ご近所の古屋解体工事が終わりました。
このところ近所では古屋が解体され新しい家に生まれ変わっているので特に珍しいことでもありませんが、今回は少し違っていました。
業者さんはトルコ人の方が経営する企業でした。
従業員さんも日本人のおじさん一人を除き皆さんトルコの方のようです。
きびきびと丁寧に一所懸命な動きが伝わってきます。
心憎いのは、「苦情の出そうなところを事前に抑えている」という点です。
・近所の人を見たら元気に挨拶。
・ご迷惑がかかりそうだと「事前にすみませんと謝る」。
・毎日の仕事が終わると、道路を広範囲に掃除。
・各お宅の自動車にはカバーをかける
ここまでやられると憎めません。
仕事の最終日には道路の掃除を私も手伝いました。
彼らの雰囲気がそうさせたのと、手伝えば丁寧にやってくれるからです。
言葉があまり通じないだけに素直です。
社長によると、
●この仕事は「汚いし、きついしたいへん」
●日本はとてもきれいな国
・世界中を回ったけど日本が一番きれい
・トルコの一番きれいなところよりも日本の一番汚い所のほうがきれい
●妻もトルコ人だが日本が好きでトルコには帰らない
●小学生の子供も楽しんでいるし、いじめられることもない
~お子さんはトルコ語、日本語、クルド語を話す
※IS掃討にクルドの皆さんが活躍している話をしたら「クルドを知っているのか」と喜んでくれました。
また、イラクの日本人救出にトルコ航空が尽力してくれた話をしたら笑顔に
●私は礼拝はしないし豚肉以外は何でも食べる
●食べ物はトルコのほうが美味しいかも
●日本のセメントは品質がいい(トルコのセメントはすぐひび割れる)
~品質の問題ではなく、施工時の乾燥の問題ではないのかと言うと関心していました。
●税理士は日本人。
●毎年1,000万円以上の税金を払っている
●従業員は15人(多くはトルコ人のようでした)
●今は中古のBMWに乗っているが、いい車が買えるようになりたい
と。
私から、「あなたたちは日本人の業者より丁寧だと思う。」と誉めながら、
ただ、
●日本人は傷がつくのを嫌がるので、車やガラスやドアのそばで工事をするときはもっとスローに重機を動かすこと
●「振動」がしない工法を勉強すること。今後は「地震よりひどい揺れを何とかしろ!」という苦情が増えると思う。静音.制震工事が求められる
●工事の後はとにかくきれいにすること
●水を撒く前にほうきで掃くこと
等々。。。
こんな風に話していたら、「今度この近くで工事をするときには挨拶による」とまで言ってくれました。
最終日の片づけを社長と一緒にしていた来日2年目だという(日本語のわからない)若者に「社長が日本人と仲良く話している様子」を見せることができたのもよかったのかもしれません。
彼らの仕事は大雑把かもしれませんが一つ一つの作業は丁寧でした。
彼からは「あなたの仕事は何だ?」と聞かれたので「同業者だよ」と答えておきました。
近所に住む80歳代の奥様も「彼らの仕事ぶりがよい」と誉めていらっしゃいました。