これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

第二に、消費(お金を使うこと)の決定要因が大きく変化したということである。

 「消費者が選択するのは、ものそれ自体ではなく、デザインやネーミングも含めた商品の意味、さらにそのモノが使用されるシーンとTPO(タイム、プレイス、オケージョン)である。」(電通マーケティング戦略研究会編「感性消費 理性消費」)とこれも昭和60年に指摘されたことが、今では極めて日常的なことになっている。

 例えば、家庭で使うコーヒーカップを見ても、隣が持ってることを意識した時期は5客のお揃いが一般的であった。今では、そのコーヒーカップを使う姿・・・夫婦で楽しむ時、友人を呼んでおしゃべりをする時、、、、というように、使っている姿を意識しながら外国製のコーヒーカップを購入したりすることも多くなった。
加えて時計やスーツなどに顕著なように、もはや「一張羅」という言葉は死語となり複数個の保有も当然のこととなっている。