驕る平家は久しからず

という言葉が妥当かどうかよくわかりませんが、週刊ダイヤモンド12.6.9号の特集はなかなか読みごたえがありました。
衰退していく日本産業。どこかに忘れてしまった「おまぬけ」ぶりが垣間見えてきます。

少し見出しを拾ってみましょう。

中、韓、台が仕掛ける日本争奪戦

瀕死の日本を使い倒せ!   家電敗戦国に群がる人々の正体

買収後の三洋電気に活気   中国流の日本吸収の実態


国内家電3社は変われるか?

“失敗トップ”はすべて役員残留   責任取らぬ3社に「復活」なし


“日ノ丸電機”失敗の歴史

机の下で社員の押し付け合い   “日ノ丸ディスプレイ”の欺瞞

官民そろって同じ轍を踏む   ジリ貧の末に“弱者連合”の愚


歴史検証 どこで間違えたのか

先見の明か、見込みはずれか・・・   家電メーカー経営者の発言史



と、見出しだけでも興味をそそられてしまうような内容です。


企業経営者なら、あるいは意あるビジネスマンなら自社のことに置き換えてお読みになることをお薦めいたします。


創業者の発言史の中で、

松下幸之助氏は

いい気になっていると、今に、日本は追い詰められてしまいますよ

(1982年1月2日号)


10年以上、同じことをやっていたら今日の会社は落後する

(1969年5月19日号)


合併で会社の数が減れば、万事合理化になるだろうか

(1965年3月25日号)


戦後の困難な時代がありましたけれど、あのときは、国民の考え方というものは、モノを生産せなあかんということに、ひとりでに結集していましたもんな。
今はそうじゃない、モノがあって、それで苦しいですからな。余裕があるだけに、むしろ間違いが大きいということも、一つありますな

(1974年3月2日号)



今の日本、松下翁が存命であったら、なんとおっしゃっるのでしょう。。。。。。