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「実は手厚い公的医療保険」 という日経新聞記事(2012.6.12)のいい加減さ [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

一昨日(2012.6.12)の日経新聞夕刊の記事を見て、「空気が読めない」記事だと呆れたのは小生だけでしょうか。。。。?

らいふプラス「賢く利用社会保険」というコーナーの特集記事のことです。

健保組合の手厚い保障があるのに「知らないまま民間の保険に入っている人もいる」。 (略) 自分が加入している公的医療保険の内容を確認した上で、いざというときにどの程度必要かを考え、「足りない分を民間の保険で補完すればいい」

と。。。。。。


確かに、強制加入の社会保険を有効に使うことは権利でもあり有意義なことだとは思います。
ただし、
1.かなりの健保組合が赤字で破綻寸前とも伝えられていること。
2.大企業の健保や公務員などの共済組合の優位性が目立つ

という現状を考えると、こういう記事の採り上げ方が果たしていいのかどうか考え物です。
みなさん「油断することなかれ」です。

その理由はと言えば、
1.財政状態が厳しい健保組合が多い中、節約を促すことはあっても奨励するかのような採りあげ方はいかがなものか!
2.いつまでもこの制度が持続するかどうか不明な中で自助努力を否定するかのようなスタンスはいかがなものか!
3.大企業・公務員と他の健保の格差をこのままにしておいていいのか!

という状況下、不要不急な費用まで「健保に頼れ的な採り上げ方」が果たして適切かどうか考え物です。


最近は、医療保険の無駄を指摘する論調が目立つような気がしますが、

これは、

1.日本の保険会社が不要な特約を作り過ぎた結果、保険料負担が重くなってしまった人が多いこと。
・・・・・病気になれば、どの給付金が有効で、どの特約がいらないかというのはよくわかります。
2.煽るような誇大広告が多いこと。
・・・・・誇大広告のお手伝いをしているマスコミから保険の批判をされたくない。
3.歴史的に「生命保険偏重」の傾向があること。
・・・・特に、生命保険料が高いことと生命保険の特約こそ無意味なものが多い。

などの背景があるため、今度は逆方向に振れ過ぎているせいです。

コンサルタントという人たちや、新聞の記事を書く人たちの論調を見ていると、「これって病気になったことのない人が書いたものだな」と思えてしまいます。


①団塊の世代の高齢化が続く限り、社会保険会計は厳しいものが予想されます。
②また、病気に罹患するのは、会社勤めを辞めた60歳以降が圧倒的に多い

ということを考えたら、

1.社会保険は必要最小限にとどめるべき。
2.社会保険に過度に期待しないこと。
3.自助努力・自助準備も必要であること。

を訴えるべき時代なのではないでしょうか。。。。。。

小生の友人の中には、「医療保険に入っているかどうかで治療格差が生まれることは不公平だ!」などという人もいますが、
アリさん生活の結果「保険に入り」「貯金を残し」まさかの時の備えをした人が揶揄されるようなことは断じてあってはならないと思うのは小生だけでしょうか。。。。



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