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「信頼」と「信用」は違う [銀行(員)と付き合う法]


あの人は「信用できる人」
あの人は「信頼できる人」
などと一般的にはよく使います

私事で言えば銀行員時代は「信用する」とか「信頼する」などと思ったことはないのかもしれません


「お金を貸す」と言うのが商売の銀行では

「あの人は信用できるからきっと返済してくれるよ」などと考えたことはありません
必ず「返済能力はあるのか?」という検証をします
「あの人は信頼できるからこの決算書は正しい、この事業計画は正しい」などと考えることもありません
必ず検証を行います


「信頼」とは・・・信じて頼りにすること
「信用」とは・・・相手の言動を信じること
と言うのが辞書的な解釈でしょうか

銀行と言うのは怖いところで内部的にも「一人でできる仕事」はほぼほぼありません
必ず「検証」やら「照合」と言う作業を経て次のステップに進むのです

銀行ほど厳しくはなくても多くの企業でも同じようなスタンスでビジネスに臨んでいらっしゃることでしょう

ただ、「同じ人が長年担当している」「一人に仕事が任されている」と言うことは間々あるようで、不祥事の原因はほぼこういう事情ではないでしょうか

企業経営者にはGWはありません
たとえ旅先であっても「こういうこと」を思い浮かべ、チェックなさったらいかがでしょうか


ただし、銀行員は「企業の長年の成功実績」「経営陣の人となり」については検証がどうのこうのと言う前に高い評価は持っています
それは「信頼」でも「信用」でもなく「尊敬」なのです

そういう仕事の仕方を「長年続けてきた」私は「冷たい」と言われても仕方がないかもしれません


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