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「マスコミインテリ」の貴族化 [どう受け止めたらいいのか]

「昔からそんなものだよ」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません

この1年テレビの政治・経済ニュースをよく見ましたが(最近は飽きてきました)、どうも歯切れが悪い番組が多いようです

いわゆるコメンテーターの方の机上は一生懸命なのかもしれませんが、
現場の話がない
経済を占うのは「株」だと思っている
GDPのメインは「消費」だと思っている
うえに、中には、
日本の国力が低下している
と今さらのようにコメントする
と言う状況が続いています

特に「日本の国力が低下している」とおっしゃっても株式や為替のように日々変わるものでもありません
あなたたちが見落としてきたことが「国力低下」の最大の原因なのです

更には、何かといえば「規制緩和」と言うことで先進者のような顔になっています
「規制緩和」は静かに不具合を是正するために行うものであり、そのことが目的になるのも不思議です

もし「国力」=「消費」、あるいは「国力」=「為替」だとしたらそれは錯覚にすぎません
かつてはファンダメンタルズと言う言葉がはやりました
証券業界の方がおっしゃるのと少し違い「国の地力」と言うことです


日本のような「資源小国」が「消費大国」を目指したところでそれは上げ底にすぎません
この出発点に勘違いが埋まっているようです

昨今のテーマで気になるのは
ライドシェア
平たく言えば、一般ドライバーがタクシーのような形を取りながら有償で客を運ぶビジネスです
・タクシーが不足している
・タクシー空白地帯がある
と言う話からアメリカなどで普及している「ライドシェア」に光が当たっているようです
東京23区内のタクシーの状況を見る限り「タクシーが不足している」様子もありません
深夜、雨の日と言った特別な事情がある時だけそういう現象が起きるようです
もしビジネスっチャンスがあるのならタクシー会社が目をつけているはずです

タクシーやバスなどの公共交通の運行が「ない」あるいは「少ない」地方など、あるいは「観光客増に対応する」と言うのなら何もライドシェアでなくてもいいはずです
そもそも諸外国でライドシェアが生まれた背景は何でしょうか?

円安
「日本の国力が弱いから円安が続いている」と評価でいいのでしょうか?
マーケット参加者から見ればそうかもしれませんが、「国力」を形作っている現場はどうなんでしょう

「起業」云々と言ったところでサービス業が多く、対外的に稼げるビジネスの強化になっているのでしょうか?
資源小国日本ならではの特殊事情もあるはずです
何から何まで輸入していたら円安にもなるさ」と言うことです


惜しむらくは「安倍菅の9年」の無策です
●日本の基盤を支える産業政策はありましたか?
●「地方創生」っていったい何だったのですか?成功していますか?片方で「消滅可能性」が論じられる都市もたくさんあります
笑うしかありません

もし「政府が。。。」と言う批判をなさるのなら
・野党はどうしていたの?
・マスコミは具体的なご意見をおっしゃらなかったのですか?
などと思ってしまいます


マスコミだけでなく日本国民全体が「貧乏貴族化」してしまったことこそ大問題なのです
評論ではなく「現場でどうするのか?」がなさすぎです




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