論]

僭越ですが、生活が苦しいと言う方にアドバイスをしましょう
いたって簡単なことですが、究極の方法は次の3つです
①所得を増やすこと
②貯金を増やすこと
③生活費を切り詰めること
です

生活費の切り詰め方ですが、やはり、何にお金を使っているかを書き出してみることです
いわゆる「家計簿」をつけると言うことです

家計簿はどうつけるかというと、費目ごとに支出を毎日付け込むことです
では、経済学の教科書や政府の「家計調査」の費目を参考にしながら、生活実態にあった支出項目をピックアップしてみましょう

食料費(食費・外食費等)
住居費(住宅ローン支払い・家賃・修繕代・火災(家財)保険料等)
光熱費(電気代・ガス代・上下水道代等)
家具・家財・家事用品購入費(タンス・布団・電気製品等購入費)
衣料費(いわゆる着る物購入・洗濯代等)
医療費(医者・歯科医の診療費、薬代等)
交通費(電車・バス・タクシー・レンタカー代等)
通信費(電話代・郵便代・宅急便代等)
養育費(学費・子供の小遣い等)
教養・娯楽費(図書購入・遊興関連費)
理美容費(散髪・美容院等)
交際費(慶弔出費、付き合い費等)
自動車保有費(車検代・車のローン代・ガソリン代・自動車保険料・自動車税・駐車場代等)
生命保険料
税金(所得税+地方税+固定資産税等)

などがありますね
経済学的には、ローンや保険料は貯蓄と考えるらしいのですが
生活していくうえでの支払いに違いないですからすべて支出項目にあげましょう

ここまで読んで、「ええーぃめんどくさい」と言う方に更なるアドバイスをしましょう
これらを、可能な限りクレジットカードによる支払いに変えてみましょう
クレジットカードの請求明細を見れば、一目瞭然です

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(続きは次回。。。。。)
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生活費はいくらですか?③(意外と知らない生活費・・・クレジットカードの活用を!!) [感覚的消費論]

クレジットカードを使うのに慎重な方が多いようですが、何でもかんでもクレジットカードを使っていると、「家計簿」の代わりになることがあります

使い始めは一時的に無駄遣いをしてしまいますが、そのうち慣れてきます(無駄遣いはしなくなります)
小生なりの、クレジットカード使用上の留意点を書き留めてみましょう

1.クレジットカードは一社に絞ること
①お付き合いで持たざるを得ないこともありますが、そのときは、限られたものへの限定的な利用としましょう
②カードの特典(割引とかポイントサービス)に気を惹かれてしまうと「家計簿」機能が希薄になってしまいます
③一つのカードに集約して、ポイントを貯めましょう・・・・・最近のカードは、利用量が多いとポイントがたくさんつくものもあります

2.ポイント交換はギフトカードに。。。。
①つまらないものをもらうよりは、ギフトカードにしてボーナスとしておいしいものを食べたり、欲しいものを買いましょう

3.ジョイント(提携)カードは生活に一番有効なものに
①デパート、ガソリンスタンド、航空会社等々、その提携先のプレミアムがついてくる場合がありますので、生活に一番有効なものを一つだけ選びましょう

4.利用限度額を設定しておきましょう
①ショッピング枠は支払える範囲に(支払い3ヶ月分が目安)
②キャッシング枠は作らない(0円)・・・家計簿代わりですから借金はしないこと

5.決済口座には定期預金をセットにしておくこと
①クレジット決済日に「お金がない!」と悲劇です
②貯金のない人はクレジットカードを持ったらだめです
③定期預金の額は、利用限度額×120%が目安です

6.分割払いにはしないこと
①あくまでも現金で支払う代わりです
②分割払いにすると利息がつくことがあります

7.暗証番号は、忘れないこと・・銀行カードとは別の番号にすること
①お財布を落としたら、何もかもなくなります
②ただし、クレジットカードには保険がついています

8.できたらゴールドカードを持ちましょう
①器物保険がつくケースがあります
②器物保険=カードで買ったものが一定期間内に壊れたら保険がおりる制度です

9.奥様にもファミリーカードを持ってもらいましょう
①家計簿代わりです

10.控えの明細は1年間保管しましょう
①トラブルが起きた時の証明書です

ただし、クレジットカードは「打出の小槌」ではありませんので、ご注意ください




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1000円高速で旅してみました [感覚的消費論]

昨日は、午後から軽井沢まで車を飛ばしてみました
1,000円高速に興味があったからです

いいお天気だったこともあり、主な高速道路は朝から渋滞
渋滞に慄いて出発しそびれたこともあり、結局、東京にある自宅を出たのは午後の2時過ぎでした

自宅で沸かしたお茶を水筒につめて出発です
東京のさくらは、すでに葉桜状態ですが、北上なので沿道のさくらは満開のまさしく重厚な桜色です
他にも、黄色鮮やかな「やまぶき」の花や「こぶし」や「もくれん」(?)の白い花が見事です
中央分離帯の植栽も燃えるような新緑です

サービスエリアではトイレ休憩だけ。。。。。
売店を覗いてみたら、時間のせいなのか、混雑はしていませんでした

碓井軽井沢のインターチェンジのETCでは、1,850円の表示でした(通常は、3,550円)
1,000円ではないのか?
請求の時に1,000円になるのかと思いながら、山道を登っていったのですが。。。。
浅間山の山すそにはまだまだ雪の塊がかなりありました

友達の家に着いたのが5時過ぎ、夕飯をご馳走になり、だらだらと話しをして
21時過ぎに東京に向けて出発
浅間山付近は、3℃でした

往き道は、クーラーを入れ、帰り道はヒーターを入れる結果になりました
練馬インターを通過した時は、深夜割引もあって、1,600円の表示です

さて、この1,000円高速をいかが思われますか?
小生の場合、もし1,000円でなかったら、東京~軽井沢を午後からの日帰りなんて、おそらくしなかったと思います 十分に、出かけてしまうインセンティブ(きっかけ)になったと思います

しかしながら、
道中ではお金は使わず、行って来ただけです
もし、ガソリン代が高くなったら、行かない
高速料金が高かったら、泊まって来る
渋滞していたら行かない
などと考えてしまいました

道すがらの新緑とさくらの好景
早春の風情の残る軽井沢
西日に映える浅間山
等々を十分堪能してきました

1,000円料金がONされて、頭の中では2,000円の予算が3,450円になったのは少し誤算でしたが、通常料金(7,100円)の半額以下なので、少し許してあげましょう

あらためて感じたのは、
①ETCレーンが少ないかも。。。。。
②一般道の舗装の整備をして欲しい(もっとも積雪時のチェーンで傷んだのかもしれませんね)

でも、景気刺激に寄与したかどうかは、少し疑問です




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親が4人の時代 (少子化の裏側で。。。) [感覚的消費論]

少子高齢化の生み出すものには「親が四人いる」ということがあります
一人っ子と一人っ子が結婚すると
(あるいは二人っ子でも似たようなものです)
ご夫婦両方の両親が健在だとしたら、親は4人になります

その結果
①「家」が二軒できる=最終的には住むところが二か所できる
②介護する可能性のある親は4人になる
③両親も若く、夫婦も若いうちは、財布は、3~6個になる
 一族は豊か!
④ひょっとしたら、世話をするお墓が二つになる

ということになります

こんな風に考えると
①「家」の在り方
②家族行事の在り方
③お金の使い方
④就労意識
等々に、今までの日本人が経験したことのない大きな変化がやってくるかも知れません

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