世の中に蔓延る税金病。
始末の悪いことに、「税金病+」と「税金病ー」があるようです。
①税金病+(プラス)
増税に対する批判とか反対です。
そのこと自体はとてもよくわかります。
だれだって税金が増えるのは好きじゃないですから。
ただ、
●「防衛費」とか「議員歳費」のような大きな無駄遣いばかりに光を当ててしまいがちで、重箱の隅にある小さな無駄遣いには興味のない方も多いようです。
●手の届かない無駄遣いにばかり批判され、身近で手の届く(自ら修正できる)無駄遣いに関心を払う人は少ないということです。
治療法や予防法は「小さなことからはじめて大きなことに挑戦すること」です。
雨だれ石をも穿つ
ということです。
②税金病ー(マイナス)
これは地方によく見られることなのですが、「補助金」という無駄遣いです。
「道路」とか「護岸」のようにインフラ整備のためには補助金も必要です。
ただ、「地方創生」とか「地域の活性化」に名を借りた無駄遣いです。
●そもそもうまくいきっこない事業に「補助金が出るから」と言って手をつける
●仕組みもなく、オペレーションもうまくいかないことやものに「あったらいい」的に補助金が投入されている
●赤字補てんのために「補助金」の上乗せが行われている
ポイントは「補助金」という税金が投入されていながらその地域の住民の皆さんの暮らしの向上を伴っていないことです。
始末が悪いのは、本来は収益事業のはずなのに、NPOや権利能力なき社団のような任意団体で運営され指導力も経営体制も責任体制も曖昧なまま補助金が投入されていることです。
治療法や予防法は「損得(収益)を意識した経営に徹すること」です。
千里の道も一歩から
ということです。
「地域の活性化」という漫然としたゴールに騙されないことです。
折り紙で作った「だまし舟」のようなことも間々あったりします。
「経営ぶり」を監視する仕組みを作ることが必要です。
「税金」のことをとやかく言う人は多いのですが、「税金が何のために使われているのか」「税金はどう使われているのか」という点にもう少し関心を持ち是正していくことこそが今は必要なのです。