農業に関心があるという若者と話す機会がありました。
「これからの農業はどうすればいいの?」
と聞いたところ、彼は、
「農協改革と6次産業化でしょうね」
と。
どうやら現場というよりは雑誌か何かを読んだような知識です。
「どんなに農協改革や6次産業化を目指しても担い手が高齢化、後継者がいない状況ではうまくいかないのじゃないの?」
と言ったら彼も口を閉ざしてしまいました。
私の思いは、
①農家と呼ばれている人たちの中には、「生業的百姓」の方が多い
②自分の子どもに後を継がす人が少ない所を見ると「後を継いでまでやる仕事ではない」と思っているはず。
③結果、担い手の高齢化が進み、耕作放棄地も増えている。
④また、「外国人技能実習生」を受け入れての労働力を補っている。
⑤「農協改革」「6次産業」という前に、農家の基盤充実が先。
例えば、
●農家の法人化(できれば株式会社にして組織作りをする)
●資本と経営の分離(土地を提供して、意欲のある人たちに農業法人を運営してもらう)
●社会保険や年次有給休暇のある職場にする(サラリーマン化しないと「他産業との労働競合」「働き方改革」になじまない)
●AI化により異分野で働いてた人たちの転職の道を作る
●6次産業化の前提には機能分化も必要でいろいろな人材で組織を組み立てる必要がある
●農家の経営ぶり運営ぶりが変われば農協の役割も変わる
というようなことです。
「食料自給」あるいは「Made in Japan」の主力輸出品にするためには、一刻も早く農業の担い手の組織化を図る必要があるのではないでしょうか。。。。
「地方創生」と言うなら、具体的な絵を農業で描いていくことも必要ではないでしょうか。