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「掃除のおばさん」はこっそり誉めろ [ご商売の無駄話(beni色のessay)]

誉められたリお礼を言われたらうれしいのが人の習いです。

無償のサービスなら裏表のない誉め言葉になるのですが、有償サービスの場合には「誉め方を間違えると想定外の結果」になることがあります。


ある時、オフィスの私の部屋を掃除しているおばさんに何気なくお礼を言いました。

いつもキレイにしていただいてありがとうございます

と。
おばさんは笑顔で「そんなこと言ってくださる方は他にいらっしゃいませんでした」とも。

そこで私が、

短時間で手際よくきれいにしていただける。しかもそのモップで

と話したものですから、「汚れているところがあればおっしゃってください。」とおばさんはご機嫌です。


実はあそこが汚れたままなのですが、少し拭いておいてくれませんか」と伝えると、「あそこは担当が違うので気づきませんでした。確かに汚れていますね。」ということでさっそく拭き取ってくれました。

光の加減もあり気がつく人と気がつかない人があるようだ
私は部屋に二つあるゴミ箱も一個は使わないようにしている。こんな狭い部屋にゴミ箱を二つも置けば掃除箇所が増えるだけだから
とも付けくわえ、おばさんの負担を軽くしておきました。

※銀行は「ゴミの管理にとてもうるさく顧客情報、重要情報はイージーに捨てられないためにもゴミ箱の数、置き場、ゴミ箱の蓋の有無にもうるさい」のです。

汚れが目立つのは「モップのせい」と「光の加減」と物理的な事情という逃げ道を作って置きましたのでおばさんも言い訳する必要がありません。



もし、

派遣元に誉め言葉を直接言ってしまったら、
・おばさんは誉められてボーナスも増えるかもしれませんが、今まで以上の仕事をしてくれなくなってしまいます。

派遣元に言う時は「苦情」「やめてもらいたい時」だと考えておいた方が上手くいくことの方が多いようです。

部下の前で誉め言葉を言ってしまったら、
部下はおばさんに不平や不満を言えなくなってしまいます

・もしほんとうに優秀で必要な人なら「わが社に来ないか」とスカウトします



今、コロナで業績が悪化している企業でいわゆる「派遣切り」ことの事情の中には、
正社員を守らざるを得ないという優先順位の問題
ほんとうに必要な人なら早々と正社員にスカウトしていた
と言ったこともあるのではないでしょうか。


時の政府が「派遣」を薦め、「自由な働きかた」と派遣の道を選ばれた時代もありました
アベノミクスで雇用が回復したと言いつつ、結局コロナで雇用の状況が元に戻ってしまいました


想定外のコロナが悪いのか?
「派遣」を選んだ人が悪いのか?
派遣を人件費の調整弁にしている企業が悪いのか?
そもそも日本の雇用慣行が悪いのか?

「外国人技能実習生」のニーズが強い業種・職種があります。
「外国人」という前に「雇用環境」「雇用構造」の見直しやリバランスをやるならコロナでリセットされた今です。

「東京一極集中」と言いつつ、アルバイト、バイト、派遣の雇用に支えられている部分もあります
「雇用構造」が変われば、「東京に住まなくてもいいや」と言う人が増えるかもしれません。
「移住」ありきではなく発想の転換をしないと地方には人は増えないし、活性化も期待できないはずです。

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