実は、香水は大好きです。いや、大好きでした。

特にCHANEL No19 の大ファンです。ほのかに、さわやかにそして甘い残り香にはすっかり魅了させられてしまいます。

しかし、抗がん剤治療をしてからというもの、中途半端な香水には辟易してしまう機会が増えてしまいまいた。

昨日の朝のことです。
最寄駅のホームには、妙齢のご婦人が立っていらっしゃいました。
体中から安物の香りがしてきます。
ひょっとしたらポアゾンかもしれません。
汗ばむこの時期、香水はよほど上手く使わないととんでもない代物になってしまいます。
小生は吐き気がしてきそうになってしまいました。

当然のことながら、彼女とは別のドアで別の車両に乗り込みました。


なお、小生について言えば、
抗がん剤治療を行ってからというもの、「臭い」に敏感になってしまいました。

入院中のある日のことです。
とある入院患者の男性の奥様には当惑したことがあります。
かいがいしくお世話をなさるのはいいのですが、この奥様の香水がきついのです。

病棟の食堂を香水をまき散らしながら歩きまわられるのです。
患者さんはよほどの著名人か有力者だったのでしょう。
看護婦さんも誰も注意しないのです。


抗がん剤の注入直後は吐き気が伴うものです。
この配慮のない貴婦人様には困ってしまったものです。
特に食事時にはやり場のない当惑に悩まされたものです。

・・・・・・このことも「ガン患者へのお見舞いには行くな!」という持論を生んだ一つの理由です


そして、料理のニオイにも敏感になってしまいました。
化学調味料や保存料などの添加物が多く使われている食品も吐き気を感じさせてしまいます。

「安心・安全」とおっしゃる皆さんも多いのですが、
小生の嗅覚は、「この食品は安全」「この食品はダメだ」と感覚的にわかってしまいます。
今まで、苦もなく食べていた大好物ですら、吐き気の対象になってしまうのです。


「うどん」などは典型的です。
昆布や鰹や煮干し出だしがとってあるものは美味しく食べられますが、
化学調味料が使ってあるものは、吐き気の対象です。

節電の影響もあり、今年の夏は例年以上に暑いようです。
また、震災や節電は、身体に目に見えない負担を強いているのかもしれません。
(クーラーのきき過ぎも身体に負担を強いています)

皆様におかれましては、食生活と体調管理には、例年以上に気を配ってください。。。。。。


ニオイの困りものには、あと二つあります。

一つは、たばこのニオイです。
「紫煙」と「体臭」には困ったものです。

そしてもう一つは、お酒に酔った人のニオイです。
人間の体臭や汗と交わると、どうやら身体に悪いニオイに変わってしまうようです。



ところで、「抗がん剤は効かない」的な論調があるようですが、
ガン患者にとってみれば、そういうことなどはどうでもいいことなのです。
生死の境界線を彷徨うものからすれば、治る見込みのあることならすがってみたいものです。

そういう類の雑誌の見出しなどを見るにつけ「ふざけるな!」と言いたくなってしまいます。