その日の東京は昨日と同じように晴天でした。

ビルの6階の窓際で仕事をしていた私は、揺れの長さと窓の外のビルの揺らぎにその違いを感じざるにはいられませんでした。

電車が止まっているという情報が流れ、テレビで津波の光景を見たとき、「本当にこんなことが起こっているのだろうか?」と茫然自失になってしまいました。

3年目を迎えた昨日、東京の街は普段と変わらない様子です。
テレビや新聞が伝えるほどには緊張もなかったかもしれません。
「黙とう」もすることなく一日が終わってしまいました。

そんな一日が始まりかけた時、ある損害保険会社のホームページの記載に目が留まりました。
私自身は感動しました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災から、3年が経過いたしました。犠牲になられた多くの方々にあらためて哀悼の意を表するとともに、依然として不自由な暮らしを余儀なくされている被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。


この会社も、その時は、自社の社員も数多く被害にあい、業務もままならない営業所も多い中、現地に応援をだして被害の把握と損害保険会社としてできることにご尽力されたと聞いております。

「言葉よりも行動」とおっしゃる方も多いかもしれませんが、私は思わずはっとしてしました。
電力会社、スーパー、銀行、他の保険会社などのホームページも合わせて確認しましたが、このような記述のある企業は見当たりませんでした。

3月11日を記念日(休日)にしようとする動きがあるとのことです。
「休日」にするかどうかよりも、「気持ちを新たにする日」であることのほうが重要な気持ちがします。

この日何もしなかった私には多くを語る資格はありませんが、
犠牲になられた皆さんは、
悔しいよ
復興はこうしてほしいよ
あんたたちも気をつけなさいよ
とおっしゃっているかもしれません。


妻が言うには、近所のスーパーでは「BGMを流すのを止めております」というアナウンスが流れ、店の中がとても静かだったと。。。
お客さんの中には「静かでいいわね」という声も聞かれたとか。。。。

あの時、水や食料を買い求めてお客さんが殺到したスーパーです。

夜のNHKの番組の中で、この3月11日に生まれた赤ちゃんの特集をしていました。
3歳になった〇〇ちゃんは「誕生日のお祝いをしてもらったことがない」と。。。。