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お見舞い禁止の三原則 (病院にはお見舞いに行かない方がいい) [癌(がん)とつきあう法]

「〇〇さんが病気だ。。。」と言う話を聞くと、すぐ、「お見舞いをどうしよう」と考える方がいらっしゃいます。

中には、
①血が騒ぐタイプの方々も多いようです。
②社交儀礼のように病状や相手の気持ちの如何よりもお見舞いに行くことに意義を感じるタイプの方もいらっしゃるかもしれません。


実は、病気で入院した人(特に癌(がん)で入院した人)へのお見舞いは考えものです。
 できたら、行かないようにしましょう。


理由はと言うと、

まず、「お見舞い禁止の3原則」と言うのがあるのです。

次の三つの事情で、病院へのお見舞いは避けた方がいいのです。

原則① これから命を賭けた治療に向かうのに中途半端なお見舞いは邪魔になる。
・・・・義理とか人情とかは不要です。
「そっとしておく」と言うのが最大の思いやりです。

原則② 入院すると、お化粧もせず、しかも寝間着姿です。
・・・そんな姿を人様には見せたくないものです。

原則③ 雑菌を病院に持ちこんでほしくない。
・・・「抗がん剤治療」をすると、抵抗力が弱くなります。
普通の健常者や外部者が病院内に雑菌を持ちこむリスクを考えてあげてください。

病院には、いろいろな患者さんがいらっしゃいます。
「抗がん剤治療」は、白血球を弱めますから、健常者では何でもないことですが、抵抗力の弱った癌(がん)患者には、危険なことなのです。

もし、あなたの友人やご家族が、お元気な方であったとしても、病棟の患者さんはいろいろな病状の方がいらっしゃるのです。
「個室だからいい!」と言うのも理由になりません。


もう少し詳しく説明しましょう。

1.病人の方の状況を考えてください。

①死の宣告をされたようなものです。 他人様のお相手をするほどの余裕はないのです。
・・・・これから生死を賭けた治療をするのです。
お義理とか同情のお見舞いは不要です。

②病気を治すことに一生懸命の状況です。
・・・・お仕事のこととか余計なご心配をさせないような配慮が必要です。

③お見舞いに来られた方には、病状とか症状とか癌の部位とかお話しなければいけません。
・・・・癌(がん)の患者にとって、自分の体調を医者以外の方に話して上げることは苦痛以外の何物でもありません。

④病名(がんの部位)によっては、治らない(あるいは治療が難しい)と言われているものがあります。
・・・・お見舞いに来た方の顔が曇ったりすると、患者は敏感に受け止めてしまうのです。


2.病院に入院されている他の患者さんのことを考えて上げてください。

①病院では、みなさんいろいろな治療をなさっています。
・・・・・「抗がん剤治療」中は抵抗力が弱っています。
そんな中、外部から雑菌が入ってきたらどうしましょう!
見舞客の責任までは問えないのです。

②入院患者の方には、いろいろな症状の方がいらっしゃいます。
・・・・・「抗がん剤治療」を行うと、
・身体全体が重い。
・胸がむかむかする。
・髪の毛が抜ける。
等々の諸症状があります。
また、治療の段階もそれぞれ違います。

香水の匂い、食べ物のにおいなどでも気分が悪くなるものなのです。
お金持ちの奥様は特に気を付けてください。
愛煙家のあなたのその臭いには耐えられないものです。

毛が抜けた寝間着姿なんて、誰だって見せたくないものです。
自分に来た見舞客ではなくても、鬱陶しいものです。

また、たとえ小声であったとしても話し声は耳につきます。
邪魔以外の何ものでもありません。


3.病院の方々(お医者さんや看護婦さん)のお立場も考えてあげてください。

最近は、病院といえどもCS活動が盛んです。
患者さんはもとより、見舞客などの来訪者からの苦情にもナーバスにならざるを得ません。
お医者さんや看護婦さんは、患者さんにだけ気を使えばいいのです。



[ぴかぴか(新しい)]もし、今回の記事をお読みになって、私のことを堅苦しいやつ厳しいやつとおっしゃる方がいらっしゃるのなら、どうぞご自由に。。。。。

癌(がん)治療は、虫垂炎(いわゆる盲腸)やケガとは違います。
そこのところを理解してください。

最近は、入院期間が短くなりました。
大賛成です。
お見舞客が来てもいいような元気な人は早く退院しましょう。

もっと肩の力を抜いてリラックスして治療をした方がいいとおっしゃる皆様に!
お見舞いがないからと言ってリラックスできないわけではありません。

ひょっとしたら、これから癌(がん)で入院なさるかもしれない皆様に!
お見舞いがなくても入院生活が寂しくないような気持ちの持ち方を今から心掛けておかれたほうがいいですよ。。。

癌(がん)は、油断すると、生死を賭けて治療しなければいけないのです。
見舞いを断って失うような友人とか御親戚なら、いなくてもそんなに困るものではありません。

それよりも上手に癌(がん)とつきあっていきましょう。



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