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立地の話:やっぱり人口を知っておかないと。。。。 [裏づけのない経営学]

ビジネスを行なうときには、やはり5W1Hが大切です
すなわち
1.いつ
2.どこで
3.誰が(誰に)
4.何を
5.どのように
のチェックが必要です

小ぶりな経営とかなら別ですが
「あったらいいな」とか「これは売れる」というだけのレベルならビジネスは長続きしません
特に、規模を大きくしようとしたら、必ず無理が生じます
マーケットの人口をよく見ておかないと、たとえばお店なら必ず出店過多になってしまいます

出店過多には
①コストがかさむ
②借金が増える
③信頼できる店長さんや店員が不足する
④飽きられる
等々、売上規模は増えるものの、収益効率は悪くなってしまうことが多いようです
「流行っているのでもう1店舗お店を出したら業績が悪化した」というのは良くある話です

マネージメントの問題もありますが、マーケットの人口規模に合わせた出店が必要です

ところで、人口ってどうやって数えるのでしょうか
典型的なのは、「国勢調査」ですが、5年毎なのと、やはりアンケート調査です
少し正確なものを求めるとしたら「住民基本台帳」に基づく人口でしょうね
日本人である限りは、皆さんもどこかの市区町村に登録なさっているはずです
この登録の数字が「住民基本台帳」に基づく人口です

ただ、この数字にも問題はあります
たとえば、福岡県の場合を見て見ましょう
福岡県全体の人口は、全体では500万人くらいで、そのうち福岡市は138万人です
でも、実際に天神や博多周辺に行ってみたら、東京や大阪のような賑わいです
福岡の場合は、いわゆるストロー現象で、九州の各地の若者が集まってきます
買い物だけに来ている人もいるかもしれませんが、実際は、200万人くらいの雰囲気です
たぶん180万人くらいの人口なのでしょうね

この点が住民基本台帳による人口の盲点です
皆さんは住民届けはどこで出しておられますか?
学生のときどこに出してましたか?
想像でお話しすると、学生さんの中には、親元に住民票を残したままアパートとか下宿暮らしの人も多いのではないでしょうか フリーターとかの人とかもそうなんでしょうね
一方で、お年寄りとか結婚して生活が安定した人はその地域に住民票を出しているはずです
年金の受給や健康保険や子供の学校の関係もありますね
そもそも正社員になれば、住民票の提出も必要でしょうね
単身赴任の人も住民票は出していないでしょうね

福岡には、大学や専門学校も多く、また若者が働く場所も多いですね
「はかちょん族」といわれるように単身赴任の人もいっぱいです
宮崎以外の九州の主な県庁所在地からは電車やバスなら2時間の距離です

つまり、福岡市には住民届けのない人が多いのではないかと思います
福岡市の人口が200万人くらいかもしれないと思う理由です
人口の増えている都市は、公表人口以上に人口が多いのかも知れません

こういう若者は、正社員として就職するときとか結婚するときとかに住民票を出すのでしょうから
この人口統計は、やや遅れた数字になっているのでしょうね

逆に、過疎地域の特長は、高齢者が多くて若者が少ないことですが
統計以上に人口は少ないのかも知れません
福岡の逆です
たとえば、日本で一番人口の少ない鳥取は、全県で60万人くらいですが
鳥取市から大阪までは2時間位ですから、実際には住民票だけで住んでいない若者も多いのかも知れません

東京や大阪のような大都市になると、もう少し違ってきます
つまり、千葉都民、神奈川都民、埼玉都民といった形で、周辺の各地域の人たちも、まるで東京の人のように昼間は東京で生活しています
たぶん、夜はそれぞれの地元にお帰りになるのでしょうね
福岡や札幌の場合は、たぶん、夜も福岡や札幌に住んでいる方が多いのでしょうね

分析は皆さんにお任せしますが、下記の統計資料をご参照ください

日本の人口:http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/xls/080731_6_sa3.xls
全国の人口:http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/xls/080731_6_sk5_01.xls
東京の人口:http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/xls/080731_6_sk5_14.xls
福岡県の人口:http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/xls/080731_6_sk5_41.xls
鳥取県の人口:http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/xls/080731_6_sk5_32.xls

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